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基本情報技術者 2009年 春期 午前(科目A)28


問題文

ヒューマンインタフェース設計において、操作の一貫性向上を目的とするものはどれか。

選択肢

Undo(元に戻す)機能によって、一つ前の操作状態に戻せるようにする。
ショートカットキーによって操作できるようにする。
どの画面においても操作ボタンの表示位置や形を同じにする。(正解)
利用者の操作に対応した処理の進行状況を表示する。

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インタフェースの一貫性設計【午前解説】

正解の理由

ウ(どの画面においても操作ボタンの表示位置や形を同じにする)は、ヒューマンインタフェース設計の「一貫性(consistency)」に直接対応します。
一貫性とは、同じ操作が同じ見た目・位置・挙動で提供されることで利用者が次に何をすればよいか予測できる状態を意味します。表示位置や形状を揃えると視覚的手がかりが固定され、認知的検索時間とエラーが減り、学習が促進されます。これはNielsenのヒューリスティクス(consistency and standards)にも合致します。

解法ステップ

  1. 問題文で求められている設計目的を確認:「操作の一貫性向上」。
  2. 各選択肢をUI設計の原則(一貫性、回復性、効率、フィードバック)に対応づける。
  3. 「一貫性」に直接関係するものを選ぶ(表示位置・形状の統一が該当)。
  4. 他選択肢は関連はあるが目的が異なるため除外する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: Undo(元に戻す)機能によって、一つ前の操作状態に戻せるようにする。
    → 誤り。Undoはエラー回復や安心感の提供(recoverability)であり、一貫性の向上そのものではありません。
  • イ: ショートカットキーによって操作できるようにする。
    → 誤り。ショートカットは熟練者の効率を改善しますが、画面表示の一貫性(見た目や位置)を直接揃える手段ではありません。
  • ウ: どの画面においても操作ボタンの表示位置や形を同じにする。
    → 正解。画面間で同じ位置・形状を維持することが「一貫性」を高め、予測可能性と学習効率を向上させます。
  • エ: 利用者の操作に対応した処理の進行状況を表示する。
    → 誤り。進行状況表示はフィードバック(system status)であり、動作の一貫性そのものではありません。

よくある誤解

  • Undo(元に戻す)は「回復性(recoverability)」を高め、誤操作の損失を減らす機能であって一貫性そのものではありません。
  • ショートカットキーは効率性や熟練者向けの操作性を高めますが、画面間での「見た目の一貫性」を保証するものではないと誤解されがちです。
  • 処理進行状況の表示(プログレスバー等)はフィードバック性を担い、一貫性よりも「状態の可視化」が主目的です。

補足コラム

一貫性には「内部的一貫性(同アプリ内での統一)」と「外部的一貫性(OSや他アプリの慣習との一致)」があります。内部的一貫性は操作ミスの減少と学習の速さに寄与し、外部的一貫性は利用者の既存知識を活用させて習得を早めます。実務ではデザインシステムやコンポーネントライブラリを用いて一貫性を維持し、例外を最小化することが重要です。ただし「過度の一貫性」が新機能の発見性を阻害する場合もあるため、発見性(discoverability)とバランスを取る必要があります。

FAQ

Q1: ショートカットが一貫性に全く影響しないのですか?
A1: 影響は限定的です。ショートカットは主に効率性と熟練度向上のためで、見た目や配置の統一とは別の設計目標です。
Q2: 全ての画面で完全に同じUIにすればよいですか?
A2: 必ずしも。役割や文脈が異なる画面では適切な差異を設けるべきですが、同一操作要素はできるだけ同じ配置・表現にするのが望ましいです。
Q3: Undoと一貫性は併用すべきですか?
A3: はい。Undoは誤操作への耐性を高め、一貫性は予測可能性を高めます。両方を組み合わせるとユーザビリティが向上します。

関連キーワード: ヒューマンインタフェース, ユーザビリティ, 一貫性, 一貫性の原則, Nielsenのヒューリスティック, デザインシステム, GUI設計, コンポーネントライブラリ, 発見性, 回復性
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