基本情報技術者 2011年 秋期 午前(科目A) 問64
問題文
利用者が、インターネットを経由してサービスプロバイダ側のシステムに接続し、サービスプロバイダが提供するアプリケーションの必要な機能だけを必要なときにオンラインで利用するものはどれか。
選択肢
ア:ERP
イ:SaaS(正解)
ウ:SCM
エ:XBRL
インターネット経由でサービスプロバイダのアプリを必要時に利用するものはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論→利用者がインターネット経由でプロバイダ側のアプリをインストール不要で必要なときに利用する形態はSaaSです。
- 根拠→SaaSはソフトウェアをサービスとして提供しホスティング・運用・保守をプロバイダが行い、利用者はオンラインで機能を利用します。
- 差がつくポイント→ERPやSCMは業務システム、XBRLはデータ交換規格であり、提供形態や役割がSaaSと明確に異なります。
正解の理由
正解は イ(SaaS)です。設問の「インターネットを経由してサービスプロバイダ側のシステムに接続し、プロバイダが提供するアプリケーションの必要な機能だけを必要なときにオンラインで利用する」という記述は、ソフトウェアをサービスとして提供するSaaS(Software as a Service)の特徴そのものです。プロバイダがアプリをホストし、利用者はブラウザ等でアクセスして機能を利用するため、設問の条件と完全に一致します。
よくある誤解
- 「ERP=クラウド提供=SaaS」と混同する誤解:ERPは業務アプリの種類であり、クラウド(SaaS)として提供されることもありますが、ERP自体は提供形態を示す言葉ではありません。
- 「オンラインならすべてSaaS」と考える誤解:オンライン提供でも、インフラのみ提供するIaaSやプラットフォーム提供のPaaSと機能範囲が異なります。
解法ステップ
- 設問のキーワードを拾う:「インターネット経由」「サービスプロバイダ側のシステム」「アプリケーションの必要な機能だけを」「オンラインで利用」。
- 各選択肢の意味を短く確認する(ERP:業務統合システム、SaaS:ソフトウェアをサービスで提供、SCM:供給連鎖管理、XBRL:財務情報交換規格)。
- 「提供形態(誰がホストし誰が使うか)」に着目し、設問と一致するものを選ぶ(SaaSが一致)。
選択肢別の誤答解説
- ア: ERP
- ERPは企業の基幹業務を統合するソフトウェアのカテゴリであり、導入形態はオンプレミスやSaaSなど複数あります。設問は提供形態を問うため不適。
- イ: イ(SaaS)
- 正解。ソフトウェアをホストし、利用者がインターネット経由で必要な機能を利用する形態そのものです。例:Salesforce、Google Workspace、Microsoft 365。
- ウ: SCM
- SCMはサプライチェーンマネジメント(供給網の管理)の業務領域を指すシステムであり、提供形態の説明ではありません。
- エ: XBRL
- XBRLは財務情報の電子交換・表現のためのXMLベースの規格で、サービス提供形態とは無関係です。
補足コラム
SaaSの特徴と学習上の押さえどころ:
- 提供形態:プロバイダがアプリをホスティングし、利用者はネットワーク経由で利用する。
- 課金モデル:多くはサブスクリプション(月額・年額)や利用量課金。
- マルチテナント:単一のシステムを複数顧客で共有しコスト効率を高める仕組みが一般的。
- 利点:初期導入コスト低、迅速な導入、運用負担軽減。
- 注意点:データの所在やセキュリティ、カスタマイズの制約、ベンダーロックインに注意。
FAQ
Q1. SaaSとPaaS、IaaSの違いは?
A1. 提供範囲の違いです。IaaSは仮想サーバやストレージ等のインフラを提供、PaaSはアプリ開発のためのプラットフォームを提供、SaaSは完成したアプリケーションをそのまま提供します。
A1. 提供範囲の違いです。IaaSは仮想サーバやストレージ等のインフラを提供、PaaSはアプリ開発のためのプラットフォームを提供、SaaSは完成したアプリケーションをそのまま提供します。
Q2. SaaSは必ずクラウド上で動作しますか?
A2. 一般にはクラウド上(プロバイダホスティング)で提供されますが、企業内専用のマネージドサービス等、類似形態もあります。重要なのは「サービス提供者側で運用され利用者はインストール不要で利用する」点です。
A2. 一般にはクラウド上(プロバイダホスティング)で提供されますが、企業内専用のマネージドサービス等、類似形態もあります。重要なのは「サービス提供者側で運用され利用者はインストール不要で利用する」点です。
Q3. カスタマイズはどこまで可能ですか?
A3. SaaSは標準機能に設定や拡張機能で対応することが多く、大幅なカスタマイズは制約がある場合があります。要件によってはPaaSやオンプレミスが適することもあります。
A3. SaaSは標準機能に設定や拡張機能で対応することが多く、大幅なカスタマイズは制約がある場合があります。要件によってはPaaSやオンプレミスが適することもあります。
関連キーワード: SaaS、クラウドサービス、マルチテナント、サブスクリプション、ERP、SCM、XBRL、サービスプロバイダ、ホステッドアプリケーション

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