基本情報技術者 2014年 秋期 午前(科目A) 問68
問題文
コアコンピタンスを説明したものはどれか。
選択肢
ア:経営活動における基本精神や行動指針
イ:事業戦略の遂行によって達成すべき到達目標
ウ:自社を取り巻く環境に関するビジネス上の機会と脅威
エ:他社との競争優位の源泉となる経営資源(正解)
コアコンピタンスを説明したものはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:コアコンピタンスは他社より優れた競争優位の源泉となる経営資源や能力であり選択肢はエが該当します。
- 根拠:コアコンピタンスは顧客価値に寄与し多市場で活用可能かつ模倣困難な企業内の技術・ノウハウや組織能力を指します。
- 差がつくポイント:定義を聞かれたら「競争優位の源泉」「経営資源/能力」「模倣困難」「顧客便益貢献」の4語が入る選択肢を選ぶこと。
正解の理由
エ(他社との競争優位の源泉となる経営資源)が正解です。コアコンピタンスは単なる方針や目標ではなく、企業が持つ独自の技術、ノウハウ、組織能力などで、顧客に提供する価値を高め、競合が容易に真似できないため持続的な優位性を生み出します。Prahalad と Hamel による定義でも「競争優位の根拠となる企業の集合的な学習や技能」とされ、選択肢エの表現と一致します。
よくある誤解
- 「経営理念や行動指針(ア)」と混同する:理念は方向性や価値観であり、能力や資源としての競争力とは別物です。
- 「目標(イ)」や「SWOTの機会・脅威(ウ)」と取り違える:目標は達成すべき到達点、機会・脅威は外部要因で、コアコンピタンスは内部資源です。
- コアコンピタンスを単一の技術や資産と誤解する:多くは組織的な能力やノウハウの集合であり、複合的で模倣困難な点が重要です。
解法ステップ
- 用語を正確に把握する(コアコンピタンス=企業内の競争優位を生む資源・能力)。
- 各選択肢のキーワードを確認する(理念、目標、機会/脅威、競争優位/経営資源)。
- 「競争優位」や「経営資源」に合致する選択肢を選ぶ(該当はエ)。
- 他の選択肢が内部資源ではない点(理念・目標・外部環境)で除外する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 経営活動における基本精神や行動指針
- 誤り。これは企業理念やミッションに相当し、コアコンピタンスの定義ではありません。
- イ: 事業戦略の遂行によって達成すべき到達目標
- 誤り。これは目標(ゴール)であり、資源・能力そのものではありません。
- ウ: 自社を取り巻く環境に関するビジネス上の機会と脅威
- 誤り。機会と脅威は外部環境の分析(SWOT)の要素であり、内部のコアコンピタンスとは別です。
- エ: 他社との競争優位の源泉となる経営資源
- 正解。企業の独自能力や資源が競争上の強みを生むというコアコンピタンスの本質を表しています。
補足コラム
コアコンピタンスの概念は1990年に C.K. Prahalad と Gary Hamel によって提唱されました。評価基準として一般的に次の3点が挙げられます:1) 多くの市場への貢献、2) 顧客にとっての価値創造、3) 競合にとって模倣困難であること。具体例としては、技術的なミニチュア化能力で差別化した企業や、持続的な設計・生産ノウハウを持つ企業などが挙げられます。戦略策定や事業ポートフォリオの見直し、M&A判断にも有用な概念です。
FAQ
- Q: コアコンピタンスは有形資産だけですか?
- A: いいえ。人材の技能、組織学習、プロセス、ブランドなど無形資産・能力の組合せが中心です。
- Q: コアコンピタンスとコアコンピタンスの見つけ方は?
- A: 製品や市場に対する貢献度、模倣難易度、複数市場での応用性を評価して抽出します。
- Q: コアコンピタンスは変化しますか?
- A: 市場環境や技術進化で陳腐化するため、継続的な強化や再構築が必要です。
関連キーワード: コアコンピタンス、競争優位、経営資源、能力、Prahalad、Hamel、戦略、SWOT、組織能力、無形資産

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