基本情報技術者 2014年 秋期 午前(科目A) 問54
問題文
システムを構成するプログラムの本数とプログラム1本当たりのコーディング所要工数が表のとおりであるとき、システムを5日間で開発するには少なくとも何人の要員が必要か。ここで、システムの開発にはコーディングの他に、設計やテストの作業が必要であり、それらの作業の遂行にはコーディング所要工数の8倍の工数が掛かるものとする。

選択肢
ア:8
イ:9(正解)
ウ:12
エ:13
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要員数の算出【午前解説】
正解の理由
与えられた表からコーディングに必要な総工数をまず求め、それに設計・テスト等の工数(コーディングの8倍)を加えると総工数は 人日になります。ここで選択肢の イ(9)が正しいのは、問題文の「5日間」を「5か月間(1か月=20営業日)」と解釈した場合です。この解釈を採ると利用可能な総日数は 日になり、必要な要員数は
となり、少なくとも全工数をこなせる人数は端数切り上げで 人、すなわち イ が正解となります。
(注意:もし「5日間」を文字どおり 5 日で解釈すると必要人数は 人になり、選択肢と整合しません。したがって公式解答が イ になるためには「5日間」を「5か月間」と読み替えることが前提になります。)
解法ステップ
- 各プログラムカテゴリのコーディング総工数を求める。
- 入力処理: 人日
- 出力処理: 人日
- 計算処理: 人日
→ コーディング合計 = 人日
- 設計・テスト等はコーディングの8倍の工数 → 人日
- 総工数 = コーディング + その他 = 人日
- 利用可能日数の解釈を明確にする。公式解答 イ(9)と整合させるには「5日間」を「5か月(1か月=20日)」と読む。すると利用可能日数 = 日
- 要員数 = 総工数 ÷ 利用可能日数 = → 切り上げで 人(= イ)
選択肢別の誤答解説
- ア: 8
8 は の切り捨て値です。全工数をこなすためには端数を切り上げる必要があるため不足になります。 - イ: 9
前述のように「5日間」を「5か月(1か月=20日)」と解釈したときの切り上げ値であり、提示された選択肢の中で最小の十分人数です。 - ウ: 12
12 人は必要下限より多めであり「最小で何人か」という設問の趣旨には合いません(過剰要員)。 - エ: 13
同様に過剰要員であり、最小人数を問う設問の解答とはならない。
よくある誤解
- 総工数を求めた後に端数を切り捨ててしまう(例:8.55を8にする)。必要人数は「少なくとも何人か」を問うため、端数は常に切り上げます。
- 「5日間」を文字通り5日と読むか5か月と読むかの単位取り違え。問題文・設問と選択肢が整合するかを確認して、暗黙の単位(営業日・月数)を推定する必要があります。
補足コラム
この問題は「工数の合算」「比率の適用(8倍)」「時間単位の解釈」「切り上げ処理」という見積りの基本が凝縮されています。実務では「1か月を何日とするか(20日/21日/稼働日数)」や「平行作業の可否」「スキル差により生産性が変わる」などの追加条件で必要要員は変わります。試験問題では問題文と選択肢の整合性から想定単位を読み取る力が重要です。
FAQ
Q1. 端数はなぜ切り上げるのですか?
A1. 「少なくとも何人か」を問う設問では、端数がある場合はその人数では全工数を完了できないため、必要最小人数として切り上げます。
A1. 「少なくとも何人か」を問う設問では、端数がある場合はその人数では全工数を完了できないため、必要最小人数として切り上げます。
Q2. 「5日間」を5か月と読む根拠は何ですか?
A2. 与えられた数値(表の工数、8倍の係数)から計算した総工数と、選択肢群の数値を照合すると、5日と読むと選択肢と整合しません。一方で「1か月=20営業日」と仮定して「5か月(=100日)」と読むと選択肢 イ と一致するため、設問作成時の想定がそのような単位だったと推定できます。試験では選択肢との整合も確認ポイントです。
A2. 与えられた数値(表の工数、8倍の係数)から計算した総工数と、選択肢群の数値を照合すると、5日と読むと選択肢と整合しません。一方で「1か月=20営業日」と仮定して「5か月(=100日)」と読むと選択肢 イ と一致するため、設問作成時の想定がそのような単位だったと推定できます。試験では選択肢との整合も確認ポイントです。
Q3. 実務で同じ計算をするときの注意点は?
A3. 工数は概算段階では四捨五入やバッファを取ることが多いです。また、並行作業の可否、スキル差、休日・稼働日数などを明示して見積もる必要があります。
A3. 工数は概算段階では四捨五入やバッファを取ることが多いです。また、並行作業の可否、スキル差、休日・稼働日数などを明示して見積もる必要があります。
関連キーワード: 工数計算、要員算出、人日→人月変換、切り上げ、見積りルール

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