基本情報技術者 2014年 春期 午前(科目A) 問62
問題文
改善の効果を定量的に評価するとき、複数の項目で評価した結果を統合し、定量化する方法として重み付け総合評価法がある。表の中で優先すべき改善案はどれか。

選択肢
ア:案1
イ:案2(正解)
ウ:案3
エ:案4
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重み付け総合評価法【午前解説】
正解の理由
重み付け総合評価法では各評価項目ごとに「重み × 評価点」を計算して合算します。各案の計算は次の通りです。
- 案1:
- 案2:
- 案3:
- 案4:
合計が最大の案2(59)が最も優先すべき改善案であるため、正解は イ です。
解法ステップ
- 表から各評価項目の重みと各案の評価点を読み取る。
- 各案ごとに「重み × 評価点」を項目ごとに計算する。
- 項目ごとの積を合算して各案の総合スコアを求める。
- 総合スコアが最大の案を優先案として選定する。
(必要ならば重みの正規化やスコアの正規化を行い、単位や尺度を揃えてから計算する)
選択肢別の誤答解説
- ア: 案1 — 計算すると で案2の より小さいため不正解です。省力化の得点は高めだが期間短縮で差が開く。
- イ: 案2 — 正解。合計 で最も高く、重みの大きい省力化での高得点が効いています。
- ウ: 案3 — 合計 。期間短縮で9点と高得点だが、重み4の省力化が低評価(2点)で総合的に劣ります。
- エ: 案4 — 合計 。各項目はバランスしているがいずれも突出しておらず、合計が最も低く不利です。
よくある誤解
- 「重みを無視して単純合計する」:重みを使わないと本来の重要度が反映されず選択を誤ります。
- 「重みの合計を1に正規化しなければならない」と思い込み、必ずしも必要ない場面でも手間をかけて誤差を招くことがあります。
- 「高得点の項目だけで決める」:重みが小さい項目の高得点は総合評価に与える影響が限定的です。
補足コラム
重み付け総合評価法は簡便で説明もしやすいため現場で広く使われますが、重みの決定方法が評価結果に大きく影響します。重みはステークホルダー間で合意形成しておくこと、評価点の尺度が異なる場合は正規化(例:各項目を0〜1にスケール)してから重みを掛けることを検討してください。また、敏感度分析(重みを変えて結果がどう変わるか)を行うと意思決定の頑健性を確認できます。
簡単なPython例(計算確認用):
weights = [4,3,3]
scores = {
'案1':[6,5,6],
'案2':[8,5,4],
'案3':[2,9,7],
'案4':[5,5,6],
}
for name, vals in scores.items():
total = sum(w*v for w,v in zip(weights, vals))
print(name, total)
FAQ
Q. 重みはどうやって決めればよいですか?
A. 関係者の重要度評価やAHPなどの手法で相対的な重要度を決め、妥当性は合意形成と敏感度分析で確認します。
A. 関係者の重要度評価やAHPなどの手法で相対的な重要度を決め、妥当性は合意形成と敏感度分析で確認します。
Q. 評価点は整数しか使えませんか?
A. いいえ。実務では0〜10の小数値や0〜1の正規化スコアを用いることもあります。重要なのは尺度を揃えることです。
A. いいえ。実務では0〜10の小数値や0〜1の正規化スコアを用いることもあります。重要なのは尺度を揃えることです。
Q. 正規化は必須ですか?
A. 各項目の評価尺度が同じであれば必須ではありませんが、尺度が異なる場合や項目間の比較に差がある場合は正規化が必要です。
A. 各項目の評価尺度が同じであれば必須ではありませんが、尺度が異なる場合や項目間の比較に差がある場合は正規化が必要です。
関連キーワード: 重み付け総合評価, 多基準意思決定, 正規化, 感度分析, 定量評価, 意思決定支援, 評価スコア, ウェイト設定

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