基本情報技術者 2015年 春期 午前(科目A) 問57
問題文
ITサービスマネジメントのインシデント及びサービス要求管理プロセスにおいて、インシデントに対して最初に実施する活動はどれか。
選択肢
ア:記録(正解)
イ:段階的取扱い
ウ:分類
エ:優先度の割当て
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インシデント管理の記録作業【午前解説】
正解の理由
最初に行うべきは「記録」です。インシデント管理の標準的な流れ(例:ITIL準拠)では、発見された事象をまずログとして残し、トリアージや分類、優先度設定、段階的取扱い(エスカレーション)へと進みます。記録は証跡となり、後の診断や対応履歴、SLA算定、ナレッジ蓄積に必須の基盤であるため、最優先で行う必要があります。
解法ステップ
- 問題文を確認し「最初に実施する活動」を問われていることを把握する。
- ITサービスマネジメント(インシデント管理)の基本手順を思い出す:検知→記録→分類→優先付け→診断/エスカレーション→解決→クローズ。
- 選択肢を並べ替えて該当する最初の活動を選ぶと、記録が最優先であることが明確になる。
- よって選択肢の中で「記録」を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 記録 — 正解。発見したインシデントの事実(発生時間、現象、発見者等)をまず残すことで後続対応の基盤を作ります。
- イ: 段階的取扱い — 誤り。エスカレーションは重大度や初期診断の結果に基づく対応であり、記録と初期評価の後に行われます。
- ウ: 分類 — 誤り。分類(カテゴリ付け)は重要ですが、まずは事実の記録を行い、次に分類を行うのが標準プロセスです。
- エ: 優先度の割当て — 誤り。優先度は影響度・緊急度を評価してから決めるため、必要な情報を記録した後に設定します。
よくある誤解
- 「優先度をすぐに割り当てるべき」と考える誤解:優先度は影響度と緊急度の評価に基づくため、まず記録して必要情報を揃えてから正式に決定します。
- 「分類(カテゴリ分け)と記録は同じタイミングで良い」とする誤解:最小限の記録は即時行い、分類は初期情報で暫定的に行えますが、詳細は調査を通じて更新すべきです。
- 「段階的取扱い(エスカレーション)は発見直後に実行すべき」との誤解:重大インシデントの疑いがある場合は速やかにエスカレーションのトリガーになりますが、その前提として記録が必要です。
補足コラム
- 記録すべき最小項目例:発生日/時、発見者、影響範囲(ユーザ数/サービス)、現象の簡潔な説明、初期対応の有無。
- なぜ「まず記録」か:記録がないと誰がいつ何をしたかが不明になり、再発防止策の根拠やSLA違反の検証ができません。
- 現場運用のコツ:現場では「まずは簡潔に記録し、後で追記する」運用ルールを定めると対応遅延を防げます。
- ITIL v3/v4の考え方:いずれのバージョンでもインシデントのログ(記録)がプロセス開始の基盤とされています。
FAQ
Q: 記録はどの程度詳細に書くべきですか?
A: 初期段階では最小限の必須情報(発見時間、発見者、現象、影響範囲)を即時記録し、調査で得た情報を逐次追記してください。
A: 初期段階では最小限の必須情報(発見時間、発見者、現象、影響範囲)を即時記録し、調査で得た情報を逐次追記してください。
Q: 優先度はまったく後回しで良いですか?
A: 緊急性が著しい場合は暫定的な優先度判断を速やかに行うことがありますが、その判断も記録に基づいて残す必要があります。
A: 緊急性が著しい場合は暫定的な優先度判断を速やかに行うことがありますが、その判断も記録に基づいて残す必要があります。
Q: インシデントとサービス要求の扱いはどう違いますか?
A: インシデントは運用中のサービスの中断や品質低下を解消するための対応、サービス要求は新規設定や情報提供など通常の要求処理で、プロセスは分けて扱いますが記録は共通の出発点です。
A: インシデントは運用中のサービスの中断や品質低下を解消するための対応、サービス要求は新規設定や情報提供など通常の要求処理で、プロセスは分けて扱いますが記録は共通の出発点です。
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