基本情報技術者 2010年 春期 午前(科目A) 問65
問題文
情報化に関する費用のうち、ランニングコストに該当するものはどれか。
選択肢
ア:サーバなど情報機器の保守費用(正解)
イ:情報システム戦略立案のコンサルティング費用
ウ:ソフトウェアパッケージの導入費用
エ:要件定義を行うシステムエンジニアの費用
🔒 解説は解答すると表示されます
ランニングコストの分類【午前解説】
正解の理由
選択肢の中でランニングコストに該当するのはサーバなどの保守費用です。保守費用はシステムや機器を稼働させ続けるために定期的に発生する支出であり、毎年の保守契約料、障害対応費、ソフトウェアのバージョンアップに伴う保守作業などが含まれます。これらは導入後の運用期間中に繰り返し発生するため、「ランニング(運用)コスト」に当てはまります。
解法ステップ
- 問題文で問われている「ランニングコスト」の定義を確認する(継続的・運用上の費用)。
- 各選択肢について「その費用がいつ発生するか」「継続的か単発か」を判定する。
- 継続的に発生するものをランニング、導入やプロジェクト単位で発生するものをイニシャル(導入)として分類する。
- 例外・会計上の前払処理などがあれば注記して最終判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: サーバなど情報機器の保守費用 — 正解。稼働維持のために継続的に発生する運用費(ランニング)です。
- イ: 情報システム戦略立案のコンサルティング費用 — 誤り。戦略立案はプロジェクト的・一時的な業務であり、通常は導入時のコンサル費(イニシャル)に該当します。
- ウ: ソフトウェアパッケージの導入費用 — 誤り。パッケージの購入や導入作業は一度きりの取得費や導入費用で、ランニングではありません。保守やサブスクは別途ランニング。
- エ: 要件定義を行うシステムエンジニアの費用 — 誤り。要件定義は開発プロジェクトの初期工程で発生する人件費や外注費であり、一時的なコストです。
よくある誤解
- 「SE やコンサル費用もランニングコスト」と誤認するケース:要件定義や戦略立案はプロジェクト期間中に発生する一時的な費用であり、原則イニシャル(導入)側の費用です。
- 「パッケージ導入費=ランニング」と考える誤り:ソフトウェアパッケージの導入費用は通常一度きりの取得費(イニシャル)で、保守契約やサブスクリプションがランニングになります。
- 「前払いした保守費はランニングでない」との誤解:会計処理では前払費用として按分されるが、経費分類としては保守期間中のランニング費用と考えます。
補足コラム
会計や経営上は「ランニングコスト(運用費=OPEX)」と「イニシャルコスト(投資費用=CAPEX)」を分けて管理することが重要です。TCO(総所有コスト)ではイニシャルとランニングの合計で比較し、SaaS(サブスクリプション)はランニング主体、オンプレミスは導入に係るCAPEXが大きくなる傾向があります。意思決定の際は導入費だけでなく、長期の保守費用や更新費用も見積もって比較してください。
FAQ
Q1: サブスクリプション型サービスの費用はランニングですか?
A1: はい。サブスクは利用期間中に継続して発生するためランニングコスト(OPEX)に該当します。
A1: はい。サブスクは利用期間中に継続して発生するためランニングコスト(OPEX)に該当します。
Q2: ハードウェア購入時に1年分の保守を前払いした場合はどう扱いますか?
A2: 会計上は前払費用として按分しますが、費用の性質としては保守(ランニング)費用に分類されます。
A2: 会計上は前払費用として按分しますが、費用の性質としては保守(ランニング)費用に分類されます。
Q3: 開発後の保守機能追加の費用はランニングか?
A3: 継続的に発生する保守契約や定例の保守作業はランニング、機能追加のような大規模な改修はプロジェクト的なイニシャル(都度の投資)と分けて考えるのが一般的です。
A3: 継続的に発生する保守契約や定例の保守作業はランニング、機能追加のような大規模な改修はプロジェクト的なイニシャル(都度の投資)と分けて考えるのが一般的です。
関連キーワード: ランニングコスト、イニシャルコスト、保守費用、運用コスト、OPEX、CAPEX、TCO、サブスクリプション、ソフトウェア導入、要件定義

\ せっかくなら /
基本情報技術者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

