基本情報技術者 2009年 春期 午前(科目A) 問37
問題文
複数のLAN同士を、ネットワーク層で相互に接続するのに使用する装置はどれか。
選択肢
ア:ハブ
イ:ブリッジ
ウ:リピータ
エ:ルータ(正解)
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ルータによるネットワーク接続【午前解説】
正解の理由
正解: エ
ルータはネットワーク層(第3層)装置であり、異なるIPネットワーク(複数のLAN)間でIPパケットを受け取り、送信先に応じて最適な経路へ転送します。ルーティングテーブルやプロトコル(RIP、OSPF、BGPなど)を用いて経路選択を行い、ブロードキャストドメインを分割してネットワーク間の中継を実現します。したがって「複数のLAN同士をネットワーク層で相互に接続する」機能はルータが担います。
ルータはネットワーク層(第3層)装置であり、異なるIPネットワーク(複数のLAN)間でIPパケットを受け取り、送信先に応じて最適な経路へ転送します。ルーティングテーブルやプロトコル(RIP、OSPF、BGPなど)を用いて経路選択を行い、ブロードキャストドメインを分割してネットワーク間の中継を実現します。したがって「複数のLAN同士をネットワーク層で相互に接続する」機能はルータが担います。
解法ステップ
- 問題文で「ネットワーク層」と明記されているか確認する(第3層を示唆)。
- 各選択肢がどのOSI層で動作するかを瞬時に分類する(ハブ/リピータ=第1層、ブリッジ/スイッチ=第2層、ルータ=第3層)。
- 「複数のLAN同士を相互接続」というフレーズは異なるIPネットワークの接続を指すため、第3層装置(ルータ)を選ぶ。
- 残りの選択肢が当てはまらない理由(アドレス単位の違いや機能差)を簡潔に確認する。
選択肢別の誤答解説
- ア: ハブ
- 誤答理由:ハブは物理層(第1層)装置であり、受け取った信号を単純に全ポートに再送します。アドレス認識も経路選択もできません。LANの拡張はできてもネットワーク層での接続には不向きです。
- イ: ブリッジ
- 誤答理由:ブリッジ(およびレイヤ2スイッチ)はMACアドレスに基づくフレーム転送を行い、同一のブロードキャストドメイン内で通信を制御しますが、IPネットワーク間のルーティングは行いません。
- ウ: リピータ
- 誤答理由:リピータは電気信号や光信号を増幅・再生するだけの装置で、OSIの第1層に属します。データの中身(アドレス)を見て転送することはできません。
- エ: ルータ(正解)
- 補足:ルータはIPヘッダを参照して最適経路へパケットを送るので、ネットワーク(サブネット)単位の接続・分割が可能です。NATやファイアウォール機能を持つ場合もあります。
よくある誤解
- 「スイッチ(ブリッジ)も異なるLANをつなげる」:スイッチは同一のLAN内でフレーム転送(第2層)を行い、異なるIPネットワーク間の経路選択は行いません。
- 「ハブとリピータの違いが分からない」:どちらも物理層で信号を単純に再生・拡散するだけで、アドレス認識やルーティングは行いません。
- 「ルータ=単に接続だけ」ではなく、NATやACL、経路制御など付加機能がある点を理解して差がつきます。
補足コラム
- レイヤ3スイッチとルータの違い:レイヤ3スイッチはハードウェアベースで高速にIPルーティングを行うことができますが、ルータは多機能(異なるプロトコルの相互接続、WAN接続、NAT、高度なルーティングプロトコル対応)を備える点でより汎用的です。小規模ネットワークではレイヤ3スイッチとルータの機能が重なることがあります。
- ルーティングの種類:静的ルーティングは手動設定で経路を固定、動的ルーティングはRIP/OSPF/BGPなどのプロトコルで経路情報を交換して自動で経路を構築します。試験では「ネットワーク層=経路選択」を押さえておきましょう。
FAQ
Q1. ルータは必ず物理的に別の機器ですか?
A1. いいえ。ソフトウェアルータ(OS上のプロセス)や仮想ルータもあり、機能的には同じくネットワーク層で動作します。
A1. いいえ。ソフトウェアルータ(OS上のプロセス)や仮想ルータもあり、機能的には同じくネットワーク層で動作します。
Q2. スイッチでIPアドレスを見て転送することはありますか?
A2. レイヤ2スイッチは基本的に見ませんが、レイヤ3スイッチはIPアドレスでルーティングする機能を持ちます。名称に注意してください。
A2. レイヤ2スイッチは基本的に見ませんが、レイヤ3スイッチはIPアドレスでルーティングする機能を持ちます。名称に注意してください。
Q3. NATはルータだけの機能ですか?
A3. 一般的にNATはルーティング機能を持つ装置(ルータ)で実装されますが、ファイアウォールやゲートウェイにも搭載されることがあります。
A3. 一般的にNATはルーティング機能を持つ装置(ルータ)で実装されますが、ファイアウォールやゲートウェイにも搭載されることがあります。
Q4. 「ネットワーク層で接続する」とは具体的に何を指しますか?
A4. IPアドレスなどネットワーク単位でパケットの経路選択・転送を行い、異なるサブネット間の通信を仲介することを指します。
A4. IPアドレスなどネットワーク単位でパケットの経路選択・転送を行い、異なるサブネット間の通信を仲介することを指します。
関連キーワード: LAN、ネットワーク層、ルータ、ルーティング、OSI参照モデル、ブロードキャストドメイン、レイヤ3スイッチ、NAT、IPアドレス、スイッチング

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