基本情報技術者 2012年 秋期 午前(科目A) 問74
問題文
インターネットショッピングで売上の全体に対して、あまり売れない商品の売上合計の占める割合が無視できない割合になっていることを指すものはどれか。
選択肢
ア:アフィリエイト
イ:オプトイン
ウ:ドロップシッピング
エ:ロングテール(正解)
インターネットショッピングで売上の全体に対して、あまり売れない商品の売上合計の占める割合が無視できない割合になっていることを指すものはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論→ ロングテール:多数のニッチ商品が個別には少額でも合計で大きな売上を作る現象を指します。
- 根拠→ ネット流通は在庫・出品の制約が緩く、裾野(ロングテール)にある商品群が累積的に売上比率を高めます。
- 差がつくポイント→ 80/20の法則と混同せず、頭(ヒット商品)ではなく「裾野の量」で売上を伸ばす仕組みを理解すること。
正解の理由
「売上の全体に対して、あまり売れない商品の売上合計の占める割合が無視できない割合になっている」という記述は、ロングテール(long tail)の定義に一致します。ロングテールとは、販売量の分布において上位の少数ヒット商品(ヘッド)に対し、下位の多数のニッチ商品(テール)が合算すると重要な比率を占める現象です。オンライン販売ではカテゴリ数や検索・レコメンデーションによりテールの商品も流通可能で、結果としてテール売上が相対的に大きくなります。よって正答はロングテールです。
よくある誤解
- 「80/20(パレート)則と同じ」と誤解する人が多いですが、80/20は売上の偏りを示す法則であり、ロングテールは裾野が重要になる分布の性質を指します。
- 「ロングテール=低利益」ではなく、個別利益は小さくても多数の合算で総利益に貢献する点を見落としやすいです。
- 「在庫がないとロングテールは成立しない」と考えるのは誤りで、デジタル商品や受注生産、マーケットプレイスで成立する場合も多いです。
解法ステップ
- 問題文のキーワードに注目:「あまり売れない商品」「売上合計」「無視できない割合」。
- 各選択肢の定義を短く頭の中で確認する(ア: アフィリエイト、イ: オプトイン、ウ: ドロップシッピング、エ: ロングテール)。
- 問題文が示す現象(多数のニッチ商品の合算が重要)と一致する概念を選ぶ。
- 残りの選択肢はマーケティング手法や流通形態であり、現象の説明には該当しないと排除する。
選択肢別の誤答解説
- ア: アフィリエイト
アフィリエイトは成果報酬型の広告手法で、商品群の売上分布そのものを指す用語ではありません。よって不適切です。 - イ: オプトイン
オプトインは利用者がメールなどの配信を許諾する手法で、売上構造や分布を表す概念とは無関係です。 - ウ: ドロップシッピング
ドロップシッピングは小売業者が在庫を持たず卸業者から直接顧客へ発送する流通形態で、売上分布の性質を示す言葉ではありません。 - エ: ロングテール
ロングテールは、多数のあまり売れない商品(テール)が合算して全体売上の大きな比率を占める現象を指し、設問の記述に一致します。
補足コラム
ロングテール戦略を実務で活かすには検索性能やレコメンデーション、適切な手数料設定、長期在庫管理が重要です。限定ヒット商品だけを追うのではなく、ニッチ需要を掘り起こすコンテンツ作成やSEOも効果的です。デジタル商品のように在庫コストが低い場合、ロングテールがより牽引力を持ちます。
FAQ
Q: ロングテールは常に有利ですか?
A: 必ずしも有利ではありません。商品の単価や利益率、在庫コスト、集客コストによってはテール戦略が採算に合わないことがあります。
A: 必ずしも有利ではありません。商品の単価や利益率、在庫コスト、集客コストによってはテール戦略が採算に合わないことがあります。
Q: 80/20の法則とどう使い分ければ良いですか?
A: 80/20は売上の偏りを把握する指標、ロングテールはテールの絶対量が相対的に重要になる現象と捉え、状況に応じて分析指標を使い分けます。
A: 80/20は売上の偏りを把握する指標、ロングテールはテールの絶対量が相対的に重要になる現象と捉え、状況に応じて分析指標を使い分けます。
Q: ロングテールを指す指標はありますか?
A: 商品ごとの売上シェア分布の累積割合や、テール部分(たとえば下位50%の商品)の合計売上比率で定量評価できます。
A: 商品ごとの売上シェア分布の累積割合や、テール部分(たとえば下位50%の商品)の合計売上比率で定量評価できます。
関連キーワード: ロングテール、ニッチ市場、売上分布、テール効果、裾野戦略、アフィリエイト、ドロップシッピング、オプトイン、eコマース、レコメンデーション

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