基本情報技術者 2015年 春期 午前(科目A) 問17
問題文
スプーリングの説明として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:キーボードからの入力データを主記憶のキューに一旦保存しておく。
イ:システムに投入されたジョブの実行順序を、その特性や優先順位に応じて決定する。
ウ:通信データを直接通信相手に送らず、あらかじめ登録しておいた代理に送る。
エ:プリンタなどの低速な装置への出力データを一旦高速な磁気ディスクに格納しておき、その後に目的の装置に出力する。(正解)
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スプーリング【午前解説】
正解の理由
正解: エ
スプーリング(spooling: simultaneous peripheral operations on-line)は、CPUや高速装置と低速装置の速度差を吸収する目的で、出力(または入出力)データを一旦磁気ディスクなどの補助記憶装置に保存してから、実際の周辺機器へ順次送る仕組みです。設問の文言はまさにこの動作を説明しており、エが正しい選択肢です。
スプーリング(spooling: simultaneous peripheral operations on-line)は、CPUや高速装置と低速装置の速度差を吸収する目的で、出力(または入出力)データを一旦磁気ディスクなどの補助記憶装置に保存してから、実際の周辺機器へ順次送る仕組みです。設問の文言はまさにこの動作を説明しており、エが正しい選択肢です。
解法ステップ
- キーワード抽出:各選択肢のキーワード(キーボード、主記憶、ジョブの実行順序、代理、プリンタ、磁気ディスク)を拾います。
- 用語の定義確認:スプーリングは「低速装置向けの出力を補助記憶に格納しておく」ことを定義として思い出します。
- 選択肢との照合:定義に合致する選択肢を探し、該当する記述があるものを正解とする(今回は「プリンタ」「磁気ディスクに格納」が決め手)。
- 排他確認:残りの選択肢が別概念(バッファ、スケジューラ、プロキシ)であることを確認して誤りを除外します。
選択肢別の誤答解説
- ア: キーボードからの入力データを主記憶のキューに一旦保存しておく。
→ これは「バッファリング」や入力バッファの説明に近く、スプーリング特有の磁気ディスクへの格納や周辺装置向けの保存を含まないため誤りです。 - イ: システムに投入されたジョブの実行順序を、その特性や優先順位に応じて決定する。
→ これは「ジョブスケジューリング」や「スケジューラ」の説明であり、スプーリングとは別の機能です。 - ウ: 通信データを直接通信相手に送らず、あらかじめ登録しておいた代理に送る。
→ これは「プロキシ」や「メールリレイ」のような代理送信の説明であり、スプーリングの内容とは無関係です。 - エ: プリンタなどの低速な装置への出力データを一旦高速な磁気ディスクに格納しておき、その後に目的の装置に出力する。
→ これがスプーリングの定義に一致します。出力をディスクにスプールしてから装置へ渡す典型例です。
よくある誤解
- スプーリング=単なるバッファリングと考える誤り:バッファは主記憶で短時間の保持、スプーリングはディスク等での保存・キュー管理を含みます。
- スプーリング=ジョブの実行順序決定と混同する誤り:ジョブスケジューリングは実行順序を決める別機能です。
- スプーリング=代理送信(プロキシ)と混同する誤り:スプーリングはデータの一時保存であり、代理送信は通信相手の代行です。
補足コラム
- 実装例:UNIX系では「print spooler(印刷スプーラ)」が有名で、現在はCUPS(Common UNIX Printing System)が代表的な印刷スプーラとして機能します。
- メリット:CPUやアプリケーションは出力完了を待たずに次処理に進めるため、システム全体の効率と応答性が向上します。複数ジョブの印刷順序管理や再印刷も容易になります。
- バッファとの違い:バッファは通常主記憶上で短時間データを保持するのに対し、スプーリングは補助記憶への保存とキュー管理を伴うため、障害耐性や共有性が高い点が異なります。
FAQ
Q1: スプーリングは入力にも使われますか?
A1: はい。一般には出力が典型例ですが、入出力双方で補助記憶を使うスプーリングもあります(例:メールキュー)。
A1: はい。一般には出力が典型例ですが、入出力双方で補助記憶を使うスプーリングもあります(例:メールキュー)。
Q2: スプーリングとキューの違いは?
A2: スプーリングは補助記憶への保存とキュー管理を含む広い概念で、キューは順序管理そのものを指します。スプーリングはキューを用いることが多いです。
A2: スプーリングは補助記憶への保存とキュー管理を含む広い概念で、キューは順序管理そのものを指します。スプーリングはキューを用いることが多いです。
Q3: 近年スプーリングは古い技術ですか?
A3: 周辺機器の多様化で用途は変化しましたが、印刷管理や大容量バッチ処理などで今も重要な役割を果たします。
A3: 周辺機器の多様化で用途は変化しましたが、印刷管理や大容量バッチ処理などで今も重要な役割を果たします。
関連キーワード: スプーリング、スプール、バッファリング、プリントスプーラ、I/O管理

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