基本情報技術者 2015年 春期 午前(科目A) 問32
問題文
CSMA/CD方式のLANに接続されたノードの送信動作として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:各ノードに論理的な順位付けを行い、送信権を順次受け渡し、これを受け取ったノードだけが送信を行う。
イ:各ノードは伝送媒体が使用中かどうかを調べ、使用中でなければ送信を行う。衝突を検出したらランダムな時間経過後に再度送信を行う。(正解)
ウ:各ノードを環状に接続して、送信権を制御するための特殊なフレームを巡回させ、これを受け取ったノードだけが送信を行う。
エ:タイムスロットを割り当てられたノードだけが送信を行う。
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CSMA/CD方式の送信動作【午前解説】
正解の理由
正解: イ
CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)はまず伝送媒体が使用中かどうかを監視(Carrier Sense)し、空いていれば送信を開始します。送信中に衝突(Collision)を検出した場合は送信を停止してジャム信号を送出後、ランダムな待ち時間(バイナリエクスポネンシャルバックオフ)を置いて再送します。選択肢イはこの一連の動作を正確に記述しているため正解です。
CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)はまず伝送媒体が使用中かどうかを監視(Carrier Sense)し、空いていれば送信を開始します。送信中に衝突(Collision)を検出した場合は送信を停止してジャム信号を送出後、ランダムな待ち時間(バイナリエクスポネンシャルバックオフ)を置いて再送します。選択肢イはこの一連の動作を正確に記述しているため正解です。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「伝送媒体が使用中かどうかを調べ」「衝突を検出」などを確認。
- キーワードとプロトコルを対応付ける:Carrier Sense → CS、Collision Detection → CD。
- 選択肢を比較:トークン方式やタイムスロット方式はキーワードと一致しないため除外。
- 再送動作まで記述が一致する選択肢(イ)を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア:各ノードに論理的順位を付け順次送信権を渡す方式はポーリングやスケジューリング系(マスター/スレーブや制御局)で、CSMA/CDではない。
- イ:正答。伝送路の感知、送信、衝突検出、ランダム待機(再送)を正しく記述している。
- ウ:環状に特殊フレーム(トークン)を巡回させる方式はトークンリングやトークンバスなどのトークン方式で、CSMA/CDとは別系統。
- エ:タイムスロット割当はTDMA(時分割多重)やスロット型アクセスであり、衝突検出やキャリアセンスとは無関係。
よくある誤解
- 「伝送権を順次受け渡す」方式(ア)はトークンやポーリングの説明に当たり、CSMA/CDとは原理が異なる点を見落としやすいです。
- 「タイムスロットを割り当てる」方式(エ)をTDMA系と混同し、CSMA系でも時間分割があると誤認することがあります。
- 無線LANでのCSMA/CA(衝突回避)と混同して、衝突検出がワイヤレス環境でも可能と考える誤りが多いです。
補足コラム
- バイナリエクスポネンシャルバックオフの概要:衝突回数を とすると、再送までの待ち時間はランダムに選んだラウンド数 にスロット時間を掛けた値で、(ただし は上限10などで制限)。最大試行回数は通常16回で、それを超えればフレーム破棄。
- 現代のイーサネットではスイッチとフルデュプレックス化が進み、CSMA/CDはフルデュプレックス環境やスイッチドネットワークでは使われなくなっています。CSMA/CDは主に古いハブ接続や共有媒体で問題となる概念です。
- 無線LANはCSMA/CA(Collision Avoidance)を採用しており、衝突検出が現実的でないため衝突回避を行います。
FAQ
Q1. CSMA/CDは現在もイーサネットで使われていますか?
A1. フルデュプレックスのスイッチ+ポイントツーポイント配線環境では不要ですが、共有媒体(ハブ)環境や歴史的な理解のために出題されます。
A1. フルデュプレックスのスイッチ+ポイントツーポイント配線環境では不要ですが、共有媒体(ハブ)環境や歴史的な理解のために出題されます。
Q2. CSMA/CAとCSMA/CDの違いは何ですか?
A2. CSMA/CDは有線で衝突検出を行い、衝突後に対処します。CSMA/CAは主に無線で衝突を可能な限り回避(送信前の待機やRTS/CTS)します。
A2. CSMA/CDは有線で衝突検出を行い、衝突後に対処します。CSMA/CAは主に無線で衝突を可能な限り回避(送信前の待機やRTS/CTS)します。
Q3. バックオフの待ち時間は完全に乱数ですか?
A3. 完全乱数ではなく、衝突回数に応じて選ばれる乱数の範囲が二乗的に増える「バイナリエクスポネンシャル」方式です。
A3. 完全乱数ではなく、衝突回数に応じて選ばれる乱数の範囲が二乗的に増える「バイナリエクスポネンシャル」方式です。
関連キーワード: CSMA/CD、イーサネット、衝突検出、バイナリエクスポネンシャルバックオフ、トークンリング、TDMA、CSMA/CA

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