基本情報技術者 2013年 秋期 午前(科目A) 問22
問題文
分解能が8ビットのD/A変換器に、ディジタル値0を入力したときの出力電圧が0Vとなり、ディジタル値128を入力したときの出力電圧が2.5Vとなるとき、最下位の1ビットの変化によるこのD/A変換器の出力電圧の変化は何Vか。
選択肢
ア:2.5/128(正解)
イ:2.5/255
ウ:2.5/256
エ:2.5/512
##: D/A変換器の最小電圧変化(8ビット)【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:8ビットのDACでデジタル値128が出力2.5Vを与えるなら、1LSBの電圧はVで選択肢アが正解です。
- 根拠:一般にDACの出力はで表され、ここで、よりVと求まります。
- 差がつくポイント:レベル数()とステップ数()の混同や128を「ちょうど半分」と誤認する点に注意すると確実です。
正解の理由
問題は「最下位1ビットの変化による出力電圧の変化(LSB)」を求めるものです。DACでは各デジタル値に対して出力が比例するため、
となります。与えられた条件から
となり、よって
となります。したがって正答はア()です。
よくある誤解
- レベル数とステップ数を取り違える:8ビットなら可能なコード数はだが、質問の条件により直接LSBを求める必要があります。
- 128を「半分のコード(0.5)」と見なす誤り:半分の電圧になるのはの場合だが、今回の条件は「128で2.5V」なので直接比例で計算します。
- 「フルスケールが2.5V」と決めつけること:もし2.5Vがフルスケール(255や256対応)なら別の計算になりますが、問題文では128が与えられています。
解法ステップ
- DACの基本式を確認:。
- 与えられた値を代入:(V)。
- LSBを解く:(V)。
- 選択肢と照合して一致するもの(ア)を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 2.5/128 — 正解。上の式から直接導かれるLSBです。
- イ: 2.5/255 — 誤り。これはもし「2.5Vがデジタル値255に対応するフルスケール」だった場合の1ステップ()になりますが、問題では128が2.5Vなので適用できません。
- ウ: 2.5/256 — 誤り。で割る考え方はコード数で割る誤解に由来します。LSBを得るには「与えられたコード値で割る」必要があります。
- エ: 2.5/512 — 誤り。半分に二重化した分母は文脈に合わない値で、今回の条件から導けません。
補足コラム
- DAC設計では「LSBの定義」が実装により微妙に変わることがあります(例:出力がでスケールされる場合や、でスケールする場合)。問題文で特定のコード値と電圧が直接与えられている場合は、その関係式を使うのが最も確実です。
- 実機ではオフセットやゲイン誤差、非線形性があり理想的なからずれることがあります。試験問題は通常理想モデルを前提とします。
FAQ
Q1: 「8ビットならLSBは必ずではないのですか?」
A1: いいえ。はフルスケールがコード255に対応する場合の式です。今回のように特定のコードが与えられている場合は、そのコード値で割ってLSBを求めます。
A1: いいえ。はフルスケールがコード255に対応する場合の式です。今回のように特定のコードが与えられている場合は、そのコード値で割ってLSBを求めます。
Q2: 128が「ちょうど半分」ではないのですか?
A2: 256段階(0〜255)の真ん中は128ですが、電圧での半分はどうスケーリングされているかに依存します。与えられた条件(128が2.5V)に従って計算します。
A2: 256段階(0〜255)の真ん中は128ですが、電圧での半分はどうスケーリングされているかに依存します。与えられた条件(128が2.5V)に従って計算します。
Q3: 簡単に覚えるコツはありますか?
A3: 「出力電圧 ÷ そのコード値 = LSB」という直接法を覚えておくと誤りが少ないです。
A3: 「出力電圧 ÷ そのコード値 = LSB」という直接法を覚えておくと誤りが少ないです。
関連キーワード: D/A変換, 分解能, ビット深度, LSB, フルスケール, 電圧ステップ, R-2R, 8ビット, 量子化誤差, 電圧スケーリング

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