基本情報技術者 2011年 秋期 午前(科目A) 問08
問題文
XMLに関する記述のうち、適切なものはどれか。
選択肢
ア:HTMLを基にして、その機能を拡張したものである。
イ:XML文書を入力するためには専用のエディタが必要である。
ウ:文書の論理構造と表示スタイルを統合したものである。
エ:利用者独自のタグを使って、文書の属性情報や論理構造を定義することができる。(正解)
##: XMLに関する記述のうち、適切なものはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論→XMLは利用者が独自にタグを定義して文書の属性や論理構造を記述できる汎用的なメタ言語です。
- 根拠→XMLはマークアップのためのメタ言語で、DTDやXSDによる構造定義と「内容と表示の分離」を可能にします。
- 差がつくポイント→HTMLとの違い(表現目的か構造記述か)、well‑formedとvalidの違い、名前空間やスキーマの役割を押さえること。
正解の理由
正解は エ です。XMLは「何を表すか(論理構造や属性)」を記述するためのメタ言語であり、ユーザが独自にタグを定義して文書構造を表現できます。タグ名や属性を自由に設計し、DTDやXML Schema(XSD)でその構造を検証できる点がXMLの基本仕様です。したがって「利用者独自のタグで文書の属性情報や論理構造を定義できる」という記述が正しいです。
よくある誤解
- XMLはHTMLの拡張である:XMLはHTMLとは目的が異なるメタ言語であり、HTMLを基に拡張したものではありません。
- XMLには専用エディタが必須である:特別なエディタは不要で、テキストエディタで作成可能です(ただし専用ツールは支援になります)。
- XMLは表示スタイルと論理構造を統合する:むしろXMLは表示を持たず、XSLなどで表示を別に定義して分離します。
解法ステップ
- 各選択肢のキーワードを抽出する(HTML基、専用エディタ、統合、利用者独自タグ)。
- XMLの定義(メタ言語、タグ自由、構造検証、表示分離)と照合する。
- 照合結果で一致する選択肢を選ぶ(利用者独自タグを明記しているものが一致)。
- その他の選択肢は目的や性質の違いで不一致と判定する。
選択肢別の誤答解説
-
ア: HTMLを基にして、その機能を拡張したものである。
解説→誤り。XMLはHTMLを基にした拡張ではなく、マークアップを定義するための汎用メタ言語として別途設計されています。HTMLは表示を目的とする具体的なマークアップ言語です。 -
イ: XML文書を入力するためには専用のエディタが必要である。
解説→誤り。XMLは単なるテキスト形式なので一般的なテキストエディタで作成可能です。専用エディタやバリデータは便利ですが必須ではありません。 -
ウ: 文書の論理構造と表示スタイルを統合したものである。
解説→誤り。XMLは論理構造や属性を記述しますが表示は持たず、XSLTやCSSなどで表示(変換・スタイリング)を別に行います。分離が特徴です。 -
エ: 利用者独自のタグを使って、文書の属性情報や論理構造を定義することができる。
解説→正しい。XMLはユーザ定義のタグを用いて構造化データを表現でき、スキーマで構造を定義・検証できます。
補足コラム
- well‑formed(文法的整合)とvalid(スキーマ準拠):XML文書が正しい構文であることをwell‑formed、DTD/XSDなどで定義された規則に従っていることをvalidと言います。
- DTDとXML Schema(XSD):DTDは古典的な定義方法、XSDは型情報や名前空間サポートが強化された現代的スキーマ言語です。
- 名前空間(namespace):異なる語彙セット(タグ群)が衝突しないようにするための識別方法で、複数仕様を組み合わせる際に重要です。
- 利用例:RSS、SOAP、設定ファイル、データ交換フォーマットなど。最近はJSONの普及で用途に応じて使い分けられます。
FAQ
Q: XMLとHTMLの最大の違いは何ですか?
A: XMLはデータの構造を記述するメタ言語、HTMLは主に文書の表示(レンダリング)を目的とした言語です。
A: XMLはデータの構造を記述するメタ言語、HTMLは主に文書の表示(レンダリング)を目的とした言語です。
Q: XML文書の編集に特別なソフトは必要ですか?
A: 不要です。テキストエディタで編集できますが、検証や補完のために専用ツールを使うと効率的です。
A: 不要です。テキストエディタで編集できますが、検証や補完のために専用ツールを使うと効率的です。
Q: XMLでタグ名は本当に自由に決められますか?
A: 基本的には自由ですが、名前空間や仕様、使用するスキーマに従う必要があります(予約語や先頭文字に制約あり)。
A: 基本的には自由ですが、名前空間や仕様、使用するスキーマに従う必要があります(予約語や先頭文字に制約あり)。
Q: 表示を行いたいときはどうしますか?
A: XSLTやCSS、アプリケーション側での変換を使って表示形式に変換します。
A: XSLTやCSS、アプリケーション側での変換を使って表示形式に変換します。
関連キーワード: XML、タグ設計、DTD、XSD(XML Schema)、名前空間、well‑formed、valid、XSLT、構造化データ、データ交換

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