基本情報技術者 2015年 秋期 午前(科目A) 問70
問題文
表は、投資目的に応じて、投資分類とKPIを整理したものである。投資目的のcに当てはまるものはどれか。
ここで、ア〜エはa〜dのいずれかに入る。

選択肢
ア:作業プロセスの改善、作業品質の向上
イ:システム維持管理コストの削減、システム性能の向上
ウ:ナレッジの可視化、ナレッジの共有
エ:ビジネスの創出、競争優位の確立(正解)
投資目的に対応する投資分類とKPIの照合【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:c の投資目的は「ビジネスの創出、競争優位の確立」であり、新規事業の ROI や市場シェア拡大を目標とする戦略的投資に該当します。
- 根拠:表で c は「戦略的投資」、KPI に「新規事業のROI」「新製品の市場シェア」が挙がっており、選択肢エの文言と完全に一致します。
- 差がつくポイント:KPI の性質(成長性・市場占有・収益創出)を見て短期の効率化系と中長期の戦略系を区別できることが合格者の差になるポイントです。
正解の理由
正解は エ です。
c の投資分類が「戦略的投資」で、KPI が「新規事業のROI」「新製品の市場シェア」といった「ビジネス創出」「競争優位」に直結する指標になっています。選択肢エ「ビジネスの創出、競争優位の確立」はまさにこれらのKPIの目的を言い換えたものであり、最も適合します。
c の投資分類が「戦略的投資」で、KPI が「新規事業のROI」「新製品の市場シェア」といった「ビジネス創出」「競争優位」に直結する指標になっています。選択肢エ「ビジネスの創出、競争優位の確立」はまさにこれらのKPIの目的を言い換えたものであり、最も適合します。
よくある誤解
- 「新製品の市場シェア」を見て即座に「業務改善」や「IT基盤投資」と判断する誤り。市場シェアは外部競争と成長を示す指標であり、内部効率化とは目的が異なります。
- KPI に「ROI」が含まれているときに「コスト削減目的」と混同すること。ROI は投資に対する収益性を測るもので、成長投資の成果評価にも使われます。
- 「情報活用投資」=ナレッジ共有と安易に結び付けると、顧客提案件数など業務・営業の成果系指標と混同しやすい点に注意が必要です。
解法ステップ
- 表の c の投資分類と KPI を確認する(戦略的投資、KPI:新規事業のROI・新製品の市場シェア)。
- KPI の性質を分類する(成長・市場占有・収益性=外部競争/戦略的目的)。
- 選択肢の文言と照合し、KPI の目的に最も近い選択肢を選ぶ(エが一致)。
- 念のため他選択肢が内部効率化・運用維持・ナレッジ共有に該当しないことを確認して除外する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 作業プロセスの改善、作業品質の向上
- 誤り。これは業務効率化投資に対応する目的で、KPI は納期遵守率や月次決算の所要日数と結びつく。c の KPI とは方向性が違います。
- イ: システム維持管理コストの削減、システム性能の向上
- 誤り。これは IT 基盤投資の目的で、KPI は障害件数や応答時間などシステム運用の指標に対応します。
- ウ: ナレッジの可視化、ナレッジの共有
- 誤り。これは情報活用投資の典型的目的で、KPI は提案事例の登録件数や顧客への提案件数など知識共有・営業支援に関連します。
- エ: ビジネスの創出、競争優位の確立
- 正解。新規事業の ROI や新製品の市場シェアはまさにビジネス創出と競争優位の指標であり、戦略的投資の目的を表しています。
補足コラム
戦略的投資と業務効率化投資、情報活用投資、IT基盤投資は目的と KPI の観点で明確に区別できます。
- 業務効率化投資:短期的なコスト削減や処理時間短縮を重視し、KPI は処理時間・遵守率・エラー率など内向き。
- 情報活用投資:知識・データを活用して営業や提案の質向上を狙い、KPI は提案件数やナレッジ蓄積数など。
- IT基盤投資:安定性や性能確保が目的で、KPI は障害件数・応答時間・可用性。
- 戦略的投資:中長期の成長・市場競争力強化が目的で、KPI はROI、売上成長率、市場シェア等の外向き指標。
試験ではKPIが「何を測っているか」を読み取ることが最短の解法です。
FAQ
Q1: KPI に ROI があれば常に「戦略的投資」ですか?
A1: 必ずしもそうではありません。ROI は投資対効果の指標で、コスト削減投資でも使われることがあります。文脈(新規事業や市場シェアと組合せられているか)で判断します。
A1: 必ずしもそうではありません。ROI は投資対効果の指標で、コスト削減投資でも使われることがあります。文脈(新規事業や市場シェアと組合せられているか)で判断します。
Q2: 市場シェアは短期で測れる指標ですか?
A2: 通常は中長期の影響を表すため、戦略的投資の評価指標になりやすいです。短期の業務効率化とは性格が異なります。
A2: 通常は中長期の影響を表すため、戦略的投資の評価指標になりやすいです。短期の業務効率化とは性格が異なります。
Q3: 選択肢の文言が抽象的でも正解は判断できますか?
A3: はい。抽象的な語句でも、表のKPIが具体的な行動・成果を示しているかを基に整合性を取れば選べます。
A3: はい。抽象的な語句でも、表のKPIが具体的な行動・成果を示しているかを基に整合性を取れば選べます。
関連キーワード: IT投資、投資分類、KPI、戦略的投資、業務効率化投資、情報活用投資、IT基盤投資、ROI、市場シェア、経営戦略

\ せっかくなら /
基本情報技術者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

