基本情報技術者 2009年 春期 午前(科目A) 問60
問題文
IT統制を予防統制と発見統制に分類した場合、データ入力の誤りや不正の発見統制に該当するものはどれか。
選択肢
ア:データ入力画面を、操作ミスを起こしにくいように設計する。
イ:データ入力結果の出力リストと入力伝票とを照合する。(正解)
ウ:データ入力担当者を限定し、アクセス権限を付与する。
エ:データ入力マニュアルを作成し、入力担当者に教育する。
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発見統制の照合手続き【午前解説】
正解の理由
出力リストと入力伝票を照合する(イ)は、データ入力が完了した後に記録同士を比較して誤りや不正を発見する操作です。発見統制(検出統制)は事象の発生後に不整合や異常を見つけて対処する目的があり、照合はその代表的手段です。したがって選択肢の中で発見統制に該当するのはイです。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認:「発見統制」「データ入力の誤りや不正」等の検出目的を把握する。
- 各選択肢の目的を分類:事前にエラーを防ぐか(予防)、事後にエラーを見つけるか(発見)で区別する。
- 代表例で判定:照合・監査・ログ分析は発見、画面設計・アクセス制御・教育は予防とする。
- 最終判断:発見の手法である選択肢を正解とする。
選択肢別の誤答解説
- ア: データ入力画面を、操作ミスを起こしにくいように設計する。
- 解説:入力フォーマットや入力チェックはミスを未然に防ぐ予防統制で、発見統制ではありません。
- イ: データ入力結果の出力リストと入力伝票とを照合する。
- 解説:入力後に記録を比較して不整合を見つける作業であり、発見統制に該当するため正解です(イ)。
- ウ: データ入力担当者を限定し、アクセス権限を付与する。
- 解説:担当者限定やアクセス制御は不正の発生確率を下げる予防措置であり、発見ではありません。
- エ: データ入力マニュアルを作成し、入力担当者に教育する。
- 解説:教育やマニュアルはヒューマンエラー防止のための予防統制で、発見統制とは目的が異なります。
よくある誤解
- 「入力画面を工夫すれば発見統制になる」:画面設計は入力ミスの発生を減らす予防統制であり、発生後の検出とは目的が異なります。
- 「権限管理は不正の発見になる」:権限管理は不正の発生を抑止するための予防措置で、発見そのものではありません。
- 「教育やマニュアルで問題が見つかる」:教育はヒューマンエラーを減らす予防手段で、実際の誤りを検出する役割は持ちません。
補足コラム
発見統制(検出統制)は誤りや不正を早期に見つけ補正・報告することを目的とします。具体例としては、バッチ処理後の総計照合、定期的な在庫・売上の突合せ、監査ログのレビュー、例外レポートの確認などがあります。一方で予防統制はそもそもの発生を減らすため、両者は補完関係にあります。実務では、予防統制で防ぎきれなかった事象を発見統制で捕捉し、原因分析と再発防止に繋げることが重要です。
FAQ
Q1: 発見統制が有効な場面は?
A1: バッチ処理や人手による伝票転記など、入力後の整合性チェックが必要な場面で有効です。
A1: バッチ処理や人手による伝票転記など、入力後の整合性チェックが必要な場面で有効です。
Q2: 予防統制だけで十分ですか?
A2: 予防統制だけではゼロにできないため、発見統制で補い早期検出・是正することが必要です。
A2: 予防統制だけではゼロにできないため、発見統制で補い早期検出・是正することが必要です。
Q3: 照合以外の発見統制の例は?
A3: 監査ログの定期レビュー、異常値アラート、例外レポートの確認などが挙げられます。
A3: 監査ログの定期レビュー、異常値アラート、例外レポートの確認などが挙げられます。
関連キーワード: IT統制、予防統制、発見統制、内部統制、入力チェック、照合作業、データ整合性、監査証跡

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