基本情報技術者 2013年 春期 午前(科目A) 問59
問題文
ソフトウェア資産管理に対する監査のチェックポイントとして、適切なものはどれか。
選択肢
ア:ソフトウェアの提供元の開発体制について考慮しているか。
イ:ソフトウェアのライセンス証書などのエビデンスが保管されているか。(正解)
ウ:データベースの分割などによって障害の局所化が図られているか。
エ:導入時に既存システムとの整合性を評価しているか。
🔒 解説は解答すると表示されます
ソフトウェア資産管理監査チェック【午前解説】
正解の理由
監査におけるソフトウェア資産管理(SAM)の主要目的は、適正なライセンス保有と利用状況の証明にあります。
選択肢のイ「ソフトウェアのライセンス証書などのエビデンスが保管されているか。」は、監査人が確認すべき直接的で具体的なチェック項目です。
ライセンス証書・購入証憑・契約書・シリアル/エンタイトルメント情報などの証跡が適切に保管・管理されていることが、コンプライアンスの担保に直結します。
選択肢のイ「ソフトウェアのライセンス証書などのエビデンスが保管されているか。」は、監査人が確認すべき直接的で具体的なチェック項目です。
ライセンス証書・購入証憑・契約書・シリアル/エンタイトルメント情報などの証跡が適切に保管・管理されていることが、コンプライアンスの担保に直結します。
解法ステップ
- 問題文で問われている監査対象(ソフトウェア資産管理=ライセンスと証跡)を明確にする。
- 各選択肢が「ライセンス証跡の有無」に直接関係するかを判定する。
- 関係が直接的でない(開発体制、設計、導入評価)選択肢を除外する。
- ライセンス証跡の保管や管理を示す選択肢を正解とする。
選択肢別の誤答解説
- ア: ソフトウェアの提供元の開発体制について考慮しているか。
→ 誤り。提供元の開発体制は品質評価や調達リスクの評価項目であり、SAM監査の直接的チェックポイントではありません。 - イ: ソフトウェアのライセンス証書などのエビデンスが保管されているか。
→ 正解。監査ではライセンス証明(契約書、購入伝票、ライセンスファイル等)の存在と管理状況が最も重要な確認事項です。 - ウ: データベースの分割などによって障害の局所化が図られているか。
→ 誤り。これはシステム設計・可用性に関する項目であり、ソフトウェア資産(ライセンス管理)監査のチェックポイントではありません。 - エ: 導入時に既存システムとの整合性を評価しているか。
→ 誤り。導入時の統合評価は導入プロセスや受入れ検査の範疇であり、継続的なライセンス証跡の確認とは目的が異なります。
よくある誤解
- 「ベンダーの開発体制を見れば安心」と考える誤解:開発体制は品質評価には関係するが、ライセンス保有の監査ポイントではありません。
- 「システム設計(障害局所化等)はソフトウェア資産監査の対象」との混同:設計・運用上の健全性は別の監査項目です。
- 「導入時の評価が済んでいれば監査は不要」とする誤解:導入後の継続的なライセンス管理と証跡保管が監査で問われます。
補足コラム
監査で求められる「エビデンス」には、具体的に次のものが含まれます:ライセンス契約書、購入請求書、納品書、シリアル番号やエンタイトルメントファイル、製品キー、ライセンス管理ツールのレポート等。クラウドやサブスクリプション型のソフトウェアでは、請求履歴やサブスクリプション契約、利用状況のログが代替エビデンスになります。
組織は中央管理された資産台帳と定期的なライセンス照合プロセスを持ち、変更履歴(誰がいつ、どのライセンスを導入/廃止したか)を残すことが望ましいです。国際標準では ISO/IEC 19770 系列が SAM のガイドラインになります。
組織は中央管理された資産台帳と定期的なライセンス照合プロセスを持ち、変更履歴(誰がいつ、どのライセンスを導入/廃止したか)を残すことが望ましいです。国際標準では ISO/IEC 19770 系列が SAM のガイドラインになります。
FAQ
Q1: デジタル配布で購入証が電子メールだけでも良いですか?
A1: 電子証憑でも構いませんが、改ざん防止や保存ルールに従い検索可能で改変履歴が分かる形で保管する必要があります。
A1: 電子証憑でも構いませんが、改ざん防止や保存ルールに従い検索可能で改変履歴が分かる形で保管する必要があります。
Q2: SaaS やクラウドはどうやって監査対応するべきですか?
A2: サブスクリプション契約書、請求書、利用者リスト、サービス利用ログなどで契約と実利用を突合します。
A2: サブスクリプション契約書、請求書、利用者リスト、サービス利用ログなどで契約と実利用を突合します。
Q3: オープンソースは監査対象外ですか?
A3: ライセンス条件(再頒布や組合せの制約)に違反していないかを確認する必要があり、監査対象になり得ます。
A3: ライセンス条件(再頒布や組合せの制約)に違反していないかを確認する必要があり、監査対象になり得ます。
Q4: 監査でよく指摘されるポイントは?
A4: 証憑の散在、購入履歴とインベントリの不一致、更新・サポート契約の未管理が上位です。
A4: 証憑の散在、購入履歴とインベントリの不一致、更新・サポート契約の未管理が上位です。
関連キーワード: ソフトウェア資産管理, ライセンス管理, 監査チェック, コンプライアンス, SAM, ライセンス証跡, ISO/IEC 19770

\ せっかくなら /
基本情報技術者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

