基本情報技術者 2014年 春期 午前(科目A) 問34
問題文
IPネットワークにおいて、ICMPのエコー要求、エコー応答、到達不能メッセージなどによって、通信相手との接続性を確認するコマンドはどれか。
選択肢
ア:arp
イ:echo
ウ:ipconfig
エ:ping(正解)
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ICMPによる接続確認コマンド【午前解説】
正解の理由
pingコマンドはICMP(Internet Control Message Protocol)を使って、対象ホストへエコー要求(Echo Request)を送信し、応答(Echo Reply)を受け取ることで「到達可能か」「応答時間はどれくらいか」を判定します。さらに途中ルータなどからの到達不能(Destination Unreachable)メッセージもICMPで返送されるため、経路や到達性の問題切り分けに有効です。以上の点から、設問の条件に合致するコマンドは ping(エ)です。
解法ステップ
- 問題文のキーワード「ICMP」「エコー要求」「エコー応答」「到達不能」を確認する。
- 各選択肢がどのプロトコルや機能に対応するか思い出す(ARP=L2、echo=シェル、ipconfig=設定表示、ping=ICMP)。
- ICMPを用いるコマンドが設問の条件に合致するため、pingを選ぶ。
- 余裕があれば「pingが返す具体的なICMPメッセージ名(Echo Request/Reply、Destination Unreachable)」を確認して確信を持つ。
選択肢別の誤答解説
- ア: arp
誤り。ARPは同一セグメント内でIPアドレスからMACアドレスを解決するプロトコルであり、ICMPのエコーを使った到達性確認とは用途が異なります。 - イ: echo
誤り。echoはシェル組み込みまたはコマンドで文字列を表示するためのもので、ネットワークのICMP機能とは無関係です。 - ウ: ipconfig
誤り。ipconfig(Windows)やifconfig(Unix系)はIPアドレスやサブネットマスク等の設定確認・表示を行うコマンドで、ICMPエコーを送受信しません。 - エ: エ ping
正解。pingはICMPのEcho Request/Echo Replyを送受信し、到達不能メッセージを受け取ることで通信相手の接続性を確認できます。
よくある誤解
- 「arpで接続確認できる」と考える誤解:ARPは同一LAN内のIP→MAC解決のためのプロトコルで、ネットワーク全体の到達性確認には使えません。
- 「echoコマンドがICMPのエコーと同じ」と混同する誤解:UNIXのechoは文字列出力やリダイレクト用のコマンドで、ICMPとは無関係です。
- 「pingが通ればアプリ層まで正常」と考える誤解:pingはネットワーク(IP/ICMP)レベルの疎通を確認するだけで、TCP/UDPのアプリサービスの正常性は別途確認が必要です。
補足コラム
- 基本的な使い方(例)
- Linux/macOS:
ping -c 4 example.com # 4回だけ送る ping -i 0.5 192.0.2.1 # インターバルを指定 - Windows:
ping -n 4 example.com # 4回だけ送る ping -t example.com # 継続的に送る(Ctrl+Cで停止)
- Linux/macOS:
- IPv6では ping6 や ping -6 を使うことが多いです。
- ファイアウォールやホスト設定でICMPを遮断していると応答が得られず、必ずしも「ホストが死んでいる」わけではない点に注意してください。
- pingの応答があってもアプリケーションのポートが閉じていればサービスは利用できません。疎通確認は最初の診断手段です。
FAQ
Q1: pingが通らないときは必ず相手側の問題ですか?
A1: いいえ。自端末や中間ルータ、ファイアウォールの設定でICMPがブロックされている可能性があります。パケットフィルタやルータ設定を確認してください。
A1: いいえ。自端末や中間ルータ、ファイアウォールの設定でICMPがブロックされている可能性があります。パケットフィルタやルータ設定を確認してください。
Q2: pingで得られる情報は何ですか?
A2: 到達可能性(応答の有無)、往復遅延時間(RTT)、パケット損失率などが分かります。経路の断点は到達不能メッセージによって示されることがあります。
A2: 到達可能性(応答の有無)、往復遅延時間(RTT)、パケット損失率などが分かります。経路の断点は到達不能メッセージによって示されることがあります。
Q3: tracerouteとの違いは?
A3: pingは対象への到達性と往復遅延を計測する単純なコマンドです。traceroute(Windowsではtracert)はTTLを操作して経路上の各ホップを特定するため、経路調査に適しています。
A3: pingは対象への到達性と往復遅延を計測する単純なコマンドです。traceroute(Windowsではtracert)はTTLを操作して経路上の各ホップを特定するため、経路調査に適しています。
関連キーワード: ICMP、pingコマンド、エコー要求、エコー応答、到達不能メッセージ、ARP、ipconfig、ネットワーク疎通確認、TTL、traceroute

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