基本情報技術者 2012年 秋期 午前(科目A) 問72
問題文
ディジタルディバイドを説明したものはどれか。
選択肢
ア:PCなどの情報通信機器の利用方法が分からなかったり、情報通信機器を所有していなかったりして、情報の入手が困難な人々のことである。
イ:高齢者や障害者の情報通信の利用面での困難が、社会的・経済的格差につながらないように、誰もが情報通信を利活用できるように整備された環境のことである。
ウ:情報通信機器やソフトウェア、情報サービスなどを、高齢者・障害者を含む全ての人が利用可能であるか、利用しやすくなっているかの度合いのことである。
エ:情報リテラシの有無やITの利用環境の相違などによって生じる、社会的又は経済的格差のことである。(正解)
##: ディジタルディバイドを説明したものはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論: ディジタルディバイドは情報リテラシとIT利用環境の差が生む社会的・経済的格差で、エが正解です。
- 根拠: アは「情報弱者」の説明、イは「利用環境の整備」、ウは「アクセシビリティの度合い」を説明しており概念が異なります。
- 差がつくポイント: 問題文の「格差」「社会的又は経済的」を手がかりに、影響の範囲(個人→社会経済)を見極めてください。
正解の理由
選択肢エは「情報リテラシの有無やITの利用環境の相違などによって生じる、社会的又は経済的格差」と明確に定義しており、ディジタルディバイド(デジタル格差)の一般的な定義と一致します。ディジタルディバイドは単に機器の有無だけでなく、スキルや利用環境、利用機会の違いが社会的・経済的な不利益や格差につながる点を含意しているため、エが最も適切です。
よくある誤解
- 単純誤解: 「機器を持っていない人だけを指す」と考えると誤りです。所有だけでなく技能や利用機会の差も含まれます。
- 用語混同: 「アクセシビリティ」「ユニバーサルデザイン」と混同しやすいですが、それらは『解消・改善の手段や指標』であってディバイドそのものではありません。
- 範囲の誤判断: 個人レベルの不便さ(例:操作が苦手)と、社会的・経済的な格差(例:就労機会の喪失)を区別する必要があります。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「格差」「社会的」「経済的」など影響範囲を示す語を確認する。
- 各選択肢の主語と目的語を把握する:人(対象者)を説明しているか、状態(格差)を説明しているかを分類する。
- 定義との照合:ディジタルディバイドの定義(アクセス・スキル・利用機会の差がもたらす不利益)と一致するものを選ぶ。
- 消去法で確認:部分的に関連する説明(ア・イ・ウ)は正解になり得ない理由を明確にする。
選択肢別の誤答解説
- ア: 「PCなどの情報通信機器の利用方法が分からなかったり、…情報の入手が困難な人々のことである。」
→ これは「情報弱者」や「デジタル排除された人々」の説明であり、ディバイド(格差そのもの)の定義ではありません。個別の対象を表しています。 - イ: 「高齢者や障害者の情報通信の利用面での困難が、…誰もが情報通信を利活用できるように整備された環境のことである。」
→ これは「ユニバーサルデザイン」や「アクセシビリティ向上の取り組み(整備された環境)」を説明しており、格差の存在を説明するものではありません。 - ウ: 「情報通信機器やソフトウェア、情報サービスなどを、…利用しやすくなっているかの度合いのことである。」
→ これは「アクセシビリティ」や「利用しやすさの程度」を指し、ディジタルディバイドの原因・解消手段の一側面に過ぎません。 - エ: 「情報リテラシの有無やITの利用環境の相違などによって生じる、社会的又は経済的格差のことである。」
→ 正答。アクセス、スキル、環境差が社会経済的な不利益につながるという要点を含んでおり、定義と一致します。
補足コラム
ディジタルディバイドは複層的な概念で、一般に「第一の壁:接続(インフラ・端末)」、「第二の壁:スキル(情報リテラシ)」、そして「第三の壁:利用内容や機会(サービス利用や情報活用の差)」に分類されます。政策や企業の対策は、単に端末を配るだけでなく教育やサービス設計、料金政策など多面的に行う必要があります。
FAQ
Q1: ディジタルディバイドは単にインターネットが使えない人のことですか?
A1: いいえ。機器や接続の有無だけでなく、技能や利用機会の差が社会経済的格差を生む点まで含みます。
A1: いいえ。機器や接続の有無だけでなく、技能や利用機会の差が社会経済的格差を生む点まで含みます。
Q2: アクセシビリティの改善はディジタルディバイドの解決になりますか?
A2: 部分的に有効です。アクセシビリティ向上は重要な対策ですが、教育や料金対策など他の施策と組み合わせる必要があります。
A2: 部分的に有効です。アクセシビリティ向上は重要な対策ですが、教育や料金対策など他の施策と組み合わせる必要があります。
Q3: 受験対策で押さえるべきポイントは何ですか?
A3: 「格差(社会的・経済的)」という語を手がかりに、説明が『原因と結果(格差)』まで含むかを確認してください。
A3: 「格差(社会的・経済的)」という語を手がかりに、説明が『原因と結果(格差)』まで含むかを確認してください。
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