戦国IT - 情報処理技術者試験の過去問対策サイト
ブログお知らせお問い合わせ料金プラン

基本情報技術者 2011年 秋期 午前(科目A)65


問題文

要件定義プロセスで実施すべきものはどれか。

選択肢

新しい業務の手順やルール、制約条件を明確にし、利害関係者間で合意する。(正解)
新システムによる業務運用の投資効果及び業務効果の実績を評価する。
法規制、経済状況などの事業環境を分析し、事業目標や業務目標を作成する。
要求事項を満たしているか、ソフトウェア及びデータベースのテストを実施する。

要件定義プロセスで実施すべきものはどれか。 【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論→ 要件定義は新業務の手順やルール、制約を明確化し利害関係者間で合意を形成する工程である。
  • 根拠→ 要件定義の目的は業務要件の整理と合意取得であり、投資評価やテストは別の工程で扱われる。
  • 差がつくポイント→ 選択肢中の「合意」「手順」「ルール」「制約」といったキーワードに着目し工程を正確に区別する。

正解の理由

正解は です。要件定義プロセスは、システム化する業務に関して何をどのように行うかを明確にする段階であり、具体的には新しい業務の手順や運用ルール、制約条件(法規、業務ルール、技術制約など)を洗い出して文書化し、利害関係者(業務部門、ユーザ、運用、経営など)間で合意を得ることが主要な成果物になります。したがって「新しい業務の手順やルール、制約条件を明確にし、利害関係者間で合意する。」は要件定義の典型的な説明に合致します。

よくある誤解

  • 要件定義=システム設計と思い込み、テクニカルな設計や詳細なテーブル定義まで行うべきと誤解する。要件定義は「何をするか」を定める段階であり、「どのように作るか」は後工程(基本設計・詳細設計)の領域です。
  • 要件定義で投資効果の実績評価や運用評価を行うべきと考える誤り。これらは運用後の評価や事業評価のフェーズで実施します。
  • 事業戦略や環境分析(PEST等)を要件定義と混同する。事業戦略は企画・立案フェーズであり、要件定義は企画を受けて業務要件に落とす作業です。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを確認:要件定義で「実施すべきもの」は何かを問う。
  2. 各選択肢の主要語に注目:「合意」「業務の手順」「制約」「投資効果」「事業環境」「テスト」など。
  3. 用語と工程を対応付ける:合意形成・業務手順・制約→要件定義、投資効果評価→運用評価、事業環境分析→企画・戦略、テスト→テスト工程。
  4. 要件定義の目的(業務要件の明確化と利害関係者合意)に一致する選択肢を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • : 正解。新業務の手順やルール、制約を明確化し利害関係者間で合意を形成することは要件定義の主要な役割です。
  • イ: 誤り。投資効果や業務効果の「実績を評価する」は運用後の評価フェーズ(運用・保守や事後評価)で行うもので、要件定義の範囲ではありません。
  • ウ: 誤り。法規制や経済状況などの事業環境分析や事業目標の作成は企画・戦略フェーズ(事業計画)に相当し、要件定義は企画を受けて業務要件を具体化します。
  • エ: 誤り。ソフトウェアやデータベースのテストは設計・実装完了後の検証工程(単体・結合・総合・受入テスト)であり、要件定義プロセスで実施するものではありません。

補足コラム

要件定義の成果物には「業務フロー」「業務要件一覧」「非機能要件(性能、可用性、制約など)」「利害関係者一覧」「合意確認書(サインオフ)」などがあります。要件定義段階での合意は後工程の手戻りを防ぐため非常に重要で、トレーサビリティを確保して要求と設計を紐付けることがベストプラクティスです。ビジネスアナリストやプロダクトオーナーが調整役になることが多い点も覚えておきましょう。

FAQ

Q: 要件定義と基本設計の違いは何ですか?
A: 要件定義は「何を実現するか(業務要件・非機能要件)」を定める段階、基本設計は「それをどのように構成・実現するか(構造、インタフェース、データ設計の概念)」を定める段階です。
Q: 要件定義で扱う「制約条件」とは何を指しますか?
A: 法規制、既存システムとの連携制約、予算・期間、利用可能な技術・プラットフォームなど、設計や運用に影響する制約全般を指します。
Q: 利害関係者の合意が得られない場合どうするべきですか?
A: 合意が得られるまで関係者間で要件の優先度や妥協点を明確にし、議事録や合意文書を残すこと、エスカレーションが必要な場合は上位意思決定者を巻き込むことが重要です。

関連キーワード: 要件定義、業務要件、利害関係者合意、非機能要件、要件トレーサビリティ
← 前の問題へ次の問題へ →
戦国ITクイズ機能

\ せっかくなら /

基本情報技術者
クイズ形式で学習しませんか?

クイズ画面へ遷移する

すぐに利用可能!

©︎2026 情報処理技術者試験対策アプリ

このサイトについてブログプライバシーポリシー利用規約特商法表記開発者について