基本情報技術者 2010年 秋期 午前(科目A) 問24
問題文
図に示すディジタル回路と等価な論理式はどれか。ここで、論理式中の・は論理積、+は論理和、はXの否定を表す。

選択肢
ア:
イ:
ウ:(正解)
エ:
ディジタル回路から論理式を導く問題【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:回路は排他的論理和(XOR)を実現し、 が正解です。
- 根拠:AとBの否定がORで合成され、その出力が両ANDの一方の入力に入る構造から簡約できます。
- 差がつくポイント:分岐と反転の接続先を正確に追い、展開では恒等 を忘れないこと。
正解の理由
正解: ウ
回路を読み取ると、NOTの出力( と )が2入力ORの両入力になり、その出力 が両ANDゲートの共通入力になっています。上段ANDは 、下段ANDは です。最終ORで合成すると
回路を読み取ると、NOTの出力( と )が2入力ORの両入力になり、その出力 が両ANDゲートの共通入力になっています。上段ANDは 、下段ANDは です。最終ORで合成すると
を得ます。展開して恒等 と を使うと
となり、選択肢のウと一致します。
よくある誤解
- ORの入力が元の信号(AやB)だと読み違え、 や の位置を逆にしてしまう。
- 展開や因数分解で を見落とし、余分な項を残したままにする。
- 選択肢エを と見てしまい、これはXNOR(同値)である点を混同する。
解法ステップ
- 回路の各ノードを論理式に置き換える:NOT出力は 。
- 2入力ORの出力を求める:。
- 上下のANDの出力を求める:。
- 最終ORで合成:。
- 展開・簡約して不要項を消去: を得る。
選択肢別の誤答解説
- ア:
Bで共通因数をくくると になり、回路の動作(XOR)とは一致しません。 - イ:
これは同値(XNOR)を表し、入力が等しいとき1になるので回路の動作と逆です。 - ウ: (正答)
回路の接続とブール簡約から導かれる排他的論理和(XOR)です。 - エ:
展開すると (XNOR)になり、やはり回路の出力と異なります。
補足コラム
この回路は典型的なXOR(排他的論理和)を実現する構成の一つです。中間で作った をAとBそれぞれとANDして合成することで、互いに異なる入力だけを検出します。ブール代数の恒等式()と分配法則が簡約の鍵です。
簡単な真理値表(XOR):
- A=0,B=0 → X=0
- A=0,B=1 → X=1
- A=1,B=0 → X=1
- A=1,B=1 → X=0
必要ならPythonで真理値表を確認するコード例:
for A in (0,1):
for B in (0,1):
X = (A and (not B)) or ((not A) and B)
print(A,B,int(X))
FAQ
Q1: 展開でどうして が消えるのですか?
A1: は同時に1になることがありえないので常に0(偽)です。よって式に寄与しません。
A1: は同時に1になることがありえないので常に0(偽)です。よって式に寄与しません。
Q2: 選択肢エとウは見た目が似ているがどう区別する?
A2: エは を展開すると (同値)になります。ウは (異値)で、入力が等しいとき1か、異なるとき1かで違います。
A2: エは を展開すると (同値)になります。ウは (異値)で、入力が等しいとき1か、異なるとき1かで違います。
Q3: 回路読み取りでの手順は?
A3: まず反転器・OR・ANDの出力を順に式に置き換え、分岐は同一信号の複製として扱い、最後にブール恒等式で簡約します。
A3: まず反転器・OR・ANDの出力を順に式に置き換え、分岐は同一信号の複製として扱い、最後にブール恒等式で簡約します。
関連キーワード: 論理回路、ブール代数、排他的論理和、XOR、分配法則、ド・モルガン、真理値表

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