基本情報技術者 2010年 春期 午前(科目A) 問63
問題文
改善の効果を定量的に評価するとき、複数の項目で評価した結果を統合し、定量化する方法として重み付け総合評価法がある。表の中で優先すべき改善案はどれか。

選択肢
ア:案1
イ:案2(正解)
ウ:案3
エ:案4
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重み付け総合評価法【午前解説】
正解の理由
表に示された「省力化(重み4)」「期間短縮(重み3)」「資源削減(重み3)」を用い、各案について「評価値 × 重み」を計算して合計します。各案の加重合計を比較すると最も大きい値をとる案が優先されます。計算の結果、合計が最大なのは案2(イ)であるため正解は イ です。
解法ステップ
- 表から各評価項目の重みを読み取る(省力化=4、期間短縮=3、資源削減=3)。
- 各案について、各評価値に対して対応する重みを掛ける。
- 案ごとに掛けた値を合計して「加重合計」を求める。
- すべての案の加重合計を比較し、最大の案を選ぶ。
- 必要なら感度分析で重みの変動に対する順位変更を確認する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 案1
- 計算:
- 誤答理由: 合計57で案2(59)より小さいため不適。省力化や資源削減は高いが期間短縮の評価が案2に追いつかない。
- イ: 案2(正解)
- 計算:
- 解説: 省力化の評価が高く、重み4が効いて総合得点が最大になるため最適。
- ウ: 案3
- 計算:
- 誤答理由: 期間短縮は高いが省力化の評価が低く、重み4の影響で総合点が下がる。
- エ: 案4
- 計算:
- 誤答理由: バランスは良いが突出項目がなく、総合点が最も低い。
よくある誤解
- 重みを無視して単純平均や単純合計のみで比較してしまうミス。重要度を反映できません。
- 評価尺度が異なるときにそのまま掛け算して比較してしまう誤り。尺度が揃っているか確認が必要です。
- 「各列の最大値」を選べばよいと考える誤解。項目ごとに重要度が異なるため、総合点で判断します。
補足コラム
- スコアの尺度が異なる場合(例:ある項目が1〜5、別項目が1〜100)には、正規化(最小最大スケーリングや標準化)してから重みを掛ける必要があります。
- 重みの決定は主観が入りやすいので、関係者でコンセンサスを取るか感度分析で重みの変化が順位に与える影響を確認すると実務的です。
- 重み付け総合評価法はシンプルで実務向きですが、項目間の相互作用や非線形評価がある場合はAHPやTOPSISなどの多基準意思決定法の検討も有用です。
FAQ
Q1: 重みは合計が1(100%)でなければいけませんか?
A1: 合計が1である必要はありません。比率(相対的な重み)さえ保てば順位は変わりません。合計1に正規化しても結果は同じです。
A1: 合計が1である必要はありません。比率(相対的な重み)さえ保てば順位は変わりません。合計1に正規化しても結果は同じです。
Q2: 評価値が同スケールでなければどうしますか?
A2: スケールが異なる場合は正規化(例:各項目を0〜1にスケーリング)した後に重みを掛けて比較します。
A2: スケールが異なる場合は正規化(例:各項目を0〜1にスケーリング)した後に重みを掛けて比較します。
Q3: 同点になった場合の判断は?
A3: 重要度の最も高い項目の値を比較する、追加の評価項目を設ける、またはコストなど別の定量指標で決めます。
A3: 重要度の最も高い項目の値を比較する、追加の評価項目を設ける、またはコストなど別の定量指標で決めます。
関連キーワード: 重み付け総合評価法、加重平均、多基準意思決定、評価尺度、感度分析、改善案評価、午前2

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