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基本情報技術者 2010年 秋期 午前(科目A)35


問題文

複数のLANを接続するために用いる装置で、OSI基本参照モデルのデータリンク層のプロトコル情報に基づいてデータを中継する装置はどれか。

選択肢

ゲートウェイ
ブリッジ(正解)
リピータ
ルータ

複数のLANを接続する装置(データリンク層に基づいて中継)【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:データリンク層のプロトコル(MACアドレスなど)に基づきフレームを中継する装置はブリッジであり、LANセグメントを結合します。
  • 根拠:ブリッジはOSI参照モデルの第2層で動作し、MACアドレス学習と転送判定によりフレームを適切なポートへ送ります。
  • 差がつくポイント:物理層はリピータ、ネットワーク層はルータ/ゲートウェイで役割が異なるため、プロトコル層の語句で判断することが重要です。

正解の理由

正解は (ブリッジ)です。問題は「OSI基本参照モデルのデータリンク層のプロトコル情報に基づいて中継する装置」を問うており、ブリッジはまさにデータリンク層(Layer 2)で動作します。ブリッジは受信したフレームの宛先MACアドレスを参照し、自分のMACアドレステーブル(学習済みのアドレスとポート対応)を元にフレームを転送または破棄します。したがって「データリンク層のプロトコル情報に基づいて中継する」という条件に合致します。

よくある誤解

  • 「LANをつなぐ=ルータ」:LAN同士を接続する機器は複数ありますが、ルータはIPなどネットワーク層で経路制御を行うため、データリンク層条件とは異なります。
  • 「スイッチとブリッジを区別しない」:スイッチは多ポートのブリッジと見なせますが、試験問題では「ブリッジ」が明確にデータリンク層装置として問われることに注意が必要です。
  • 「ゲートウェイ=単に接続機器」:ゲートウェイは異なるプロトコル間の変換(アプリケーション層まで)を行うため、層の違いを理解して選択を誤らないようにします。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを確認:「データリンク層」「プロトコル情報に基づいて」「中継」などの語句を把握する。
  2. OSI参照モデルと各装置の対応層を照合する:リピータ=物理層、ブリッジ=データリンク層、ルータ=ネットワーク層、ゲートウェイ=上位層の変換。
  3. 条件に合致する装置を選ぶ:データリンク層のプロトコル(MAC)に基づくならブリッジ(またはスイッチ)が正解。

選択肢別の誤答解説

  • ア: ゲートウェイ
    ゲートウェイは異なるプロトコル間での変換を行う装置で、OSIモデルの上位層(アプリケーション層など)で動作することが多く、データリンク層でのフレーム中継を主目的とはしません。よって条件に合わない。
  • イ: ブリッジ(正解)
    ブリッジはデータリンク層でMACアドレスを用いてフレームを転送・フィルタリングします。学習機能により不要な転送を抑え、複数のLANセグメントを結合します。
  • ウ: リピータ
    リピータは物理層(Layer 1)の装置で、受信した信号を増幅・再生して再送するのみでフレームの内容やMACアドレスを参照しません。プロトコル情報による中継ではないため不正解です。
  • エ: ルータ
    ルータはネットワーク層(Layer 3)でIPアドレスなどを基に経路制御を行い、異なるネットワーク間でパケットを転送します。問題の「データリンク層に基づく中継」とは層が異なります。

補足コラム

ブリッジとスイッチの関係:歴史的にブリッジは少数ポートのデバイス、スイッチは多数ポートのブリッジとして発展しました。現在は「スイッチ」が一般的で、基本動作はレイヤ2のフレーム転送(MAC学習)です。さらに高機能な「レイヤ3スイッチ」は第3層のルーティング機能も持ちますが、試験問題では「データリンク層」と明示されていればレイヤ2動作を想定してブリッジ/スイッチを選びます。スパニングツリー(STP)はループ防止のためブリッジ系装置で用いられる重要な技術です。

FAQ

Q1: スイッチはブリッジと同じ扱いでいいですか?
A1: 基本原理は同じで、スイッチは多数ポートのブリッジと考えて差し支えありません。試験文脈での「ブリッジ」はレイヤ2装置を指します。
Q2: ルータもLANをつなげるのではなぜ間違い?
A2: ルータはLAN同士を接続できますが、IPアドレスなどネットワーク層の情報に基づいて中継するため、問題の「データリンク層」に基づく条件には合致しません。
Q3: 「プロトコル情報に基づいて」とあるとゲートウェイも当てはまらない?
A3: ゲートウェイは異種プロトコル間の変換を行うため「プロトコル情報に基づく」点では語義的に近いですが、通常アプリケーション層など上位での処理を示すため、本問の意図(データリンク層)とは異なります。

関連キーワード: OSI参照モデル、データリンク層、ブリッジ、スイッチ、MACアドレス、スパニングツリー、リピータ、ルータ、ゲートウェイ
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