基本情報技術者 2011年 春期 午前(科目A) 問46
問題文
E-R図で表せるものはどれか。
選択肢
ア:エンティティ間の関連(正解)
イ:エンティティの型とインスタンスの関連
ウ:データとプロセスの関連
エ:プロセス間の関連
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E-R図の関連表現【午前解説】
正解の理由
正解は ア の「エンティティ間の関連」です。E-R図(Entity-Relationship図)はデータモデルを視覚化するための図で、実体(エンティティ)とそれらの間の関係(リレーションシップ)、各エンティティの属性、そして関係のカーディナリティ(1対1、1対多、多対多など)を示します。したがって「エンティティ間の関連」を表現するという記述が、E-R図の役割と一致します。
解法ステップ
- 「E-R図」の定義を思い出す:エンティティ、属性、リレーション、カーディナリティを表す図であることを確認する。
- 各選択肢のキーワードを分類する:エンティティ関連かプロセス関連かを判別する。
- プロセスや処理の表現はE-R図に含まれないので、そのような選択肢を除外する。
- 「型とインスタンスの関連」のような曖昧な表現はE-R図の主目的と照らして不適切と判断する。
- エンティティ間の関連(選択肢ア)がE-R図の定義に合致するため正解とする。
選択肢別の誤答解説
- ア: エンティティ間の関連 — 正解。E-R図の基本目的そのもので、エンティティ同士の関係とカーディナリティを示す。
- イ: エンティティの型とインスタンスの関連 — 誤り。E-R図は主にエンティティタイプ(型)とその属性・他のエンティティタイプとの関係を表す。インスタンス(個々のレコード)を直接的に表すのではなく、型とインスタンスの「関連」という表現はE-R図の主題とは異なる。
- ウ: データとプロセスの関連 — 誤り。データと処理の関係やフローを表すのはDFD(データフロー図)やBPMNであり、E-R図は処理(プロセス)を表現しない。
- エ: プロセス間の関連 — 誤り。プロセス間のつながりや制御フローはフローチャートやDFD/BPMNの領域であり、E-R図の対象外である。
よくある誤解
- E-R図で処理(プロセス)やデータの流れを表せると考える誤解:処理はDFDやBPMNで扱うのが正しい。
- 「エンティティの型とインスタンスの関連」がE-R図の主題だと誤解する:E-R図は主にエンティティタイプ(型)とそれらの関係を表す。個々のインスタンスの関係は実装(データ)レベルの話になる。
- 多対多をそのまま実装できると誤認すること:多対多はリレーショナル実装では中間テーブル(連結エンティティ)で解決する必要がある。
補足コラム
- ノーテーション:E-R図にはChen記法やCrow's Foot(かに足)など表記法の違いがありますが、目的は同じくエンティティと関係の表現です。
- 多対多の実装:E-R図で多対多を表す関係は、リレーショナルデータベースに実装する際には中間テーブル(連結エンティティ)を作って解消します。例:Student—(Enrolls)—Course を Enrollment(student_id, course_id, grade) に変換。
- 関係に属性を持たせることも可能で、その場合は連結エンティティとして扱う設計上の注意点があります。
FAQ
Q1: E-R図で属性(主キーや複合キー)は表せますか?
A1: はい。エンティティの属性や主キーはE-R図で表現できます。主キーは下線やPK表記で示すことが多いです。
A1: はい。エンティティの属性や主キーはE-R図で表現できます。主キーは下線やPK表記で示すことが多いです。
Q2: E-R図は物理設計にも使えますか?
A2: E-R図は論理設計に適します。物理設計ではインデックスやパーティショニングなど実装固有の要素を追加しますが、E-R図はその基盤を提供します。
A2: E-R図は論理設計に適します。物理設計ではインデックスやパーティショニングなど実装固有の要素を追加しますが、E-R図はその基盤を提供します。
Q3: プロセス(業務フロー)を表現したい場合は何を使えばよいですか?
A3: DFD(データフロー図)やBPMN、フローチャートなどが適切です。これらは処理の流れやプロセス間のやり取りを表します。
A3: DFD(データフロー図)やBPMN、フローチャートなどが適切です。これらは処理の流れやプロセス間のやり取りを表します。
関連キーワード: E-R図、ER図、エンティティ、リレーションシップ、属性、カーディナリティ、Chen記法、Crow's Foot、多対多、連結エンティティ、リレーショナルデータベース、DFD、BPMN

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