基本情報技術者 2015年 春期 午前(科目A) 問55
問題文
システムが正常に稼働するかどうかを確認するために、システムの利用部門の利用者と情報システム部門の運用者が合同で、本稼働前に運用テストを実施することになった。利用者が優先して確認すべき事項はどれか。
選択肢
ア:オンライン処理、バッチ処理などが、運用手順どおりに稼働すること
イ:決められた業務手順どおりに、システムが稼働すること(正解)
ウ:全てのアプリケーションプログラムが仕様書どおりに機能すること
エ:目標とする性能要件を満たしていること
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運用テストの確認事項【午前解説】
正解の理由
正解は イ です。利用部門の「利用者」が主体となって確認すべき項目は、業務の流れに沿ってシステムが期待どおりに動作するかどうかです。合同運用テストは運用者(情報システム部門)と利用者が協働して行うため、運用手順の実行可否(運用面)やシステムの業務適合性(利用者視点)を最終確認します。選択肢イは「決められた業務手順どおりに、システムが稼働すること」であり、利用者側の優先事項と直接一致します。
解法ステップ
- 問題文で「誰が優先して確認すべきか(主体)」を明確にする:ここでは「利用者」。
- 各選択肢がどの立場の確認事項かを対応させる:業務手順(利用者)、運用手順(運用者)、機能(開発側/テスト工程)、性能(非機能)。
- 利用者の立場に最も合致する選択肢を選ぶ:業務手順どおりの稼働が該当するためイを選択。
- 他の選択肢がなぜ利用者の優先事項ではないかを簡単に除外して正当化する。
選択肢別の誤答解説
- ア: オンライン処理、バッチ処理などが、運用手順どおりに稼働すること
- 運用手順の確認は主に情報システム部門(運用者)の役割に近く、利用者が優先して確認する事項とは言えません。
- イ: 決められた業務手順どおりに、システムが稼働すること
- 正解。利用者が日常業務を支障なく遂行できるかを直接確認する観点で最優先です。
- ウ: 全てのアプリケーションプログラムが仕様書どおりに機能すること
- アプリケーションの詳細機能検証は開発・テスト工程(単体・結合・システムテスト)で主要な項目であり、利用者の優先確認事項としては業務手順の方が重要です。
- エ: 目標とする性能要件を満たしていること
- 性能確認(負荷・スループット)は重要だが、通常は性能試験の範疇であり、利用者が最優先で確認する事項とは区別されます。
よくある誤解
- 「運用テスト=運用者が確認するもの」とだけ考え、利用者視点の優先度を見落とすミス。問題文の主体(利用者)を優先判定すること。
- 機能が合っていれば良い(ウ)や性能が出れば良い(エ)と誤認する。業務手順どおりに使えるかが最優先で、機能や性能は別観点です。
補足コラム
合同運用テスト(本稼働前の運用テスト)は、利用者と運用者が共同で実施するため、双方のチェック項目が混在します。実務上はチェックリストを「利用者確認項目」と「運用者確認項目」に分け、利用者は「業務フローに沿った操作で期待結果が得られるか」、運用者は「バッチやジョブの起動・復旧手順、監視・ログ出力が問題ないか」を中心に確認します。合格基準を明確にし、不合格時の対応(ロールバックや修正スケジュール)を事前に決めておくことが本番リスクを下げます。
FAQ
Q: 利用者は性能(応答時間)を全く確認しなくて良いですか?
A: いいえ。性能は重要ですが、設問は「利用者が優先して確認すべき事項」を問うています。優先順位は業務手順、次に性能や細かい機能確認という順序になります。
A: いいえ。性能は重要ですが、設問は「利用者が優先して確認すべき事項」を問うています。優先順位は業務手順、次に性能や細かい機能確認という順序になります。
Q: 運用者と利用者でチェックが重複する項目がある場合はどうするべきですか?
A: 責任分担を明確にし、どちらが最終合否判定を行うかをチェックリストに明記してください。重複確認は相互検証として有用です。
A: 責任分担を明確にし、どちらが最終合否判定を行うかをチェックリストに明記してください。重複確認は相互検証として有用です。
Q: 本稼働前の最終判断は誰がするべきですか?
A: 組織によって異なりますが、通常は利用部門が業務上の可否判断を行い、情報システム部門は運用面の可否を確認した上で共同で稼働判断を行います。
A: 組織によって異なりますが、通常は利用部門が業務上の可否判断を行い、情報システム部門は運用面の可否を確認した上で共同で稼働判断を行います。
関連キーワード: 運用テスト、受入試験(UAT)、業務手順確認、運用手順、性能試験、リリース前検証、稼働判定、チェックリスト

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