基本情報技術者 2014年 春期 午前(科目A) 問56
問題文
ITサービスマネジメントにおける“既知の誤り(既知のエラー)”の説明はどれか。
選択肢
ア:根本原因が特定されている又は回避策が存在している問題(正解)
イ:サービスデスクに問合せがあった新たなインシデント
ウ:サービスマネジメント計画での矛盾や漏れ
エ:静的検査で検出したプログラムの誤り
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既知の誤り(既知エラー)【午前解説】
正解の理由
アは「根本原因が特定されている又は回避策が存在している問題」とあり、これはITサービスマネジメント(ITIL等)での既知の誤り(Known Error)の定義に合致します。既知の誤りは、問題(Problem)管理プロセスで原因分析が行われ、原因が確認された段階や、恒久対策が未実施でも回避策(Workaround)が存在する段階で記録・管理されます。Known Error Database(KEDB)に登録して、サービス復旧や障害対応の効率化に利用します。
解法ステップ
- 問題文でのキーワードを抽出:「根本原因」「回避策」「既知の誤り(既知のエラー)」に注目。
- 用語の意味を頭の中で即時照合:既知の誤り=根本原因特定または回避策あり。
- 各選択肢をキーワードと照合し、整合するものを一つ選ぶ。
- 他選択肢がインシデントや計画、開発工程の用語であることを確認して除外。
選択肢別の誤答解説
- ア: 正解。根本原因の特定または回避策の存在が既知の誤りの本質です。
- イ: サービスデスクに問合せがあった新たなインシデントは「インシデント」であり、既知の誤りとは異なります。
- ウ: サービスマネジメント計画での矛盾や漏れは計画上の問題であり、既知の誤り(運用上の既知のエラー)とは領域が異なります。
- エ: 静的検査で検出したプログラムの誤りはソフトウェア開発・品質管理の欠陥(バグ)で、既知の誤りの定義とは別です。
よくある誤解
- インシデント=既知の誤りと考える誤解:インシデントはサービスの中断や品質低下の事象で、既知の誤りはその根本原因が判明している問題の状態です。
- 検出=既知の誤りとする誤解:静的検査やテストで見つかった不具合は「欠陥(バグ)」であり、既知の誤りは運用上の問題管理の文脈で使う概念です。
- 回避策が「暫定的」でも既知の誤りと認められる点を見落とす:恒久対策が無くても回避策がある場合は既知の誤りとして管理されます。
補足コラム
既知の誤り(Known Error)は単に「問題があること」を意味するだけでなく、運用に役立つ情報として回避策や原因の詳細を保持する点が重要です。KEDB(Known Error Database)を活用すると、同様のインシデント発生時に迅速に対処でき、MTTR(平均復旧時間)の短縮や運用コスト削減に貢献します。組織は既知の誤りとその回避策を定期的にレビューし、恒久対策の優先度を決めるべきです。
FAQ
Q: 回避策があるだけで既知の誤りと呼べますか?
A: はい。恒久対策が未実施でも回避策(Workaround)が存在すれば既知の誤りとして管理できます。
A: はい。恒久対策が未実施でも回避策(Workaround)が存在すれば既知の誤りとして管理できます。
Q: インシデントと既知の誤りの違いは何ですか?
A: インシデントはサービスの中断や品質低下の事象そのもの、既知の誤りはその事象の根本原因が特定済みか回避策がある問題の状態です。
A: インシデントはサービスの中断や品質低下の事象そのもの、既知の誤りはその事象の根本原因が特定済みか回避策がある問題の状態です。
Q: 開発段階で見つかったバグは既知の誤りになりますか?
A: 一般には開発の欠陥はバグとして扱われ、運用上の既知の誤りとは区別します。運用に影響があり根本原因や回避策が明確なら管理対象となる場合もあります。
A: 一般には開発の欠陥はバグとして扱われ、運用上の既知の誤りとは区別します。運用に影響があり根本原因や回避策が明確なら管理対象となる場合もあります。
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