基本情報技術者 2014年 秋期 午前(科目A) 問23
問題文
家庭用の100V電源で動作し、運転中に10Aの電流が流れる機器を、図のとおりに0分から120分まで運転した。このとき消費する電力量は何Whか。ここで、電圧及び電流の値は実効値であり、停止時に電流は流れないものとする。また、力率は1とする。

選択肢
ア:1,000
イ:1,200
ウ:1,500(正解)
エ:2,000
家庭用100V機器の消費電力量の計算【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論: 実効電力は100V×10A×力率1=1,000W、合計運転時間90分(1.5時間)で消費電力量は1,500Wh。
- 根拠: 交流の有効値で電力は 、電力量は (時間は時間単位 h)で求める。
- 差がつくポイント: 「分→時間」の単位変換、力率の取り扱い、有効値(RMS)と瞬時値の混同に注意すること。
正解の理由
運転中の実効電力は で与えられ、ここで V、A、力率 なので
W です。運転グラフから機器は0–60分(60分)と90–120分(30分)の合計90分運転しています。時間を時間単位に直すと 分=h です。したがって消費電力量は
WhWh となり、正解は ウ(1,500 Wh)です。
よくある誤解
- 分をそのまま掛けてWhにしてしまう: 例として 1,000W×90 を計算して 90,000 とする誤り(単位が不一致)。
- 停止区間を含めて連続運転と誤認する: グラフの停止区間を見落として運転時間を過大評価する。
- 力率や実効値の違いを無視する: 力率が1でない場合は有効電力が変わる点を見落とす。
解法ステップ
- 与えられた値を確認: V、A、力率、運転区間は0–60分と90–120分。
- 電力を求める: W。
- 合計運転時間を求める: 分=時間。
- 電力量を求める: Wh。
- 選択肢と照合して正解を決定する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 1,000 — 1000Wh は運転時間が1.0時間(60分)だと仮定した場合の値で、90分の合計運転を見落としている誤りです。
- イ: 1,200 — 1,000W×1.2h=1,200Wh という計算になるが、合計運転時間を72分(誤った換算)とした場合の誤答で、正しい90分に直す必要があります。
- ウ: 1,500 — 正解。1,000W を 1.5時間運転したときの電力量です。
- エ: 2,000 — 2,000Wh は運転時間を2時間(120分連続運転)と誤認した場合の値で、実際は途中で停止があるため過大評価です。
補足コラム
- 単位変換のコツ: 分を時間に直すときは「分 ÷ 60」。90分は h。
- kWh 表示: 1,500Wh は 1.5kWh と表せます。家庭の電力料金は通常 kWh 単位ですから、試験では Wh と kWh の換算に慣れておくと便利です。
- 力率が1でない場合: 実効電力は なので、力率が例えば0.8であれば W になります。
FAQ
Q1: なぜ実効値(RMS)を使うのですか?
A1: 実効値は交流でそのまま直流と同じ仕事量を表す値なので、電力量や有効電力の計算には実効値を使います。
A1: 実効値は交流でそのまま直流と同じ仕事量を表す値なので、電力量や有効電力の計算には実効値を使います。
Q2: 電力量を Wh ではなく J(ジュール)で表せますか?
A2: はい。1 Wh = 3,600 J です。1,500 Wh = 1,500×3,600 = 5,400,000 J。
A2: はい。1 Wh = 3,600 J です。1,500 Wh = 1,500×3,600 = 5,400,000 J。
Q3: グラフが複雑な断続運転でも同じ手順ですか?
A3: はい。各運転区間の時間を合計して合計運転時間を出し、 を使えば良いです(区間ごとに電力が変わる場合は各区間で計算して合算)。
A3: はい。各運転区間の時間を合計して合計運転時間を出し、 を使えば良いです(区間ごとに電力が変わる場合は各区間で計算して合算)。
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