OLAP(OnLine Analytical Processing) の操作に関する問題【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:集計単位をより大きくする操作は「ロールアップ」と呼ばれます。
- 根拠:OLAPの基本操作にはロールアップ、ドリルダウン、スライス、ダイスなどがあり、それぞれ集計単位や分析軸の操作方法が異なります。
- 差がつくポイント:用語の意味を正確に理解し、特に「スライス」と「ダイス」の違いを押さえることが重要です。
正解の理由
選択肢アの「集計単位をより大きくする操作をロールアップという」は正しいです。
ロールアップは、詳細なデータからより大きな単位(例えば日単位から月単位、地域単位から全国単位など)に集約して分析する操作を指します。これによりデータの粒度が粗くなり、全体傾向を把握しやすくなります。
よくある誤解
スライスとダイスは似ていますが、スライスは特定の軸での切り出し、ダイスは複数軸での切り出しを意味します。混同しやすいので注意が必要です。
解法ステップ
- OLAPの基本操作(ロールアップ、ドリルダウン、スライス、ダイス)を確認する。
- ロールアップは「集計単位を大きくする」、ドリルダウンは「集計単位を小さくする」操作であることを理解する。
- スライスは「特定の軸でデータを切り出す」、ダイスは「複数軸で切り出す」操作であることを区別する。
- 選択肢の説明と照らし合わせて正しい用語を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 正解。ロールアップは集計単位を大きくする操作。
- イ: 誤り。集計単位を小さくする操作は「ドリルダウン」であり、スライスアンドダイスはデータの切り出し操作。
- ウ: 誤り。ダイシングは複数の軸でデータを切り出す操作であり、分析軸の入れ替えとは異なる。
- エ: 誤り。スライシングは特定の軸で切り出す操作で、分析軸の入れ替えは「ピボット」や「ローテーション」と呼ばれる。
補足コラム
OLAPの操作は多次元データ分析の基礎であり、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールで頻繁に使われます。ロールアップとドリルダウンは階層構造を上下に移動するイメージで、スライスとダイスはデータの切り口を変える操作です。これらを正確に理解することで、効率的なデータ分析が可能になります。
FAQ
Q: ロールアップとドリルダウンの違いは何ですか?
A: ロールアップは集計単位を大きくしてデータをまとめる操作、ドリルダウンは詳細な単位に分解して深掘りする操作です。
Q: スライスとダイスはどう違いますか?
A: スライスは1つの軸でデータを切り出す操作、ダイスは複数の軸で切り出す操作を指します。
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