基本情報技術者 2009年 秋期 午前(科目A) 問40
問題文
無線LANやVPN接続などで利用され、利用者を認証するためのシステムはどれか。
選択肢
ア:DES
イ:DNS
ウ:IDS
エ:RADIUS(正解)
無線LANやVPN接続などで利用され、利用者を認証するためのシステムはどれか。 【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:無線LANやVPNなどの接続で利用者の認証・認可・アカウンティングを一元管理するのはRADIUS(エ)です。
- 根拠:RADIUSはAAA(Authentication、Authorization、Accounting)を提供し、802.1XやVPNの認証バックエンドとして広く利用されます。
- 差がつくポイント:DESは暗号方式、DNSは名前解決、IDSは侵入検知であり、認証を主目的とするのはRADIUSだけです。
正解の理由
正解: エ(RADIUS)
RADIUS(Remote Authentication Dial-In User Service)はネットワーク接続機器(NAS)からの認証要求を受けて利用者の認証、接続権限の判定(認可)、および接続記録(アカウンティング)を行うプロトコルです。無線LANの802.1X認証やVPNゲートウェイは認証情報をRADIUSサーバに問い合わせてユーザ認証を行う構成が一般的であり、問題文の用途に完全に合致します。
RADIUS(Remote Authentication Dial-In User Service)はネットワーク接続機器(NAS)からの認証要求を受けて利用者の認証、接続権限の判定(認可)、および接続記録(アカウンティング)を行うプロトコルです。無線LANの802.1X認証やVPNゲートウェイは認証情報をRADIUSサーバに問い合わせてユーザ認証を行う構成が一般的であり、問題文の用途に完全に合致します。
よくある誤解
- DESを認証システムと勘違いする人がいますが、DESは暗号アルゴリズムであって認証サーバではありません。
- DNSやIDSはそれぞれ名前解決と侵入検知が目的であり、利用者認証を主業務とはしていません。
解法ステップ
- 問題文のキーワード(無線LAN、VPN、利用者を認証)を確認する。
- 各選択肢の役割を思い出す(暗号、名前解決、侵入検知、認証サーバ等)。
- 「認証・認可・アカウンティング」を行うプロトコルを選ぶ → RADIUSを選択。
- 不正解候補(DES/DNS/IDS)は目的が一致しないため除外する。
選択肢別の誤答解説
- ア: DES
- 誤り。DESは対称鍵ブロック暗号方式であり、利用者認証サーバではありません。暗号化に使われる技術です。
- イ: DNS
- 誤り。DNSはドメイン名とIPアドレスの対応を解決する仕組みで、ユーザ認証とは無関係です。
- ウ: IDS
- 誤り。IDS(Intrusion Detection System)は不正侵入の検知が目的で、認証・認可を行うシステムではありません。
- エ: RADIUS
- 正解。RADIUSは認証(Authentication)、認可(Authorization)、アカウンティング(Accounting)を提供し、無線LANやVPNの認証バックエンドとして利用されます。
補足コラム
- ポートとプロトコル:RADIUSは通常UDP 1812(認証)と1813(アカウンティング)を使用します。古い実装ではUDP 1645/1646が使われることがありました。
- 802.1Xとの連携:無線LANの企業向け認証では、無線アクセスポイントがNASとして802.1Xを通じてRADIUSサーバに認証要求を転送します。EAP(Extensible Authentication Protocol)は802.1Xと組み合わせて使われ、RADIUSがEAPメッセージを伝搬します。
- RADIUSとTACACS+の違い:TACACS+はTCP(通常ポート49)を使い、認可やコマンドレベル制御が細かい点で異なります。RADIUSは主にネットワーク接続認証向けです。
- セキュリティ注意点:RADIUSはユーザパスワードのみを限定的に保護し、その他の属性は平文に近い形で扱われるため、TLSで保護されるような運用(例えばRADIUS over TLS)や周辺機器の安全設定が望まれます。
FAQ
Q: RADIUSとTACACS+はどちらが優れている?
A: 用途で使い分けます。ネットワーク接続(Wi‑FiやVPN)の利用者認証はRADIUSが一般的。機器管理者の認証やコマンドレベルの制御にはTACACS+が向いています。
A: 用途で使い分けます。ネットワーク接続(Wi‑FiやVPN)の利用者認証はRADIUSが一般的。機器管理者の認証やコマンドレベルの制御にはTACACS+が向いています。
Q: RADIUSはどのプロトコルと組み合わせて使われますか?
A: 無線LANでは802.1X/EAPと組み合わせて使われ、VPNでも認証バックエンドとして利用されます。ポートは通常UDP 1812/1813です。
A: 無線LANでは802.1X/EAPと組み合わせて使われ、VPNでも認証バックエンドとして利用されます。ポートは通常UDP 1812/1813です。
Q: DESは全く関係ないですか?
A: DES自体は暗号化方式なので直接の認証サーバではありません。暗号化技術として歴史的に重要ですが現在はより安全なAES等が推奨されます。
A: DES自体は暗号化方式なので直接の認証サーバではありません。暗号化技術として歴史的に重要ですが現在はより安全なAES等が推奨されます。
関連キーワード: RADIUS、AAA、802.1X、EAP、TACACS+、VPN、無線LAN、認証、認可、アカウンティング、UDP 1812、UDP 1813、DES、DNS、IDS

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