基本情報技術者 2010年 秋期 午前(科目A) 問63
問題文
SOAを説明したものはどれか。
選択肢
ア:企業グループ全体の業務プロセスを統合的に管理し、経営資源を有効活用することによって、経営の効率向上を図る考え方のことである。
イ:業務の流れを単位ごとに分析し整理することによって問題点を明確化し、効果的に、また効率よく仕事ができるように継続的に改善する管理手法である。
ウ:再利用可能なサービスとしてソフトウェアコンポーネントを構築し、そのサービスを活用することで高い生産性を実現するアーキテクチャである。(正解)
エ:自社の業務の一部を、業務システムだけでなく業務そのものを含めて、企画から運用までを一括して外部企業に委託することである。
SOAを説明したものはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論: SOAは、再利用可能なソフトウェアコンポーネントをサービス化し、それらを組み合わせて業務機能を実現するアーキテクチャで、開発生産性や柔軟性を高める考え方です。
- 根拠: 選択肢ウは「再利用可能なサービス」「ソフトウェアコンポーネント」「アーキテクチャ」といったSOAの本質を正しく含んでいるため定義に一致します。
- 差がつくポイント: 「サービス」を業務の外部委託や単なる業務改善と混同せず、ソフトウェア設計上の再利用性・疎結合・標準インターフェースに着目してください。
正解の理由
正解: ウ
選択肢ウは「再利用可能なサービスとしてソフトウェアコンポーネントを構築し、そのサービスを活用することで高い生産性を実現するアーキテクチャ」と述べています。これはSOA(Service-Oriented Architecture)の本質である「サービスの明確な契約(インターフェース)」「再利用性」「疎結合」「組み合わせによる業務実現」を表しており、定義に合致します。
選択肢ウは「再利用可能なサービスとしてソフトウェアコンポーネントを構築し、そのサービスを活用することで高い生産性を実現するアーキテクチャ」と述べています。これはSOA(Service-Oriented Architecture)の本質である「サービスの明確な契約(インターフェース)」「再利用性」「疎結合」「組み合わせによる業務実現」を表しており、定義に合致します。
よくある誤解
- 「サービス=外部委託」と誤解する:SOAの「サービス」はソフトウェアの機能単位を指し、業務の外部委託(アウトソーシング)とは別概念です。
- 「SOA=単なる業務改善手法」と考える:業務改善(BPRや継続的改善)はプロセス改良の方法論であり、SOAはソフトウェア設計・アーキテクチャの概念です。
- 「SOAを導入すればすぐに再利用できる」と期待しすぎる:再利用にはガバナンス、設計ルール、バージョン管理が必要で、運用面の整備が重要です。
解法ステップ
- 問題文のキーワード(再利用可能、サービス、ソフトウェアコンポーネント、アーキテクチャ)を確認する。
- 各選択肢がそのキーワードに合致するかを照合する。
- 「経営効率化」「継続的改善」「外部委託」などSOAと無関係な語を含む選択肢を除外する。
- 最終的にサービス指向のアーキテクチャを説明している選択肢を選ぶ(ウ)。
選択肢別の誤答解説
- ア: 「企業グループ全体の業務プロセスを統合…経営の効率向上を図る考え方」はERPや経営統合的な考え方に近く、SOAの技術的特徴(再利用・疎結合)を示していません。
- イ: 「業務の流れを単位ごとに分析し継続的に改善する管理手法」はBPRや業務改善(Kaizen)に該当し、アーキテクチャ概念ではありません。
- ウ: 再利用可能なサービスとしてソフトウェアコンポーネントを構築し、そのサービスを活用することで高い生産性を実現するアーキテクチャである。 → SOAの定義そのものです。
- エ: 「業務の一部を企画から運用まで外部企業に委託する」はアウトソーシング(BPO)で、SOAとは無関係です。
補足コラム
SOAは概念としては1990年代後半から広まり、SOAP/WSDLなどのWebサービス技術やESB(Enterprise Service Bus)を用いて実装されることが多かったです。近年はRESTや軽量なサービス指向(マイクロサービス)が登場し実装スタイルが多様化していますが、SOAが重視する「サービス契約」「再利用」「疎結合」「組成」は依然重要です。試験では「再利用可能なサービス」「ソフトウェアコンポーネント」「アーキテクチャ」といったフレーズが正解を示す有力な手掛かりになります。
FAQ
Q1: SOAとマイクロサービスは同じですか?
A1: 規模とガバナンスの違いがあります。SOAは広義のサービス指向の設計原則で、マイクロサービスはより小粒で独立性の高いサービスの実装スタイルです。共通点も多いですが焦点が異なります。
A1: 規模とガバナンスの違いがあります。SOAは広義のサービス指向の設計原則で、マイクロサービスはより小粒で独立性の高いサービスの実装スタイルです。共通点も多いですが焦点が異なります。
Q2: SOAは必ずSOAPやWSDLを使いますか?
A2: いいえ。SOAP/WSDLは歴史的に用いられましたが、RESTや軽量なAPIもSOAの実装手段になり得ます。重要なのはインターフェースの契約と再利用性です。
A2: いいえ。SOAP/WSDLは歴史的に用いられましたが、RESTや軽量なAPIもSOAの実装手段になり得ます。重要なのはインターフェースの契約と再利用性です。
Q3: SOAは業務の外部委託(アウトソーシング)を意味しますか?
A3: いいえ。SOAの「サービス」はソフトウェア機能を指し、アウトソーシングは業務プロセスや運用の委託を指します。概念が異なります。
A3: いいえ。SOAの「サービス」はソフトウェア機能を指し、アウトソーシングは業務プロセスや運用の委託を指します。概念が異なります。
Q4: 試験でSOAを見分けるコツは何ですか?
A4: 「再利用可能」「コンポーネントをサービス化」「アーキテクチャ」という語句がある選択肢を選ぶと正答率が高まります。
A4: 「再利用可能」「コンポーネントをサービス化」「アーキテクチャ」という語句がある選択肢を選ぶと正答率が高まります。
関連キーワード: SOA、サービス指向アーキテクチャ、再利用性、疎結合、サービス契約、Webサービス、ESB、マイクロサービス、サービスオーケストレーション、BPEL

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