表の結合演算アルゴリズムのうち、等結合だけに適用できるものはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:等結合にのみ適用できる結合アルゴリズムは「ハッシュ法」です。
- 根拠:ハッシュ法は結合条件が「等しい」場合にハッシュテーブルを利用して高速に結合できるためです。
- 差がつくポイント:等結合以外の結合条件(不等号など)にはハッシュ法は使えず、他のアルゴリズムを選ぶ必要があります。
正解の理由
ハッシュ法は、結合キーの値が等しい行同士を効率的に結合するために、片方の表の結合キーをハッシュテーブルに格納し、もう片方の表の各行のキーでハッシュテーブルを検索します。この方法は「等結合」に特化しており、等しくない条件(例:大小比較)には適用できません。したがって、等結合だけに適用できるアルゴリズムとして「ハッシュ法」が正解です。
よくある誤解
入れ子ループ法やソートマージ法は等結合以外の条件でも使えるため、等結合だけに限定されるわけではありません。ハッシュ法は等結合専用である点を押さえましょう。
解法ステップ
- 結合演算の種類を確認し、「等結合」かどうかを判断する。
- 各結合アルゴリズムの特徴を理解する。
- ハッシュ法は等結合専用であることを思い出す。
- 選択肢の中から等結合に限定されるものを選ぶ。
- 「ハッシュ法」を正解として選択する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 入れ子ループ法
全ての結合条件に適用可能だが、効率は低い。等結合に限定されない。
- イ: 索引結合法
インデックスを利用するため効率的だが、等結合以外にも使える。
- ウ: ソートマージ法
両表をソートしてマージする方法で、等結合以外の条件にも対応可能。
- エ: ハッシュ法
等結合専用で高速に結合できるため、正解。
補足コラム
ハッシュ法は大規模データの結合処理で特に有効です。片方の表をハッシュテーブルに格納し、もう片方の表の各行をハッシュ値で高速検索するため、計算量が大幅に削減されます。一方、ソートマージ法はソート済みのデータに対して効率的で、等結合以外の条件にも対応可能です。入れ子ループ法は最も単純ですが、データ量が増えると非常に非効率になります。
FAQ
Q: ハッシュ法はなぜ等結合にしか使えないのですか?
A: ハッシュ法は結合キーの値が「等しい」場合にハッシュテーブルを使って高速検索するため、不等号などの条件には対応できません。
Q: ソートマージ法は等結合以外の結合にも使えますか?
A: はい、ソートマージ法は大小比較などの不等結合にも対応可能です。
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