基本情報技術者 2015年 春期 午前(科目A) 問35
問題文
TCP/IPを利用している環境で、電子メールに画像データなどを添付するための規格はどれか。
選択肢
ア:JPEG
イ:MIME(正解)
ウ:MPEG
エ:SMTP
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MIME方式【午前解説】
正解の理由
正解は イ(MIME)です。MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)は電子メールでテキスト以外のデータ(画像、音声、動画、アプリケーションファイル等)を添付・識別・エンコードするための規格群です。MIMEでは「Content-Type」「Content-Disposition」「Content-Transfer-Encoding」などのヘッダで各パートの種類やエンコード方法(例えば base64)を指定し、複数パートを境界文字列で区切るmultipart形式を用いて添付を実現します。SMTP自体はメッセージ配送(リレー)を行うプロトコルであり、バイナリ添付の表現規則は提供しないため、MIMEを用いて添付をメール本文に埋め込み、SMTPで送信します。
解法ステップ
- 問題文で「電子メールに画像データなどを添付するための規格」とある点に注目する(添付=メール内での表現・格納方法)。
- 各選択肢の役割を確認する:JPEG/MPEGはメディア形式、SMTPは配送プロトコル、MIMEはメール内の多用途データ表現。
- 「添付のための規格」という定義に最も合致するものを選ぶ(MIME)。
選択肢別の誤答解説
- ア: JPEG
画像フォーマット(圧縮方式)の名称であり、メールに添付するための規格ではありません。添付されるファイルの中身の形式を示すだけです。 - イ: MIME
正解。メールで画像や文書、動画など多種のデータを添付・識別・エンコードするための規格群で、multipartやbase64などを定義します。 - ウ: MPEG
動画・音声の符号化方式(メディアフォーマット)であり、メールの添付手順や表現方法を規定するものではありません。 - エ: SMTP
メールの送信・配送プロトコルであり、メールをどうエンコードして添付するか(MIMEのような表現)は定義しません。SMTPはMIMEで整形されたメッセージを運ぶ役割です。
よくある誤解
- SMTPが「添付ファイルの規格」と思われがち:SMTPは配送手順を規定するのみで、添付の表現やエンコードは定義しません。
- JPEGやMPEGが「添付の規格」と混同される:JPEGやMPEGはファイルのフォーマット(画像/動画)であって、メールに添付するための仕組みではありません。
- エンコード不要と考えるミス:メールは原則7bitテキストを想定するため、バイナリはbase64等でエンコードする必要があります。
補足コラム
- MIMEの代表的なヘッダ例:
- MIME-Version: 1.0
- Content-Type: multipart/mixed; boundary="----boundary"
- Content-Disposition: attachment; filename="image.jpg"
- Content-Transfer-Encoding: base64
- 添付ファイルは通常 base64 エンコードされます。base64によるエンコードはデータ量が約33%増加する点に注意してください。
- 関連RFCは RFC 2045〜2049(MIME仕様)で、現場ではメールクライアント(MUA)が自動でMIMEを生成・解析します。
- 近年は大容量ファイルはクラウド共有リンクで送ることが多く、MIME添付のサイズ制約(SMTPサーバの上限)を回避する運用が増えています。
FAQ
Q1: SMTPだけでは添付できないのですか?
A1: SMTPは配送を担うため、添付データの表現(マルチパートやエンコード)はMIMEが定めます。MIMEで整形されたメッセージをSMTPで送ります。
A1: SMTPは配送を担うため、添付データの表現(マルチパートやエンコード)はMIMEが定めます。MIMEで整形されたメッセージをSMTPで送ります。
Q2: JPEGやMPEGは全く関係ないですか?
A2: 関係はあります。JPEGやMPEGは添付されるファイルの形式を示すContent-Type(例: image/jpeg, video/mpeg)としてMIME内で識別されます。
A2: 関係はあります。JPEGやMPEGは添付されるファイルの形式を示すContent-Type(例: image/jpeg, video/mpeg)としてMIME内で識別されます。
Q3: 添付は必ずbase64ですか?
A3: バイナリデータは一般にbase64が使われますが、用途によってはquoted-printable等が使われる場合もあります。テキスト主体ならquoted-printableが有利です。
A3: バイナリデータは一般にbase64が使われますが、用途によってはquoted-printable等が使われる場合もあります。テキスト主体ならquoted-printableが有利です。
関連キーワード: TCP/IP, MIME, SMTP, メール添付, Content-Type, Content-Transfer-Encoding, multipart, base64, RFC2045, メーラーヘッダ

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