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基本情報技術者 2010年 秋期 午前(科目A)25


問題文

次の条件を満足する論理回路はどれか。   〔条件〕  階段の上下にあるスイッチA又はBで、一つの照明を点灯・消灯する。すなわち、一方のスイッチの状態にかかわらず、他方のスイッチで照明を点灯・消灯できる。

選択肢

AND
NAND
NOR
XOR(正解)

階段の上下にあるスイッチで照明の点灯・消灯を行う回路【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:一方を切り替えると必ず照明の状態が反転する動作は排他的論理和(XOR)で表現されます。
  • 根拠:XOR は入力が異なるときに出力が 1 になり、どちらか片方のスイッチ操作で出力が反転します。
  • 差がつくポイント:OR や AND では「両方の状態」を考慮した出力になり、必ず反転する要件を満たしません。

正解の理由

設問は「一方のスイッチの状態にかかわらず、他方のスイッチで照明を点灯・消灯できる(どちらかを切り替えると必ず灯りが反転する)」という条件です。これは入力の一方が変わると出力が常に反転する性質を要求しており、真理値で表すと出力は入力 A,B の排他的論理和 に一致します。したがって正解は (XOR)です。

よくある誤解

  • 「OR なら片方が ON のとき点灯するから良さそう」:しかし OR は両方 ON のときも点灯し、片方を切り替えて必ず反転する保証がありません。
  • 「家庭の階段スイッチ配線は等価な仕組みと違うのでは?」:物理配線の表現方法(極性の取り扱い)によっては XNOR に見える場合もありますが、設問が要求する“どちらかを切り替えれば状態が変わる”性質は XOR の特徴です。
  • 「NAND/NOR は否定を含むから合う?」:否定はつきますが、いずれも“片方の切替で必ず反転”する性質を満たしません。

解法ステップ

  1. 要件を論理的に言い換える:「A を切り替えると出力が反転(B の値に依らない)」および「B を切り替えると出力が反転(A の値に依らない)」。
  2. 真理値表を作る:
    • 出力 0(例えば消灯)
    • 出力 1
    • 出力 1
    • 出力 0
      上記は入力が異なる場合に出力が 1 となる (XOR) を示す。
  3. 候補のゲート(AND, NAND, NOR, XOR)と真理値表を比較して一致するものを選ぶ。
  4. 一致するものが XOR のみであるため正解とする。

選択肢別の誤答解説

  • ア: AND
    • 真理値:出力は となるのは のときのみ。片方を切り替えて必ず反転する性質は持ちません。
  • イ: NAND
    • AND の否定で、出力は のとき 、その他は 。これも「どちらかを切り替えると常に反転」という要件を満たしません。
  • ウ: NOR
    • OR の否定で、出力は両方 0 のときのみ 1。こちらも要件と不一致です。
  • エ: XOR(正解)
    • 真理値表が のとき出力 1 で、どちらか片方の入力を反転させれば常に出力が反転するため要件に合致します。

補足コラム

家庭の「階段の上・下のスイッチ」での実際の配線は SPDT(片切り)スイッチを使った旅行者線方式などで実現され、スイッチ位置の取り方によって回路の通電状態が変わります。論理的な振る舞い(どちらかを切り替えると灯りが切り替わる)を抽象化すると XOR(または極性の取り方により XNOR)に対応します。設問では「どちらかを切り替えると必ず反転する」という振る舞いの抽象化が求められている点を重視してください。

FAQ

Q1: OR ではだめですか?
A1: OR は「少なくとも一方が 1 のとき 1」で、両方 1 の場合に切り替えても反転しないため要件を満たしません。
Q2: 実配線ではどうやって実現するのですか?
A2: 実際は SPDT スイッチと2本の旅行者線で配線し、スイッチの位置で回路が閉じるか開くかを切り替えます。論理的効果を抽象化すると XOR 的な振る舞いになります。
Q3: XOR をブール式で書くと?
A3: または加算の剰余で と表せます。

関連キーワード: 論理回路, XOR, 排他的論理和, 真理値表, 階段スイッチ, ブール代数, トグル動作, 論理ゲート検討
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