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基本情報技術者 2011年 春期 午前(科目A)17


問題文

システムの信頼性設計のうち、フールプルーフを採用した設計はどれか。

選択肢

オペレータが不注意による操作誤りを起こさないように、操作の確認などに配慮した設計(正解)
システムの一部に異常や故障が発生したとき、その影響が小さくなるような設計
障害の発生を予防できるように、機器の定期保守を組み入れた運用システムの設計
装置を二重化し、一方が故障してもその装置を切り離してシステムの運用を継続できる設計

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フールプルーフ設計【午前解説】

正解の理由

正解は です。フールプルーフ(poka‑yoke)は「人が誤操作をしにくくする」あるいは「誤操作をしても影響を出さないようにする」設計思想を指します。アの文言は操作の確認や操作手順の制約など、人為的ミスを直接抑止する対策を述べており、フールプルーフの典型例です。

解法ステップ

  1. 設問文のキーワードを抽出:「フールプルーフ」「オペレータ」「不注意」「操作誤り」。
  2. フールプルーフの定義を想起:人為ミスの予防(poka‑yoke)。
  3. 各選択肢が「人為ミス防止」「故障隔離」「保守」「冗長化」のどれに該当するかを照合。
  4. 「人為ミス防止」に該当するアを選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 正解。操作の確認や制約でオペレータの不注意を防ぐ設計はフールプルーフに該当します。
  • イ: 誤り。システムの影響範囲を小さくする設計はフォールトコンテインメントやフォールトトレランスに近く、フールプルーフではありません。
  • ウ: 誤り。定期保守を組み入れるのは予防保守・運用設計であり、人的誤操作を設計で抑止するフールプルーフとは目的が異なります。
  • エ: 誤り。装置の二重化や切り離しは冗長化/フェイルオーバーの設計で可用性向上手法であり、フールプルーフとは区別されます。

よくある誤解

  • フールプルーフ=故障対策と混同しやすい:冗長化や障害隔離は可用性向上であり、フールプルーフとは目的が異なります。
  • 「確認ダイアログ=必ずフールプルーフ」と考える誤り:確認は有効だが、誤操作を根本的に防ぐインタロックや入力制約の方がよりフールプルーフ寄りです。
  • 保守(定期点検)をフールプルーフと誤認:保守は障害予防の運用であり、人の誤操作防止とは別の対策です。

補足コラム

フールプルーフは製造業での「ポカヨケ(poka‑yoke)」に由来し、IT領域では次のような実装がよく使われます:入力値のバリデーションやフォーマット制約、操作順序の強制(ウィザード)、ハードウェアの物理キー配置、取り付け方向を限定するコネクタ、重大操作に対する二段階認証や確認ダイアログなど。設計段階で人間の誤りを前提に検討することが重要です。

FAQ

Q1: フールプルーフとフェイルセーフの違いは?
A1: フールプルーフは「人の誤操作を防ぐ」こと、フェイルセーフは「故障時に安全な状態へ移行する」ことが目的であり、焦点が異なります。
Q2: 確認ダイアログだけで十分ですか?
A2: 確認は有効だが過信は禁物です。操作ミスを根本的に防ぐためには入力制約やインタロックなどの設計的対策が望ましいです。
Q3: 冗長構成はフールプルーフに含まれますか?
A3: 含まれません。冗長化は可用性の向上手段であり、人的誤操作の抑止という観点では別物です。

関連キーワード: フールプルーフ、ポカヨケ、ヒューマンエラー防止、インタロック、入力制約、フォールトトレランス、冗長化、予防保守
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