基本情報技術者 2010年 秋期 午前(科目A) 問15
問題文
NAS(Network Attached Storage)の構成図として適切なものはどれか。ここで、図の●はストレージの管理専用のファイルシステムを、二重線はストレージアクセス用のプロトコルを使用する専用ネットワークを意味するものとする。

選択肢
ア:
イ:
ウ:
エ:(正解)
NASの構成図として適切なものはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:クライアントはLAN経由でファイルレベルのプロトコルを使ってNASにアクセスし、管理FSはNAS装置側に存在する構成が正しい。
- 根拠:NASはファイル単位で共有を提供するため、ファイルシステムの管理機能はストレージ装置(NAS)側にあり専用のブロックネットワークは不要である。
- 差がつくポイント:図中の●(管理専用ファイルシステム)の位置が「NAS装置に近い」ことと、専用の二重線(SANを示す)は存在しない点を必ず確認する。
正解の理由
正解は エ です。NASはファイルレベルでアクセスを提供するストレージ装置であり、クライアントは通常のLAN経由でNFSやSMBなどのファイルプロトコルを用いてNASに接続します。問題の注記によれば「●はストレージの管理専用のファイルシステム」を示し、この管理FSはストレージ装置側にあるべきです。図エはLANからNAS装置へ接続する経路上に管理FS(灰色楕円)が配置され、クライアントはLANで直接アクセスしているため、NASの構成として適切です。専用の二重線(ブロックレベルアクセス用の専用ネットワーク=SANを示す)は図エに存在せず、これもNASの特徴と一致します。
よくある誤解
- NASとSANを混同して、専用のストレージネットワーク(二重線)やブロックアクセス(iSCSI/FC)がNASの必須要素だと考える誤り。
- 管理用ファイルシステム(●)がクライアント側や分散して存在すると解釈してしまい、図中の位置の意味を取り違えること。
- 「ストレージに接続していればNAS」と単純化し、ファイルレベルかブロックレベルかの区別を怠るミス。
解法ステップ
- 図中の「●」がどこに配置されているかを確認し、それがストレージ装置側かクライアント側かを判断する。
- クライアント⇔ストレージ間の経路が通常のLAN(単線)か専用のストレージネットワーク(二重線)かを見分ける。
- ファイルレベル(NAS: NFS/SMB)はLAN経由で管理FSがストレージ装置側にある構成、ブロックレベル(SAN: iSCSI/FC)は専用ネットワークでの接続を期待する。
- 上記条件に一致する図を選ぶ(今回では管理FSがNAS本体に位置し専用線がない図エ)。
選択肢別の誤答解説
- ア:各PCの下に灰色ノードがあり個別に集約されている構成は、管理FSがクライアント側や分散しているように見え、NASの一元的管理構造と矛盾します。さらに専用ネットワークの表現が適切ではありません。
- イ:クライアント側から集中点で管理ノードに集約された後にストレージへ繋がるように見えますが、管理FSがNAS装置内部ではなく別のノードにある構図で、NASの「装置がファイルシステムを提供する」特徴を示していません。
- ウ:PCごとに灰色ノードがバス(共通ライン)へ接続され、ストレージは別のラインで接続されています。これは共有バスや異なる物理接続を示唆し、NASの典型的なLAN上のファイルサービス構成とは合致しません。
- エ:クライアントはLANに接続され、管理用のファイルシステム(●)がNAS側の経路上にあり、専用のブロックネットワークを示す二重線がないためNASの正しい表現です。
補足コラム
NAS(Network Attached Storage)はファイルレベルでデータを提供する装置で、代表的プロトコルはNFS(UNIX/Linux)とSMB/CIFS(Windows)です。対するSANはブロックレベルで扱い、iSCSIやFibre Channelで専用ネットワークを使ってサーバにブロックを提供します。選択肢図の見分け方としては「ファイルシステム管理機能の位置(NAS側か否か)」「ネットワークが一般LANか専用ストレージネットワークか」をチェックする習慣をつけるとよいです。
FAQ
Q1: NASとNASアプライアンスの違いは?
A1: 一般に「NAS」は機能(ファイル共有サービス)を指し、「NASアプライアンス」はその機能を提供する専用装置を指します。図では装置として表現されることが多いです。
A1: 一般に「NAS」は機能(ファイル共有サービス)を指し、「NASアプライアンス」はその機能を提供する専用装置を指します。図では装置として表現されることが多いです。
Q2: iSCSIはNASに含まれるか?
A2: iSCSIはブロックレベルのプロトコルで、通常はSANで使われます。NASはファイルレベル(NFS/SMB)が基本です。ただし一部ストレージ製品は両方を提供しますが、設問では各概念を区別していることが多いです。
A2: iSCSIはブロックレベルのプロトコルで、通常はSANで使われます。NASはファイルレベル(NFS/SMB)が基本です。ただし一部ストレージ製品は両方を提供しますが、設問では各概念を区別していることが多いです。
Q3: 図の「二重線」は必ずSANを示す?
A3: 問題文で二重線が専用ネットワークを意味すると指定されていれば、その通りに解釈します。多くの試験問題では二重線=専用のストレージ(SAN)ネットワークと扱われます。
A3: 問題文で二重線が専用ネットワークを意味すると指定されていれば、その通りに解釈します。多くの試験問題では二重線=専用のストレージ(SAN)ネットワークと扱われます。
関連キーワード: NAS、NFS、SMB、ファイルレベルアクセス、SAN、iSCSI、ブロックレベル、専用ストレージネットワーク、管理ファイルシステム、ネットワーク構成図

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