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基本情報技術者 2012年 秋期 午前(科目A)55


問題文

システムの移行方式の一つである一斉移行方式の特徴はどれか。

選択肢

新旧システム間を接続するアプリケーションが必要となる。
新旧システムを並行させて運用し、ある時点で新システムに移行する。
新システムへの移行時のトラブルの影響が大きい。(正解)
並行して稼働させるための運用コストが発生する。

一斉移行方式の特徴はどれか 【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論→一斉移行方式(カットオーバー)は旧システムを停止して一度に新システムへ切替える方式で、移行時のトラブルが利用者へ即座に大きな影響を及ぼします。
  • 根拠→旧システムと新システムを並行稼働しないため並行運用コストや新旧を繋ぐ専用アプリが恒常的に必要になる場面は少ないことが多いです。
  • 差がつくポイント→「並行稼働の有無」と「トラブル発生時の影響の大小」を基準に選択肢を見分けると誤答を減らせます。具体例で覚えておきましょう。

正解の理由

正解は です。
一斉移行方式は所謂「カットオーバー」で、移行時に旧システムを停止して一度に新システムへ切替えます。したがって、移行時に不具合や障害が発生すると旧システムに戻せない・即座に業務停止を招くなど影響が大きくなる点が最大の特徴です。これが選択肢ウ「新システムへの移行時のトラブルの影響が大きい」に一致します。

よくある誤解

  • 「一斉移行=接続アプリが必要」と誤解しがちですが、接続アプリは新旧を並行または段階的に統合する場合に必要となるケースが多く、一斉移行では恒常的に不要な場合が多い点。
  • 「一斉移行は必ず運用コストが低い」と考えるのも危険で、移行準備や停止中の損失、復旧対策など短期的リスクコストは高くなることがあります。

解法ステップ

  1. 問題文で「一斉」「並行」「段階」など語句を確認し、方式の定義を思い出す。
  2. 各選択肢がその定義に合致するかを「並行稼働の有無」「トラブル時の影響」「恒常的な接続の必要性」で評価する。
  3. 明確に一致するもの(影響が大きい、並列運用しない等)を正解とする。
  4. 残りは並行移行や段階移行の特徴に照らして誤りを確定する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 新旧システム間を接続するアプリが必要となる。
    誤り。接続アプリは新旧を並行運用したりデータ移行を段階的に統合する場合に用いられることが多く、一斉移行そのものの必須条件ではありません。
  • イ: 新旧システムを並行させて運用し、ある時点で新システムに移行する。
    誤り。これは「並行移行(パラレル方式)」の説明であり、一斉移行(カットオーバー)とは逆の特徴です。
  • ウ: 新システムへの移行時のトラブルの影響が大きい。
    正解。 は一斉移行の典型的なリスクを正しく表しています。
  • エ: 並行して稼働させるための運用コストが発生する。
    誤り。並行稼働による追加コストは「並行移行」の特徴であり、一斉移行は通常並列稼働を行わないため該当しません。

補足コラム

移行方式の主要な種類と使い分けの目安:
  • 一斉移行(カットオーバー): 迅速な切替が必要で短時間で切替え可能な環境に向くが、失敗リスクは高い。
  • 並行移行(パラレル): 一定期間旧システムを並行稼働させるためリスク低減になるが人件費・運用コストが増える。
  • 段階移行(ローリングやフェーズド): 機能単位で段階的に移行するため複雑性を低減でき、回帰やテストを行いやすい。
    移行計画ではバックアウト(ロールバック)手順、停止時間の最小化、関係者への周知と段取りの確認が重要です。

FAQ

Q: 一斉移行はいつ向いていますか?
A: 短時間で切替えられ、業務停止の許容が事前に確認できる場合やシンプルなシステムで向いています。
Q: 一斉移行でリスクを減らす方法は?
A: 十分な事前検証、リハーサル(ドライラン)、緊急時のロールバック計画と即時対応体制の整備が有効です。
Q: 並行移行と比べてコスト面で有利ですか?
A: 長期的な運用コストは一斉移行の方が低い場合がありますが、移行準備や障害対応のための一時的コストは高くなり得ます。

関連キーワード: 一斉移行, カットオーバー, 並行移行, 段階移行, ロールバック, 移行計画, 移行リスク, システム移行
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