基本情報技術者 2014年 春期 午前(科目A) 問40
問題文
会社や団体が、自組織の従業員に貸与するスマートフォンに対して、セキュリティポリシに従った一元的な設定をしたり、業務アプリケーションを配信したりして、スマートフォンの利用状況などを一元管理する仕組みはどれか。
選択肢
ア:BYOD (Bring Your Own Device)
イ:ECM (Enterprise Contents Management)
ウ:LTE (Long Term Evolution)
エ:MDM (Mobile Device Management)(正解)
🔒 解説は解答すると表示されます
モバイルデバイス管理(MDM)【午前解説】
正解の理由
正解は エ の MDM(Mobile Device Management)です。MDMは企業が貸与するスマートフォンやタブレットをリモートで一元管理するための仕組みで、具体的にはポリシー配布、パスワードや暗号化設定の適用、業務アプリの配布・更新、端末台帳や利用状況の収集、紛失時のリモートワイプなどを行います。設問で求められている「セキュリティポリシに従った一元的な設定」「業務アプリケーション配信」「利用状況の一元管理」の各要素と完全に一致します。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを抽出:「一元的な設定」「業務アプリ配信」「利用状況の一元管理」「セキュリティポリシー」。
- 各選択肢の定義を頭の中で照合:端末管理か、コンテンツ管理か、通信規格か、ポリシー(BYOD)か。
- 一致するものを選ぶ:端末の一元設定・アプリ配信・監視に対応する選択肢が正答。
- 迷う場合は「管理対象が端末そのものか否か」で判定する。
選択肢別の誤答解説
- ア: BYOD (Bring Your Own Device)
BYODは従業員が私物端末を業務に使う運用方針の名称で、管理手段そのものではありません。MDMやMAMを用いてBYOD環境を管理することはありますが、問われている「一元的な設定や配信の仕組み」そのものではありません。 - イ: ECM (Enterprise Contents Management)
ECMは企業内の文書やコンテンツの保存・検索・ライフサイクル管理を扱います。端末設定やアプリ配布、端末の利用状況管理は主目的に含まれないため不正解です。 - ウ: LTE (Long Term Evolution)
LTEは携帯通信の無線規格(高速データ通信技術)であり、端末管理の機能やポリシー適用とは無関係です。 - エ: エ MDM (Mobile Device Management)
正解。端末の設定一元化・アプリ配信・利用状況の監視・リモート制御など問題文の要件を満たします。
よくある誤解
- BYOD=企業の管理をしない、ではない:BYODは方針(個人端末持込)であり、必ずしも管理方法を否定しない点で混同しやすいです。
- ECMとMDMを混同する:ECMは文書やコンテンツの管理が中心で、端末設定やアプリ配信は目的外です。
- LTEを見て「モバイルだから正解」と選ぶ誤り:LTEは通信規格であり管理機能はありません。
補足コラム
MDMは伝統的に端末単体の管理に注力しますが、近年はMAM(Mobile Application Management:アプリ単位の管理)やUEM(Unified Endpoint Management:PCやIoTを含めた統合管理)と組み合わせて使われることが多く、企業の管理要件に応じて選択・併用されます。BYOD環境ではプライバシー配慮のためにコンテナ型管理(業務領域と私用領域の分離)や選択的ワイプ機能が重要になります。
FAQ
Q1: MDMとMAMの違いは何ですか?
A1: MDMは端末全体の管理(設定、リモートワイプ等)を行い、MAMはアプリやアプリ内データの管理・制御に特化します。用途に応じて併用されます。
A1: MDMは端末全体の管理(設定、リモートワイプ等)を行い、MAMはアプリやアプリ内データの管理・制御に特化します。用途に応じて併用されます。
Q2: 企業が私物端末(BYOD)を管理できますか?
A2: はい。MDMやMAMを用いて企業データだけを管理・隔離する技術(コンテナ化)やポリシー適用が可能です。ただし個人情報保護に配慮する必要があります。
A2: はい。MDMやMAMを用いて企業データだけを管理・隔離する技術(コンテナ化)やポリシー適用が可能です。ただし個人情報保護に配慮する必要があります。
Q3: 端末にMDMを入れたくない場合は業務利用を拒否できますか?
A3: 企業のセキュリティ方針によります。ポリシー上必要なら端末要件(MDM導入)が示され、それに従わない端末は業務利用を制限されることがあります。
A3: 企業のセキュリティ方針によります。ポリシー上必要なら端末要件(MDM導入)が示され、それに従わない端末は業務利用を制限されることがあります。
関連キーワード: MDM、BYOD、MAM、UEM、モバイルセキュリティ、端末管理、アプリ配信、リモートワイプ

\ せっかくなら /
基本情報技術者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

