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基本情報技術者 2013年 秋期 午前(科目A)72


問題文

EDIを説明したものはどれか。

選択肢

OSI基本参照モデルに基づく電子メールサービスの国際規格であり、メッセージの生成、転送、処理に関する総合的なサービスである。
ネットワーク内で伝送されるデータを蓄積したり、データのフォーマットを変換したりするサービスなど、付加価値を加えた通信サービスである。
ネットワークを介して、商取引のためのデータをコンピュータ(端末を含む)間で標準的な規約に基づいて交換することである。(正解)
発注情報をデータエントリ端末から入力することによって、本部又は仕入先に送信し、発注を行うシステムである。

EDIを説明したものはどれか。【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論→ EDIは企業間で取引データを標準的な規約に基づき電子的に交換する仕組みです。したがって選択肢が正解です。
  • 根拠→ EDIは商取引データの標準化とシステム間自動処理を目的とし、メール規格や付加価値通信、単純な入力端末送信とは本質が異なります。
  • 差がつくポイント→ 「標準フォーマット(EDIFACTやX12など)」「企業間の自動交換」「商取引目的」である点を押さえると選択肢を正しく絞れます。

正解の理由

正解は です。
EDI(Electronic Data Interchange)は、企業間で商取引に関するデータ(発注、請求、出荷通知など)を、あらかじめ定めた標準フォーマットと手順に従ってコンピュータ間で交換・自動処理する仕組みを指します。選択肢ウは「ネットワークを介して、商取引のためのデータをコンピュータ(端末を含む)間で標準的な規約に基づいて交換すること」とあり、EDIの定義と一致します。

よくある誤解

  • EDI=電子メールと考える誤解:電子メールは人間向けのメッセージ交換であり、EDIはシステム間での構造化データの交換です。
  • EDI=付加価値通信サービスと考える誤解:VANなどの付加価値サービスはEDIの伝送手段になりうるが、EDIの本質はデータの標準化と自動処理です。
  • EDIは単なる発注端末の送信であるとする誤解:発注はEDIの一例に過ぎず、EDIは多様な取引文書の標準交換を指します。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを抽出:「商取引」「データ」「標準的な規約」「コンピュータ間」を確認する。
  2. 各選択肢とキーワードを突き合わせ、定義に合うかを評価する。
  3. 明確に一致する選択肢を選び、他はどの点で異なるか(範囲が狭い、目的が違う、技術領域が違う)で除外する。
  4. 不安な場合はEDIFACT、ANSI X12、VAN、X.400など代表的用語を思い出して照合する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 「OSI基本参照モデルに基づく電子メールサービスの国際規格であり…」
    → これは主に電子メール(例:X.400)の説明であり、EDI(商取引データの標準交換)とは目的が異なります。電子メールは人間間のメッセージ伝達が中心です。
  • イ: 「ネットワーク内で伝送されるデータを蓄積したり、データのフォーマットを変換したりするサービスなど、付加価値を加えた通信サービス」
    → 付加価値通信(VANなど)の説明で、EDIはその上で動作する可能性がありますが、EDI自身の定義ではありません。イは伝送・付加価値の側面に偏っています。
  • ウ: 「ネットワークを介して、商取引のためのデータをコンピュータ(端末を含む)間で標準的な規約に基づいて交換すること」
    → これがEDIの定義に一致します。よって正解です()。
  • エ: 「発注情報をデータエントリ端末から入力することによって、本部又は仕入先に送信し、発注を行うシステム」
    → これは発注システムの一例であり、EDIの狭義の一ケースに見えるが、EDIはより広範な取引文書と標準化プロセスを含むため定義としては不十分です。

補足コラム

EDIの代表的な標準には国際連合のEDIFACTや北米で広く使われるANSI X12があります。近年はXMLベースのebXMLや、インターネット上で安全にやり取りするAS2といったプロトコルも普及しています。伝送手段としては専用線やVAN、インターネット(VPN/AS2)などが用いられ、仕様は業界・企業間で合意の上で決められます。EDI導入のメリットは手作業の削減、入力ミス低減、処理の高速化、サプライチェーン効率化などです。

FAQ

Q: EDIと電子商取引(eコマース)は同じですか?
A: 一部重なるが異なる概念です。eコマースは消費者向け取引を含む広い概念で、EDIは主に企業間で標準化されたデータ交換を指します。
Q: EDIはセキュリティ対策が必要ですか?
A: 必要です。通信の暗号化、認証、送達確認(非改ざん性や真正性の保証)を確保するためにAS2やVPN、証明書などが使われます。
Q: 小規模事業者でもEDIを導入できますか?
A: 可能です。クラウド型のEDIサービスや中継するVAN事業者を利用することで初期コストを抑えて導入できます。

関連キーワード: EDI、EDIFACT、ANSI X12、VAN、AS2、電子データ交換、B2Bデータ交換、標準フォーマット、商取引データ、自動処理
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