基本情報技術者 2010年 春期 午前(科目A) 問02
問題文
及びはそれぞれ0又は1の値をとる変数である。をとの論理演算としたとき、次の真理値表が得られた。の真理値表はどれか。


選択肢
ア:
イ:
ウ:(正解)
エ:
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ブール論理演算の真理値表【午前解説】
正解の理由
表中で を と置くと、各行で与えられた値から を一意に決定できます。
- X=0 の行では が常に成り立つため、与えられた の値がそのまま です。表の二行((0,0),(0,1))で なので になります。
- X=1 の行では なので、与えられた の値が直接 です。(1,0) 行で より 、(1,1) 行で より 。
以上により の真理値は (0,0)=1,(0,1)=1,(1,0)=0,(1,1)=1 となり、選択肢は ウ が一致します。
論理式としては 、すなわち含意 と同値です。
解法ステップ
- と置く。与えられているのは各 に対する と の値。
- X=0 の行((0,0),(0,1))では は自明なので、 から を読取る。表では両行とも → .
- X=1 の行((1,0),(1,1))では なので、 の値がそのまま 。(1,0) で 0 → , (1,1) で 1 → .
- 得られた を各選択肢と突き合わせて正しいものを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: (0,0)=0, (0,1)=0, (1,0)=0, (1,1)=1 → X=0 行で Z=1 と導けるため不一致。
- イ: (0,0)=0, (0,1)=1, (1,0)=0, (1,1)=1 → (0,0) 行が 0 になっており、実際は (0,0) で Z=1 のため不正解。
- ウ: (0,0)=1, (0,1)=1, (1,0)=0, (1,1)=1 → 我々の導出と完全一致。正解。
- エ: (0,0)=1, (0,1)=1, (1,0)=1, (1,1)=0 → 特に (1,0) と (1,1) が逆で、与えられた AND の列と矛盾するため誤り。
よくある誤解
- 「X AND の列で 0 だから Z=0」と早合点する誤り: X=0 の場合は が常に 0 になるため、この列だけでは Z を決められません。
- 真理値表を見て XOR(排他的論理和)など馴染みのある演算に即決する誤り: 必ず各行の論理式の意味から個別に判定する必要があります。
- 含意だと気づいても表現を誤る:含意は または と表され、順序や否定を取り違えやすい点に注意。
補足コラム
この真理値表は論理含意(implication)を表します。含意は と書き、論理式では
(ド・モルガンと含意の同値性)で表されます。
真理値一覧:
真理値一覧:
- (偽からは何でも導ける)
- (ここが唯一の反例)
試験で素早く判定するコツは「X=0 の行は OR 列を見て Z を読む」「X=1 の行は AND 列を見て Z を読む」と覚えることです。
FAQ
Q1: なぜ X=0 のときに から Z を決められないのですか?
A1: は のとき常に 0()になるため、その列の値は Z に依存しません。したがって OR 列を見る必要があります。
A1: は のとき常に 0()になるため、その列の値は Z に依存しません。したがって OR 列を見る必要があります。
Q2: この演算はどんなときに使われますか?
A2: 含意は論理条件(「もし X ならば Y」)を表現するため、プログラムの条件分岐や仕様記述で頻出します。
A2: 含意は論理条件(「もし X ならば Y」)を表現するため、プログラムの条件分岐や仕様記述で頻出します。
Q3: 含意を暗算で覚えるコツは?
A3: 含意 は「X が真で Y が偽のときだけ偽」になる、つまりただ一つの反例 (1,0) のみ偽になると覚えると速いです。
A3: 含意 は「X が真で Y が偽のときだけ偽」になる、つまりただ一つの反例 (1,0) のみ偽になると覚えると速いです。
関連キーワード: 論理演算、真理値表、含意、、ド・モルガンの法則、AND、OR、ブール代数、真偽表の読み方

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