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基本情報技術者 2012年 春期 午前(科目A)03


問題文

隣接行列で表されるグラフはどれか。ここで、隣接行列とは、個の節点から成るグラフの節点を結ぶ枝が存在するときは第行第列と第行第列の要素がとなり、存在しないときはとなる列の行列である。
基本情報技術者 2012年 春期 午前(科目A) 問03の問題画像基本情報技術者 2012年 春期 午前(科目A) 問03の選択肢の画像

選択肢

(正解)

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隣接行列と無向グラフ【午前解説】

正解の理由

正解:
与えられた隣接行列 A は
であり、1 に対応する非対角要素は (1,2),(1,3),(2,4),(3,4)(および対称な位置)です。したがって辺集合は {V1–V2, V1–V3, V2–V4, V3–V4} であり、選択肢エの図示(V1 が V2,V3 に接続、V4 が V2,V3 に接続、V2 と V3 は直接接続しない)が行列と一致します。

解法ステップ

  1. 行列の各行(または列)について、値が1の列番号を対応する隣接節点として書き出す。
  2. 得られた辺のリストを整理(重複を除く)し、グラフの辺集合を確定する。
  3. 各選択肢の図がその辺集合と一致するかを1辺ずつ照合する。
  4. 一致した選択肢が正解(今回の場合はエ)。
具体には第1行→V1はV2,V3に隣接、第2行→V2はV1,V4に隣接、同様に第3行→V3はV1,V4に隣接、第4行→V4はV2,V3に隣接。これを辺集合にまとめると {V1–V2,V1–V3,V2–V4,V3–V4} となる。

選択肢別の誤答解説

  • ア:V1 と V2・V3 の辺が描かれていないため、行列の第1行にある2つの1(V1–V2, V1–V3)と一致しない。
  • イ:図は完全な三角(V1–V2, V1–V3, V2–V3)およびV4が全ての頂点に接する形に見え、行列が示す V2–V3 の不在や V1–V4 の不在と矛盾する。
  • ウ:V4 が内部でV2,V3と接続していない(V4 は V1 のみと接続)ため、行列の (2,4) と (3,4) が1である事実と合わない。
  • エ:V1–V2, V1–V3, V2–V4, V3–V4 のみが描かれており、行列の1の位置と完全に一致するため正解。

よくある誤解

  • 図の点の見た目(近さや中央配置)で辺の有無を判断してしまう。必ず行列の1の位置で判断すること。
  • 行列が対称であるため「必ず完全グラフや輪になる」と誤解する。対称性は無向グラフを示すだけで辺の組合せは別問題です。
  • 対角成分を自己ループと誤認する。対角が0なら自己ループはない点を見落としがちです。

補足コラム

  • 与えられたグラフは実は4頂点のサイクル(C4)と同型です:順に V1–V2–V4–V3–V1 の閉路をなします。
  • 隣接行列からは次数(degree)が簡単に得られます。ここでは各行の和が なので全頂点の次数が です()。
  • 無向グラフの隣接行列は常に対称行列となり、自己ループは対角要素が1になる点を押さえておくと良いです。

FAQ

Q1: 隣接行列が非対称だったらどう判断する?
A1: 非対称なら有向グラフを表します。その場合 (i,j)=1 は有向辺 V_i→V_j を意味し、(j,i) の値は逆向きの存在を示します。
Q2: 行列の対角が1ならどう読む?
A2: 対角成分が1はその頂点に自己ループが存在することを示します。無向グラフでも自己ループは可能で、その扱いに注意が必要です。
Q3: 図の点の位置が違っても同じグラフかどうかを確かめるコツは?
A3: 辺集合(どの頂点ペアが接続されているか)だけを比較すること。配置や見た目は同型でも異なる描画になりますが、辺集合が一致すれば同一グラフです。

関連キーワード: グラフ理論、隣接行列、隣接リスト、無向グラフ、サイクルグラフ、次数、自己ループ
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