基本情報技術者 2014年 春期 午前(科目A) 問72
問題文
インターネットオークションなどで利用されるエスクローサービスの取引モデルの⑤に当てはまる行為はどれか。ここで、①〜⑥は取引の順序を示し、③〜⑥はア〜エのいずれかに対応する。

選択肢
ア:商品受領の通知(正解)
イ:商品の発送
ウ:代金の支払
エ:代金の入金通知
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受領通知の役割【午前解説】
正解の理由
図の取引順序(①〜⑥)と矢印の向きを取引の時系列に当てはめると、⑤は「買い手がエスクローに対して商品を受け取った旨を通知する行為」に対応します。すなわち、エスクローは買い手の受領確認を受けてから売り手へ代金を支払う仕組みです。したがって⑤に当てはまる選択肢は ア(商品受領の通知)になります。
解法ステップ
- 図の時系列(①→②→③→④→⑤→⑥)を確認する。
- 各矢印の送受信者(誰が誰に送るか)を明確にする。
- ① 売買の成立(売り手 ⇄ 買い手)
- ② 買い手 → エスクロー:商品代金の払込み(図に注記あり)
- 払込み後の通常のエスクロー手順を当てはめる:
- ③ エスクロー → 売り手:入金を確認した旨を通知(入金通知)
- ④ 売り手 → 買い手:商品を発送(発送)
- ⑤ 買い手 → エスクロー:商品を受領した旨を通知(受領通知) ← 該当
- ⑥ エスクロー → 売り手:買い手の受領確認を受けて代金を支払う(支払)
- 上記の対照により、③〜⑥がそれぞれ「エ」「イ」「ア」「ウ」に対応することがわかる。
(重要)各工程では「誰が」「誰に」「何を」を一文で対応付けている点に注意する。特に受領確認は買い手がエスクローへ通知し、その確認を受けてエスクローが売り手へ支払うという順序が成立する。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 商品受領の通知
正答。取引の流れでは買い手が商品を受け取ったことをエスクローに知らせるのが⑤の役割であり、受領確認後にエスクローが売り手へ支払うためのトリガーになる。 -
イ: 商品の発送
誤り。商品発送は売り手→買い手の行為であり、図中の水平矢印(右向き)に対応する。時系列では支払(エスクローの入金確認)が済んだ後に売り手が発送するため、④に対応するのが妥当。 -
ウ: 代金の支払
誤り。代金の支払はエスクローが売り手へ行う行為で、買い手の受領確認を受けてから実行される。したがって時系列から⑥に対応する(エスクロー→売り手)べきで、⑤ではない。 -
エ: 代金の入金通知
誤り。入金通知はエスクローが売り手へ「買い手からの入金を確認した」ことを知らせる行為であり、払込み直後に行われるため③に対応する。
よくある誤解
-
矢印の向きを確認せずに「誰が誰に送るか」を逆に解釈する。
→ 矢印は送信者→受信者を示すため、必ず送受信者を明記してから意味を考える。 -
「受領の通知」はエスクロー→買い手だと誤認する。
→ 通常は買い手がエスクローへ「受け取った」と通知する(買い手→エスクロー)。その確認をもとにエスクローが売り手へ支払う。 -
「入金通知」と「代金支払」を混同する。
→ 入金通知は「入金があった」との連絡(通知行為)、代金支払は実際の資金移動(支払行為)で目的と送信側が異なる。
補足コラム
エスクローサービスは第三者(エスクロー事業者)が買い手の代金を一時保管し、売買の安全を保証する仕組みです。典型的な流れは以下の通りです:
- 売買成立(売り手 ⇄ 買い手)
- 買い手がエスクローへ支払(入金)
- エスクローが売り手へ入金確認を通知(売り手は安心して発送)
- 売り手が商品を発送
- 買い手が商品を受領し、エスクローへ受領通知を送る(受領確認)
- エスクローが売り手へ保管していた代金を支払う
この流れにより、買い手は「商品未着で代金だけ差し押さえられる」リスクを減らし、売り手は「支払われないまま商品を発送する」リスクを軽減できます。
FAQ
Q1. 受領通知を買い手が出さないとどうなる?
A1. 多くのエスクロー契約では受領通知が支払トリガーになっているため、受領通知が無ければエスクローは売り手へ支払わない。買い手が応答しない場合は規約に沿った期間経過後の自動判定や紛争処理に移ることがある。
A1. 多くのエスクロー契約では受領通知が支払トリガーになっているため、受領通知が無ければエスクローは売り手へ支払わない。買い手が応答しない場合は規約に沿った期間経過後の自動判定や紛争処理に移ることがある。
Q2. 入金通知と支払はなぜ分かれるのか?
A2. 入金通知は「資金が預かり口座に入った」ことの事務連絡で、支払は実際の資金移動。エスクローは保管と決済の両方を行うため、確認→発送→確認→支払という分離が必要。
A2. 入金通知は「資金が預かり口座に入った」ことの事務連絡で、支払は実際の資金移動。エスクローは保管と決済の両方を行うため、確認→発送→確認→支払という分離が必要。
Q3. 図の矢印向きが分かりにくい時の対処法は?
A3. 各矢印近くの注記(払込み、発送など)と取引の時系列(①〜⑥)を突き合わせ、「誰が行うか」を一つずつ書き出すと混乱を避けられる。
A3. 各矢印近くの注記(払込み、発送など)と取引の時系列(①〜⑥)を突き合わせ、「誰が行うか」を一つずつ書き出すと混乱を避けられる。
関連キーワード: エスクローサービス、入金通知、受領確認、代金支払、商品発送、支払保証、第三者決済

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