基本情報技術者 2009年 春期 午前(科目A) 問59
問題文
“システム管理基準”の説明はどれか。
選択肢
ア:コンピュータウイルスに対する予防、発見、駆除、復旧などについて実効性の高い対策をとりまとめたもの
イ:コンピュータ不正アクセスによる被害の予防、発見、再発防止などについて、組織及び個人が実行すべき対策をとりまとめたもの
ウ:情報戦略を立案し、効果的な情報システム投資とリスクを低減するためのコントロールを適切に整備・運用するための事項をとりまとめたもの(正解)
エ:ソフトウェアの違法複製を防止するため、法人、団体などを対象として、ソフトウェアを使用するに当たって実行されるべき事項をとりまとめたもの
🔒 解説は解答すると表示されます
システム管理基準【午前解説】
正解の理由
正解は ウ です。ウの記述は「情報戦略を立案し、効果的な情報システム投資とリスクを低減するためのコントロールを適切に整備・運用するための事項をとりまとめたもの」であり、組織の情報ガバナンス、投資判断、リスク管理およびそれらを支える統制(コントロール)に関する包括的な基準を示しています。
他の選択肢はウイルス対策、 不正アクセス対策、ソフトウェア利用制限など個別領域に限定された説明であり、「システム管理基準」の定義と一致しません。
他の選択肢はウイルス対策、 不正アクセス対策、ソフトウェア利用制限など個別領域に限定された説明であり、「システム管理基準」の定義と一致しません。
正解: ウ
解法ステップ
- 問題文のキーワードを拾う:「情報戦略」「情報システム投資」「リスク」「コントロール」など。
- キーワードが示す範囲を判定:組織全体の方針(ガバナンス)か、技術的・個別対策かを区別。
- 各選択肢を比較:その文言が「組織的な統制」に合致するかを優先して選ぶ。
- 最終確認:選んだ選択肢が「投資やリスク管理まで含む」かを再確認して答案に記入。
選択肢別の誤答解説
- ア: コンピュータウイルスに対する予防・発見・駆除・復旧等についての対策をまとめたもの。
→ これは「ウイルス対策」やマルウェア対策方針に相当し、対象が技術的・運用的対処に限定されるため不適。 - イ: 不正アクセスによる被害の予防・発見・再発防止などについて、組織及び個人が実行すべき対策をまとめたもの。
→ これは「不正アクセス対策基準」等の個別対策であり、情報戦略や投資判断を含む広義の管理基準ではない。 - ウ: 情報戦略を立案し、効果的な情報システム投資とリスクを低減するためのコントロールを適切に整備・運用するための事項をまとめたもの。
→ 正答。組織全体のガバナンス、投資・リスク・統制の体系を規定する説明と一致。 - エ: ソフトウェアの違法複製を防止するため、法人・団体などを対象にソフトウェア利用に当たって実行されるべき事項をまとめたもの。
→ これは「ソフトウェアライセンス管理」「著作権遵守」等の個別ルールで、範囲が限定的。
よくある誤解
- 「システム管理基準=技術的な対策集」と誤解するケース:実際は組織的な方針・統制(ガバナンス)の文書で、技術対策は一部に過ぎません。
- キーワードの見落とし:「情報戦略」「投資」「コントロール」などの語句を見逃して、表面的な単語(例:情報、システム)だけで判断するミス。
- 用語混同:「不正アクセス対策基準」「ウイルス対策基準」など、似た名称の個別基準と混同してしまう点。
補足コラム
システム管理基準は組織のITガバナンスと直結します。具体的には情報戦略策定、資産管理、変更管理、配置と運用の責任分担、アクセス制御、可用性管理、バックアップ・リカバリ計画、監査や評価の仕組みなどを含むことが多いです。ISO/IEC 27001等の情報セキュリティ管理のフレームワークとも整合させて運用することが望まれます。
FAQ
Q1: システム管理基準と情報セキュリティ基準は同じですか?
A1: 完全には同じではありません。システム管理基準はより広くガバナンスや投資判断も含み、情報セキュリティ基準は機密性・完全性・可用性の保護に重点を置きます。
A1: 完全には同じではありません。システム管理基準はより広くガバナンスや投資判断も含み、情報セキュリティ基準は機密性・完全性・可用性の保護に重点を置きます。
Q2: 出題で見分けるコツは?
A2: 「情報戦略」「投資」「リスク」「コントロール」といった語句があれば組織的基準を示す可能性が高いと判断してください。
A2: 「情報戦略」「投資」「リスク」「コントロール」といった語句があれば組織的基準を示す可能性が高いと判断してください。
Q3: 暗記のポイントは?
A3: 「対象範囲(組織全体か個別か)」と「目的(ガバナンス/投資/リスクか、技術的予防か)」の2点をセットで覚えると有効です。
A3: 「対象範囲(組織全体か個別か)」と「目的(ガバナンス/投資/リスクか、技術的予防か)」の2点をセットで覚えると有効です。
Q4: 本試験で類似問題が出たらどう対応する?
A4: まずキーワードで絞り、選択肢が複数該当しそうなら「目的の広さ(投資・戦略を含むか)」で最終決定してください。
A4: まずキーワードで絞り、選択肢が複数該当しそうなら「目的の広さ(投資・戦略を含むか)」で最終決定してください。
関連キーワード: システム管理基準、情報セキュリティ、コントロール、リスク管理、ウイルス対策、不正アクセス対策、ソフトウェアライセンス管理、ITガバナンス, 投資管理

\ せっかくなら /
基本情報技術者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

