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基本情報技術者 2012年 春期 午前(科目A)61


問題文

リスクや投資価値の類似性で分けたカテゴリごとの情報化投資について、最適な資源配分を行う手法はどれか。

選択肢

3C分析
ITポートフォリオ(正解)
エンタープライズアーキテクチャ
ベンチマーキング

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ITポートフォリオ分析【午前解説】

正解の理由

正解:
ITポートフォリオは、情報化投資を「類似したリスクや投資価値」の観点でグルーピングし、各カテゴリに対して最適な資源配分(投資の維持・増減・撤退など)を決定するための手法です。投資をマップ(例:リスク軸×価値軸)で可視化し、期待収益や重要度、リスク許容度に基づき優先順位や予算配分を決めます。設問にある「カテゴリごとの最適な資源配分」という条件に最も適合します。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを拾う:「リスク」「投資価値」「カテゴリ」「資源配分」。
  2. 各選択肢の目的を思い出す:3C(戦略分析)、ITポートフォリオ(投資の分類と配分)、EA(構造設計)、ベンチマーキング(比較改善)。
  3. 「カテゴリごとの最適な資源配分」に最も直接対応するのは投資の分類と配分を扱うITポートフォリオだと判断する。
  4. 正解を確定する:

選択肢別の誤答解説

  • ア: 3C分析
    • 誤り。顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)を分析して戦略を立てる手法で、投資ポートフォリオの配分を直接扱うものではありません。
  • イ: ITポートフォリオ
    • 正解。投資をリスクや価値で分類し、カテゴリ単位で優先度や資源配分を決定するための管理手法(マップ化、スコアリング、リバランス)です。
  • ウ: エンタープライズアーキテクチャ
    • 誤り。EAは企業の業務・情報・システムの整合性を保つ設計手法で、資源配分の意思決定を行うフレームワークとは目的が異なります。
  • エ: ベンチマーキング
    • 誤り。他社や標準と比較して改善点を見つける手法であり、投資のカテゴリ別配分を決めるための手法ではありません。

よくある誤解

  • 3C分析が資源配分手法だと思う誤解:3Cは市場/顧客理解や戦略立案が目的で、投資配分の具体手法ではありません。
  • エンタープライズアーキテクチャ(EA)は資源配分そのものではない:EAは構造設計と整合性確保が中心で、投資配分の意思決定フレームワークとは異なります。
  • ベンチマーキングは他社比較で改善点を見つける手法であり、投資のポートフォリオ配分を導く方法ではありません。

補足コラム

ITポートフォリオ管理では、投資を「戦略的投資」「維持的投資」「短期回収投資」などに分類する実務例が多く見られます。可視化ツールとしてはリスク×価値のマトリクス、ヒートマップ、NPVやROIによるスコアリング表がよく使われます。また重要なのは「一次評価(分類とスコアリング)」と「定期的評価(リバランス)」を運用に組み込むことです。

FAQ

Q1: ITポートフォリオとBCGマトリクスは同じですか?
A1: 類似点はありますが目的が異なります。BCGは事業ポートフォリオの市場成長率と相対的市場占有率で事業戦略を示す一方、ITポートフォリオは投資のリスクや価値、重要度で資源配分を決める実務向け手法です。
Q2: どの指標を使って投資価値を測るべきですか?
A2: NPV、ROI、事業への貢献度、リスク(技術的・実行)といった複数指標の組合せでスコアリングし、重み付けで総合評価するのが実務的です。
Q3: ITポートフォリオはどの頻度で見直すべきですか?
A3: 事業環境が変わると影響が大きいため、四半期あるいは半年ごとの見直しと、重大な戦略変更時の即時見直しが推奨されます。

関連キーワード: ITポートフォリオ、ポートフォリオ管理、資源配分、投資評価、リスク分類、ポートフォリオ分析、ガバナンス
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