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基本情報技術者 2010年 春期 午前(科目A)62


問題文

ビジネスプロセスを根本的に考え直し、抜本的にデザインし直すことによって、企業のコスト、品質、サービス、スピードなどのパフォーマンスを劇的に改善するものはどれか。

選択肢

アライアンス
コアコンピタンス
ゴーイングコンサーン
リエンジニアリング(正解)

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業務リエンジニアリング【午前解説】

正解の理由

正解は (リエンジニアリング)です。リエンジニアリング(Business Process Reengineering, BPR)は業務プロセスをゼロベースで見直し、抜本的に再設計することでコスト、品質、サービス、スピードなどを劇的に改善することを目的とする手法です。HammerとChampyらが提唱した概念で、「抜本的(radical)」「再設計(reengineering)」「劇的改善(dramatic)」という3要素が特徴であり、設問文の表現と完全に合致します。

解法ステップ

  1. 設問のキーワード抽出:「根本的に」「抜本的に」「劇的に改善」などの強い語を特定する。
  2. 各選択肢の定義確認:アライアンス(協業)、コアコンピタンス(企業の強み)、ゴーイングコンサーン(継続企業の前提)、リエンジニアリング(プロセス再設計)を頭の中で照合する。
  3. 適合度で選択:設問の語と定義が合致するものを選ぶ。抜本的かつ劇的な改善を示すのはリエンジニアリングのみ。
  4. 二重チェック:他選択肢が示す目的(協働、競争優位、会計上の前提)と設問目的が異なることを確認して確定する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: アライアンス
    誤答理由:アライアンスは企業間の提携・協業を指し、業務プロセスを抜本的に再設計して劇的改善することが主目的ではありません。協力関係を築きシナジーを生む戦略手段です。
  • イ: コアコンピタンス
    誤答理由:コアコンピタンスは企業が持つ中核的な能力や技術を指し、それを活用して競争優位を築く概念であり、プロセス再設計そのものを意味しません。
  • ウ: ゴーイングコンサーン
    誤答理由:ゴーイングコンサーンは会計・経営の前提で「企業は当面継続する」という考え方で、業務プロセス再設計や劇的改善とは無関係です。
  • エ: エ: リエンジニアリング
    正答解説:業務プロセスを根本的に見直し再設計して、コスト・品質・サービス・スピード等を劇的に改善することを目的とする概念であり、設問の表現と一致します。

よくある誤解

  • 「業務改善=リエンジニアリング」と捉える誤解:日常的な改善(カイゼン)は小幅・継続的改善であり、リエンジニアリングとは目的とスコープが異なります。
  • 「IT導入=リエンジニアリング」と誤解する点:ITは支援手段に過ぎず、目的はプロセスの抜本的再設計であり単なるシステム導入ではありません。
  • 用語混同(アライアンスやコアコンピタンスと混同):協業や強みの活用は戦略論であり、プロセス再設計の定義とは別です。

補足コラム

  • 歴史と背景:リエンジニアリングは1990年代にHammerやChampyによって広められ、当初はITの活用による業務革命の文脈で注目されました。
  • 実践上の注意:大規模で抜本的な改革は抵抗やリスクも大きく、トップのコミットメントと綿密なチェンジマネジメントが不可欠です。
  • リエンジニアリングとカイゼンの使い分け:短期・継続改善はカイゼン、抜本的改革はリエンジニアリングと考えると整理しやすいです。

FAQ

Q1: リエンジニアリングは必ずITを使うべきですか?
A1: ITは重要な enabler ですが目的はプロセスの再設計です。ITは手段であり必須条件ではありません。
Q2: リエンジニアリングと業務改善(カイゼン)はどう違いますか?
A2: カイゼンは小さな改善の積み重ね、リエンジニアリングはプロセスの根本的な再構築であり、適用場面が異なります。
Q3: 中小企業でもリエンジニアリングは有効ですか?
A3: 規模に関わらず効果は期待できますが、スコープやリソースに応じて段階的に設計することが現実的です。

関連キーワード: リエンジニアリング、BPR、ビジネスプロセス、業務改善、プロセス再設計、コスト削減、品質向上、チェンジマネジメント
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