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基本情報技術者 2012年 秋期 午前(科目A)22


問題文

NAND素子を用いた次の組合せ回路の出力Zを表す式はどれか。ここで、論理式中の“・”は論理積、“+”は論理和、“”はXの否定を表す。
基本情報技術者 2012年 秋期 午前(科目A) 問22の問題画像

選択肢

(正解)

NAND素子を用いた組合せ回路の出力Zを表す式はどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論→Zはになる。上下のNANDがそれぞれの否定を作り、中央NANDで和(OR)になる。
  • 根拠→上段出力は、下段は、中央でとなる。
  • 差がつくポイント→「同じ信号を両入力に繋ぐNANDがインバータになる」こととド・モルガンを素早く適用できるかが鍵。

正解の理由

正解:
回路を内部ノードで表すと理解しやすいです。上段NANDの入力は両方ともなので出力Aは になります。同様に下段NANDの出力Bは です。中央のNAND出力Zはこれらの論理積の否定なので ド・モルガンの法則と二重否定を適用すると したがって出力Zは、すなわち選択肢イが正しいです。

よくある誤解

  • 「NANDはANDの否定だから上位だけ見てとする」:内部で信号が否定されている点を見落とすミスです。
  • 「同じ信号を両入力に繋いでもANDと同じ動作だ」と誤認する:両入力が同じでもNANDはになります。
  • ド・モルガンを使わずに直感で答えると、論理の否定の位置(各段の否定バブル)を見落としやすいです。

解法ステップ

  1. 回路の各NAND出力にラベルを付ける(上段A、下段B、中央Z)。
  2. 同一入力を両端に繋いだNANDはになることを確認する。
  3. 中央NANDの式を立てる:
  4. A,Bを代入してド・モルガンで展開し簡単化してを得る。

選択肢別の誤答解説

  • ア:
    誤り。あたかも各信号が直接ANDされているかのように見なす誤りです。実際には各信号は先に否定されており、最終的にORになるため積ではありません。
  • イ: 正解
    上述の通り、上下がそれぞれとなり、中央NANDがそれらの積の否定でになります。
  • ウ:
    これは入力XとYを直接NANDした場合の式です。本問題ではXとYは直接中央に入らず、各々が先にNANDで否定されています。ゆえにこの式とは異なります。
  • エ:
    これはNOR(XまたはYの否定)です。今回の回路は最終的に否定が打ち消されており、出力は否定された和の否定、つまり和そのものになります。

補足コラム

NANDは普遍ゲート(universal gate)と呼ばれ、NANDだけで任意の論理回路が構成できます。本例では「同じ信号を両入力に繋ぐ=NANDでインバータを作る」という典型的なテクニックを使っています。内部ノードA,Bを明示して式変形する習慣をつけると、複雑な合成回路もミスなく解析できます。
具体的な式の流れ(まとめ):

FAQ

Q1: なぜ同じ信号を両入力に繋ぐとNOTになるのですか?
A1: NANDの出力はです。両方が同じならになり、結果として否定になります。
Q2: ド・モルガンの法則はどの場面で使うべきですか?
A2: 否定を含む積や和を論理演算で簡単化するときに必須です。今回のようにに変える場面で用います。
Q3: 中央がNANDでなくANDだったら結果はどうなる?
A3: 中央が非反転のANDならになり、とは異なります。論理バブルの有無を常に確認してください。

関連キーワード: NAND、NANDでインバータ、ド・モルガンの法則、論理回路、組合せ回路、ブール代数、否定、真理値表、普遍ゲート、論理最適化
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