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基本情報技術者 2011年 春期 午前(科目A)54


問題文

品質問題を解決するために図を作成して原因の傾向を分析したところ、全体の80%以上が少数の原因で占められていることが判明した。作成した図はどれか。

選択肢

管理図
散布図
特性要因図
パレート図(正解)

🔒 解説は解答すると表示されます

パレート図【午前解説】

正解の理由

正解は (パレート図)です。
設問は「全体の80%以上が少数の原因で占められている」とあり、これはいわゆるパレートの法則(80/20則)を示唆しています。パレート図は各原因の頻度や影響を大きい順に棒グラフで表示し、その累積比率を折れ線で示すため、どの少数原因が全体の大部分を占めるかを直感的に把握できます。したがって本問ではパレート図が最適です。

解法ステップ

  1. 設問のキーワードを探す:「80%以上」「少数の原因」「傾向を分析」などが出現するか確認します。
  2. ツールの目的を短く整理する:
    • パレート図=項目別の大きさと累積比率で重要な少数を可視化
    • 特性要因図=原因の分類と構造化
    • 管理図=時系列でプロセスの安定性を監視
    • 散布図=2変数間の相関を見る
  3. 設問の目的(少数原因が全体を占めるかを確認)に最も合致する図を選ぶ。
  4. 正答を確認して解答する(本問はパレート図)。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 管理図
    管理図は時系列データに対して工程が統計的に管理状態にあるかを判断するためのもので、原因ごとの寄与比率や累積比率を示す目的には適しません。
  • イ: 散布図
    散布図は2つの変数間の関係(相関)を可視化するもので、原因のそれぞれが占める構成比や累積割合を示すものではありません。
  • ウ: 特性要因図
    特性要因図(魚の骨図)は原因の分類や考え得る要因を整理するための図であり、どの原因がどれだけ割合を占めるか(80%を占める少数原因)を示す機能はありません。
  • エ: パレート図
    パレート図は項目ごとの量(頻度・コスト等)を大きい順に並べ、累積比率を示す折れ線を加えて「重要な少数」を明示します。設問の条件と完全に一致します。

よくある誤解

  • パレート図と特性要因図を混同する:特性要因図は原因の構造を洗い出すツールであり、頻度の大小や累積比率を示すものではありません。
  • 散布図や管理図の用途を誤解する:散布図は2変数の相関、管理図はプロセスが管理状態かどうかの時系列監視に使うため、原因の寄与度を優先順位付けする用途には不適当です。
  • 80%という数値をそのまま条件にせず「多い順に並べれば良い」と考える:累積比率を計算して優先順位を決める点が重要です。

補足コラム

パレート図はQC7つ道具の一つで、品質改善やコスト削減の優先順位付けに非常に有効です。作成手順は一般的に次の通りです:原因項目を列挙 → 各項目の発生数や影響量を数値化 → 降順に並べる → 累積比率を計算して折れ線で表示。現場では「に到達する少数の原因(パレートの少数)」を改善対象に設定することが多く、短期間で効果が出やすい点が利点です。

FAQ

Q1: パレート図とヒストグラムの違いは何ですか?
A1: ヒストグラムは連続データの分布(度数分布)を示すのに対し、パレート図はカテゴリ別の大小比較とその累積比率を示すため、目的が異なります。
Q2: 80/20則に必ず従わなければならないですか?
A2: 80/20則は経験則であり必ず適用されるわけではありません。パレート図で実際に累積比率を確認してから優先度を判断してください。
Q3: 特性要因図は不要ですか?
A3: いいえ。パレート図で優先原因を特定した後、その原因の詳細な要因分析には特性要因図が有効です。両者は連携して使うのが効果的です。

関連キーワード: パレート図、80/20則、累積比率、QC七つ道具、特性要因図、管理図、散布図、優先順位付け、品質改善、頻度分析
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