基本情報技術者 2012年 秋期 午前(科目A) 問65
問題文
情報化に関する費用のうち、ランニングコストに該当するものはどれか。
選択肢
ア:サーバなど情報機器の保守費用(正解)
イ:情報システム戦略立案のコンサルティング費用
ウ:ソフトウェアパッケージの導入費用
エ:要件定義を行うシステムエンジニアの費用
情報化に関する費用のうち、ランニングコストに該当するものはどれか。 【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:サーバなど情報機器の保守費用がランニングコスト(継続的な運用費)に該当します。
- 根拠:ランニングコストは定期的・継続的に発生する運用費用で、保守・サポート・電力などが含まれます。
- 差がつくポイント:一度きりの導入費や設計・コンサルはイニシャルコスト扱いで、継続性で見分けると確実です。
正解の理由
ランニングコスト(OPEX)は継続して発生する費用を指します。サーバ等の保守費用は毎月または年単位で契約更新や点検・故障対応などが発生するため、運用期間中ずっと継続的に出る費用になります。したがって選択肢アが正解です。
よくある誤解
- 「保守費用=初期費用の一部」と考える誤解:保守契約は通常契約期間中に繰り返し支払うためランニングと判断します。
- 「ソフトウェア購入はランニングと思い込むこと」:導入時の買切り費用はイニシャルで、サブスクリプション料金がランニングです。
- 「要員の費用はすべてランニング」と考える誤り:プロジェクトの一時的な要員(要件定義など)はイニシャル費用扱いになることが多いです。
解法ステップ
- 各選択肢が「一度だけ発生するか」「継続して発生するか」を判定する。
- 継続的に発生すればランニングコスト(OPEX)、一度きりなら初期投資(CAPEX)と分類する。
- 保守・サポート・ライセンス更新・電力などはランニングに振る。導入・設計・コンサルは初期に振る。
- 判定に基づき、継続的費用を選択する(本問ではアを選択)。
選択肢別の誤答解説
- 正解: ア: サーバなど情報機器の保守費用
- 保守契約料や定期点検、障害対応費用は継続的に発生するためランニングコストに該当します。
- イ: 情報システム戦略立案のコンサルティング費用
- 戦略立案はプロジェクト型の一時的業務で、導入前の初期投資(イニシャルコスト)として扱われます。
- ウ: ソフトウェアパッケージの導入費用
- 導入時のライセンス購入やインテグレーション費用は基本的に一度きりのイニシャルコストです。
- ただしサブスクリプション型の料金はランニングに該当する点に注意してください。
- エ: 要件定義を行うシステムエンジニアの費用
- 要件定義は開発工程の一部でありプロジェクトの初期費用(投資的費用)にあたり、ランニングではありません。
補足コラム
- 会計上の扱い:イニシャルコストは資産として計上し減価償却することが多く、ランニングコストは発生時に費用計上します。予算編成ではCAPEXとOPEXを分けて管理するのが一般的です。
- 現代のクラウド環境では、従来の「購入型ライセンス+導入費(CAPEX)」から「サブスク+運用費(OPEX)」へ移行する例が増え、ランニング費用の比重が高まっています。TCO(総所有コスト)を評価する際は両方を合算して判断します。
FAQ
Q1. 保守費用と保証(ワランティ)は同じ扱いですか?
A1. 保証(購入時の無償保証)は一定期間の無償対応であり、その後の有償保守契約はランニングコストです。契約形態で判断します。
A1. 保証(購入時の無償保証)は一定期間の無償対応であり、その後の有償保守契約はランニングコストです。契約形態で判断します。
Q2. サブスクリプション契約のソフトはランニングですか?
A2. はい。サブスクは継続的に発生する費用のためランニングコスト(OPEX)に該当します。
A2. はい。サブスクは継続的に発生する費用のためランニングコスト(OPEX)に該当します。
Q3. 人件費は常にランニングですか?
A3. 運用要員の継続的給与はランニングですが、プロジェクトに期間限定で関わる要員(設計・要件定義等)の費用はイニシャル扱いになることが多いです。
A3. 運用要員の継続的給与はランニングですが、プロジェクトに期間限定で関わる要員(設計・要件定義等)の費用はイニシャル扱いになることが多いです。
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