基本情報技術者 2014年 春期 午前(科目A) 問63
問題文
SOAを説明したものはどれか。
選択肢
ア:業務体系、データ体系、適用処理体系、技術体系の四つの主要概念から構成され、業務とシステムの最適化を図る。
イ:サービスというコンポーネントからソフトウェアを構築することによって、ビジネス変化に対応しやすくする。(正解)
ウ:データフローダイアグラムを用い、情報に関するモデルと機能に関するモデルを同時に作成する。
エ:連接、選択、反復の三つの論理構造の組合せで、コンポーネントレベルの設計を行う。
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サービス指向アーキテクチャ【午前解説】
正解の理由
イ が正解です。選択肢イは「サービスというコンポーネントからソフトウェアを構築すること」によりビジネス変化に対応しやすくする、と述べており、これはサービス指向アーキテクチャ(SOA)の本質を正確に表しています。SOAの概念は、機能を独立したサービスとして提供し、それらを標準化されたインタフェースで結合することで、疎結合と再利用を実現し、変化への適応力を高める点にあります。
解法ステップ
- 問題文で問われている概念(SOA)を頭の中で一言で要約する:「サービス単位で構築し、疎結合で変化に強い」
- 各選択肢のキーワードをチェックする:業務体系/データ体系/DFD/連接・選択・反復などの語句に注目する。
- SOAの核(サービス、インタフェース、疎結合、再利用)に合致する選択肢を探す。
- 合致しない選択肢は、それぞれ別分野(企業アーキテクチャ、構造化分析、構造化プログラミング)として除外する。
- 最終的に「サービス」という語句を直接的に述べる選択肢を採る(イ)。
選択肢別の誤答解説
- ア: 業務体系、データ体系など四つの主要概念を挙げる説明は、企業アーキテクチャやEA(エンタープライズアーキテクチャ)に近く、SOAの定義ではありません。SOAは「サービス単位での構築」が焦点です。
- イ: 正解。サービスを独立したコンポーネントとして設計・提供し、それらを組合せてビジネス機能を実現する点がSOAの本質です。疎結合・再利用・標準インタフェースを含意します。
- ウ: データフローダイアグラム(DFD)を用いるのは構造化分析手法であり、情報モデルと機能モデルを同時に作ることの説明はSOAの定義ではありません。
- エ: 連接(直列)、選択(条件分岐)、反復(ループ)は構造的プログラミングの基本構造であり、コンポーネント設計の低レベルな制御構造の説明で、SOAの説明とは異なります。
よくある誤解
- SOAは単に「業務とシステムの整理」そのものではない:業務体系やデータ体系を扱う上位の企業アーキテクチャとは役割が異なります(選択肢アに誤認)。
- SOA = DFDや構造化設計ではない:DFDや情報モデルは分析手法であり、SOAの定義ではありません(選択肢ウは分析手法の説明)。
- SOAは必ずしもマイクロサービスと同義ではない:両者は共通点もあるが粒度や運用・組織の前提が異なる点を混同すると誤答につながります。
補足コラム
SOAの主要な設計原則には「サービス契約(インタフェースの明確化)」「疎結合」「抽象化」「再利用」「コンポジション」「発見可能性」があります。実装技術としてはSOAP/WebサービスやRESTful API、メッセージング基盤(ESBなど)が利用されます。近年はマイクロサービスアーキテクチャが注目されていますが、SOAは論理的な設計思想であり、マイクロサービスは運用単位やデプロイ単位での細かな実装スタイルと考えると整理しやすいです。
FAQ
Q. SOAとマイクロサービスは同じですか?
A. 完全に同義ではありません。SOAはサービス指向の設計原則全般を指し、マイクロサービスはより小粒度で独立したサービスを単位にした実装スタイルです。運用や組織、監視の違いがあります。
A. 完全に同義ではありません。SOAはサービス指向の設計原則全般を指し、マイクロサービスはより小粒度で独立したサービスを単位にした実装スタイルです。運用や組織、監視の違いがあります。
Q. SOAはSOAPプロトコルが必須ですか?
A. いいえ。SOAPは歴史的に関連する技術の一つですが、SOA自体はプロトコルに依存しません。RESTやメッセージングもSOAの実現手段になり得ます。
A. いいえ。SOAPは歴史的に関連する技術の一つですが、SOA自体はプロトコルに依存しません。RESTやメッセージングもSOAの実現手段になり得ます。
Q. 試験ではどう覚えればよいですか?
A. 「SOA = サービスを単位にして疎結合でシステムを構築する」と一行で覚え、選択肢で「サービス」「疎結合」「再利用」といった語があるか確認すると判別しやすいです。
A. 「SOA = サービスを単位にして疎結合でシステムを構築する」と一行で覚え、選択肢で「サービス」「疎結合」「再利用」といった語があるか確認すると判別しやすいです。
関連キーワード: SOA、サービス指向アーキテクチャ、サービスコンポーネント、疎結合、再利用性、サービス契約、ESB、REST、SOAP

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