基本情報技術者 2015年 秋期 午前(科目A) 問63
問題文
SOAの説明はどれか。
選択肢
ア:売上・利益の増加や、顧客満足度の向上のために、営業活動にITを活用して営業の効率と品質を高める概念のこと
イ:経営資源をコアビジネスに集中させるために、社内業務のうちコアビジネス以外の業務を外部に委託すること
ウ:コスト、品質、サービス、スピードを革新的に改善させるために、ビジネスプロセスをデザインし直す概念のこと
エ:ソフトウェアの機能をサービスという部品とみなし、そのサービスを組み合わせることによってシステムを構築する概念のこと(正解)
SOAの説明はどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:SOAはソフトウェアの機能を独立した「サービス」として提供し、それらを組み合わせてシステムを構築する設計思想です。
- 根拠:各サービスは公開されたインタフェース(API)で疎結合に連携し、再利用・組合せ・異機種連携を容易にする点が本質です。
- 差がつくポイント:ビジネス機能をサービス単位で設計し、標準化された契約(インタフェース)と疎結合を重視する点を理解してください。
正解の理由
正解は エ です。SOA(サービス指向アーキテクチャ)はソフトウェア機能を「サービス」という単位で切り出し、それらを独立して公開・再利用できるようにして、サービス同士を組み合わせて業務システムを構築する考え方です。特徴として、サービスごとにインタフェース(API)を定義し、疎結合で連携することで柔軟性と再利用性を高めます。選択肢エはこの定義を的確に表しています。
よくある誤解
- 「SOA=単にWebサービスを使うこと」と捉える誤解:Webサービスは実装手段の一つに過ぎず、設計思想であるSOAと混同してはいけません。
- 「SOAはマイクロサービスと同義」と考える誤解:両者は親和性がありますが、粒度やガバナンス、目的が異なります。
- 用語の混同(SFA、BPO、BPRなど)で設問文中のキーワードを見落とすミス:用語の意味を整理して判断してください。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを抽出:ソフトウェアの機能/サービス/組み合わせ/システム構築。
- 各選択肢とキーワードを照合:該当語を含み、設計思想を示すものを探す。
- 他の選択肢が別概念(営業支援、業務委託、業務プロセス再設計)であることを確認し除外する。
- 最終的に「ソフトウェア機能をサービスとして部品化して組み合わせる」という定義と一致するものを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア:営業活動にITを活用して効率化する概念はSFA(Sales Force Automation)や営業支援の説明であり、SOAの定義ではありません。
- イ:経営資源を集中するために業務を外部委託するのはBPO(Business Process Outsourcing)の説明で、SOAとは無関係です。
- ウ:ビジネスプロセスを抜本的にデザインし直す概念はBPR(Business Process Reengineering)で、SOAの説明とは異なります。
- エ:ソフトウェアの機能を「サービス」と見なし、それらを組み合わせてシステムを構築する点を正確に表しており、SOAの定義と一致します。
補足コラム
SOAの技術的実装にはSOAP/WSDLなどの従来型Webサービス技術や、RESTful APIを用いることがあります。SOAは「設計原則」であり、組織的なガバナンス(サービスの契約管理、バージョン管理、セキュリティポリシーなど)が成功の鍵です。近年はマイクロサービスというより細粒度のアプローチが注目されますが、両者は目的や運用方針が異なるため適切に使い分ける必要があります。
FAQ
Q1: SOAとWebサービスは同じですか?
A1: いいえ。WebサービスはSOAを実現する手段の一つであり、SOAはアーキテクチャ/設計思想です。
A1: いいえ。WebサービスはSOAを実現する手段の一つであり、SOAはアーキテクチャ/設計思想です。
Q2: SOAとマイクロサービスの違いは何ですか?
A2: 両者はサービス指向ですが、マイクロサービスはより小さな粒度で独立デプロイを重視し、SOAは企業横断の再利用や統合を重視する傾向があります。
A2: 両者はサービス指向ですが、マイクロサービスはより小さな粒度で独立デプロイを重視し、SOAは企業横断の再利用や統合を重視する傾向があります。
Q3: SOA導入で得られる主なメリットは?
A3: 再利用性の向上、異種システム間の連携容易化、開発の効率化、変更影響の局所化などです。
A3: 再利用性の向上、異種システム間の連携容易化、開発の効率化、変更影響の局所化などです。
関連キーワード: SOA、サービス指向アーキテクチャ、再利用性、疎結合、API、Webサービス、マイクロサービス、ガバナンス

\ せっかくなら /
基本情報技術者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

