基本情報技術者 2013年 秋期 午前(科目A) 問04
問題文
PCM方式によって音声をサンプリング(標本化)して8ビットのディジタルデータに変換し、圧縮しないで転送したところ、転送速度は64,000ビット/秒であった。このときのサンプリング間隔は何マイクロ秒か。
選択肢
ア:15.6
イ:46.8
ウ:125(正解)
エ:128
PCM方式のサンプリング間隔の計算問題【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:1サンプルは8ビットなので標本化周波数は64000/8=8000Hz、間隔は1/8000=125μsです。テレフォニ品質標準と一致します。
- 根拠:転送速度(ビット/秒)をサンプル当たりビット数で割るとサンプリング周波数が得られ、その逆数がサンプリング間隔になるからです。
- 差がつくポイント:ビットとバイトの混同、圧縮やステレオ等の前提 omissions を避け、単純に「ビット数÷サンプル当たりビット数」で考えること。
正解の理由
与えられた転送速度は 64,000 ビット/秒(bps)で、1サンプルあたり 8 ビットです。
サンプリング周波数は サンプリング間隔(標本化間隔)はその逆数なので したがって正解は ウ(125)です。
サンプリング周波数は サンプリング間隔(標本化間隔)はその逆数なので したがって正解は ウ(125)です。
よくある誤解
- 「64,000 をそのまま逆数にする」誤り:これは 1 サンプルが 1 ビットであると誤認した場合のミスで、1/64000 = 15.625 μs(選択肢ア)になりますが条件と矛盾します。
- 「ビットとバイトを混同する」:8 ビット=1 バイトだが、問題はビット単位の転送速度なので、バイト扱いすると誤答になります。
- 「近似で 125 を 128 にする」:2 のべき乗に慣れていると 125μs を 128μs と丸めるミスが生じますが、試験では正確な算出が必要です。
解法ステップ
- 問題から「転送速度(bps)」と「1サンプルあたりのビット数」を確認する(ここでは 64000 bps と 8 bit/sample)。
- サンプリング周波数を求める:。
- サンプリング間隔を求める:。
- 選択肢と照合して正答を決定する(125 μs → ウ)。
選択肢別の誤答解説
- ア: 15.6
- これは 秒 = 15.625 μs の値で、1サンプルを1ビットと誤認した場合に出る答です。問題は「1サンプル=8ビット」である点を見落とした典型ミスです。
- イ: 46.8
- 約 46.875 μs は 64000 を 3 で割った結果の逆数に相当します(サンプル当たりビット数を誤って 3 とした計算など)。問題文の 8 ビットを誤入力・誤認したケースから生じます。
- ウ: 125(正解)
- 正しい手順(64000 ÷ 8 = 8000 Hz、1/8000 = 125 μs)に基づく値です。
- エ: 128
- 125 μs を近似して 128 μs(2 の冪数に丸める)した、もしくは別の単位換算ミスによる誤りです。試験では厳密な計算が求められます。
補足コラム
この問題は電話音声伝送で使われる標準的な PCM 設定(サンプリング周波数 8 kHz、8 ビット量子化)に対応しています。つまり 1 チャネルあたり 64 kbps(G.711 等のコーデック)という値は通信工学で頻出の基本知識です。圧縮が入るとビットレートとサンプル当たりビット数の関係が変わるため、本問のように「圧縮しないで転送」という条件を必ず確認してください。
簡単な計算例(Python)
bitrate = 64000 # bits per second bits_per_sample = 8 fs = bitrate / bits_per_sample # sampling frequency in Hz T = 1 / fs # sampling interval in seconds print(fs, T*1e6, "microseconds") # 出力: 8000 125.0 microseconds
FAQ
Q1: ビットとバイトの扱いで迷ったらどう判断すれば良いですか?
A1: 転送速度が「ビット/秒(bps)」と明記されていれば、そのままビットで計算します。問題文に「8ビット」とある場合はサンプル当たりビット数です。
A1: 転送速度が「ビット/秒(bps)」と明記されていれば、そのままビットで計算します。問題文に「8ビット」とある場合はサンプル当たりビット数です。
Q2: 圧縮(コーデック)がある場合はどう計算しますか?
A2: 圧縮があると「転送速度 = サンプル当たりビット数 × サンプリング周波数」 の関係がそのまま成り立たないため、圧縮後のビットレートからサンプリング周波数を直接求められないことがあります。必ず「圧縮しない」と明記されているか確認してください。
A2: 圧縮があると「転送速度 = サンプル当たりビット数 × サンプリング周波数」 の関係がそのまま成り立たないため、圧縮後のビットレートからサンプリング周波数を直接求められないことがあります。必ず「圧縮しない」と明記されているか確認してください。
Q3: なぜ 8000 Hz(125 μs)が電話音声で使われるのですか?
A3: 人間の音声周波数帯域(約 4 kHz まで)を確保するために、ナイキストの定理で 8 kHz のサンプリングが一般的に採用されています。
A3: 人間の音声周波数帯域(約 4 kHz まで)を確保するために、ナイキストの定理で 8 kHz のサンプリングが一般的に採用されています。
関連キーワード: PCM、サンプリング間隔、サンプリング周波数、ビットレート、標本化、μs、G.711

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