基本情報技術者 2014年 春期 午前(科目A) 問73
問題文
ロングテールの説明はどれか。
選択肢
ア:Webコンテンツを構成するテキストや画像などのディジタルコンテンツに、統合的・体系的な管理、配信などの必要な処理を行うこと
イ:インターネットショッピングで、売上の全体に対して、あまり売れない商品群の売上合計が無視できない割合になっていること(正解)
ウ:自分のWebサイトやブログに企業へのリンクを掲載し、他者がこれらのリンクを経由して商品を購入したときに、企業が紹介料を支払うこと
エ:メーカや卸売業者から商品を直接発送することによって、在庫リスクを負うことなく自分のWebサイトで商品が販売できること
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ロングテール現象【午前解説】
正解の理由
正解は イ です。ロングテール(long tail)は多数の「あまり売れない」商品が長い裾(テール)を形成し、個々は売上が小さくても合計すると無視できない割合になる現象を指します。Chris Anderson が提唱した概念で、インターネットやデジタル流通によって在庫や流通の制約が低下するとロングテールの価値が高まる、と説明されます。選択肢イはこの定義を直接述べているため正答です。
数学的には需要分布がべき乗分布(パワーロー)や長い裾を持つ分布に近く、簡単に示すと確率密度が
のように表され、裾の部分の合計が無視できない点が特徴です。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認:「ロングテール」「あまり売れない商品群」「売上合計が無視できない割合」などを探す。
- 選択肢の意味を一つずつ簡潔に把握する(CMS・アフィリエイト・ドロップシッピング等)。
- ロングテールの定義(多数のニッチ商品の累積効果)に合致する選択肢を選ぶ。
- 混同しやすい用語(CMS=コンテンツ管理、アフィリエイト=紹介料、ドロップシッピング=在庫を持たない販売)と照合して除外する。
選択肢別の誤答解説
正解: イ
- ア: Webコンテンツを統合的・体系的に管理・配信する説明は「CMS(コンテンツ管理システム)」の定義であり、ロングテールの説明ではありません。
- イ: 正解。多数のニッチ商品の累積売上が無視できない割合になるというロングテールの本質を表しています。
- ウ: 他者が掲載したリンク経由で商品購入があった場合に紹介料を受け取る仕組みは「アフィリエイト」の説明で、ロングテールとは別概念です。
- エ: メーカーや卸売業者から商品を直接発送して在庫リスクを負わない販売形態は「ドロップシッピング」の説明であり、ロングテールの定義とは異なります。
よくある誤解
- 「ロングテールは単に売上が少ない商品を指すだけ」という誤解:重要なのは“多数の低頻度商品が合計で意味を持つ”点であり、単純に売れない商品群を指すだけではありません。
- 「ロングテール=アフィリエイトやドロップシッピング」と混同する:ビジネス手法(アフィリエイト=ウ、ドロップシッピング=エ)とロングテールは別概念で、ロングテールは売上分布を説明する理論です。
- 「ロングテールは必ず有利」ではない:在庫コストや検索コスト、マーケティング投資などを考慮すると、実務で全てのニッチ商品を扱うべきとは限りません。
補足コラム
- 実務での応用例:AmazonやNetflixは多数のニッチ商品やコンテンツを長期間提供することで、個々のヒットに依存しない売上や視聴時間を確保しています。
- デジタル商品とロングテール:デジタル配信では在庫コストが低く、ロングテール戦略と非常に相性が良いです。
- SEOとの関係:多様なニッチキーワード(ロングテールキーワード)を狙うことで、検索トラフィックを合計して大きな流入を得る戦術がロングテールの考え方に一致します。
- 注意点:ロングテールを狙う際は商品の供給コスト、マーケティング効率、検索での見つけやすさ(メタデータやカテゴリ設計)を同時に設計する必要があります。
FAQ
Q1: ロングテールとパレートの法則(80:20)は矛盾しますか?
A1: 矛盾しません。パレートはヘッド(上位20%)の重要性を示す一方、ロングテールは裾の累積が無視できない状況を説明します。両方の視点を組み合わせて戦略を考えるのが有用です。
A1: 矛盾しません。パレートはヘッド(上位20%)の重要性を示す一方、ロングテールは裾の累積が無視できない状況を説明します。両方の視点を組み合わせて戦略を考えるのが有用です。
Q2: ロングテールは全ての業種で有効ですか?
A2: 業種や流通コスト、検索・発見のしやすさによって効果は異なります。デジタルや流通コストが低い分野で特に有効です。
A2: 業種や流通コスト、検索・発見のしやすさによって効果は異なります。デジタルや流通コストが低い分野で特に有効です。
Q3: 試験で見分けるコツは?
A3: 「多数の低頻度アイテムの合計が重要」という文言があればロングテール。CMSやアフィリエイトなどは別キーワードで判別できます。
A3: 「多数の低頻度アイテムの合計が重要」という文言があればロングテール。CMSやアフィリエイトなどは別キーワードで判別できます。
関連キーワード: ロングテール、ロングテール理論、ニッチ戦略、パワーロー、EC戦略、ロングテールキーワード、在庫管理、アフィリエイト、ドロップシッピング、CMS、マーケティング戦略、SEO

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